ダンロップモータースポーツ

【予選レポート】SUPER GT 第8戦 – MOTEGI GT300KM RACE

開催場所:モビリティリゾートもてぎ

開催日:2025年11月1日(土)

ダンロップタイヤ装着車両 SUBARU BRZ R&D SPORTがGT300クラスでポールポジションを獲得


 
 全国のサーキットを転戦し、全8戦を戦ってきたSUPER GTシリーズ。いよいよ最終戦、モビリティリゾートもてぎへやってきました。今週末は年間チャンピオンの決まる週末です。もてぎはストップ&ゴーで、ブレーキにもタイヤにも非常に負荷のかかるサーキット。路面はスムーズでタイヤに対する攻撃性は低いものの、そのレイアウトとこの季節の読めない路面温度から、毎年タイヤカスがトレッド表面にくっついてしまう“ピックアップ”が大きな問題になることがしばしばあります。ダンロップタイヤも、サポートする車両・チームに対して表面をチェックしながら、最適な接地状態を提案していきます。

 午前中の公式練習では64号車 Modulo CIVIC TYPE R-GTが2番手タイムを、GT300クラスでは61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTがトップタイムをマーク。午後からの公式予選に期待がかかりました。
 
 そして、明日のグリッドを決定する公式予選。まずはGT300クラスから。Q1のA組には60号車 Syntium LMcorsa LC500、61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT、そして777号車 D’station Vantage GT3が出走。まずは61号車・井口卓人選手が圧倒的な速さでQ1トップ通過を決めると、777号車、60号車もQ2進出を決めます。続くB組には11号車 GAINER TANAX、45号車 PONOS FERRARI 296、そして96号車 K-tunes RC F GT3が出走。オートポリスでのクラッシュから復活した11号車を操る富田竜一郎選手がトップ通過を果たし、96号車が3番手でQ2へ進出を果たします。
 
 明日のグリッドが決まるQ2は18台が出走。ダンロップタイヤ装着車両6台中5台がこの中に名を連ねました。ダンロップ勢は序盤、タイヤウォームに専念。ゆっくりと丁寧にタイヤを温めていきます。タイムが動き出したのは残り2分を切ってから。61号車の山内選手が全セクターでベストを刻み、ひとり45秒台へ。これがターゲットタイムになると後続もアタックへ! 2位に1秒以上の差をつけ、通算16度目のポールポジションを獲得。Q1で好走を見せた11号車は、持ち込んだタイヤの特性が非常にピーキーだったこともあり、Q2での合わせ込みが足らず9番手にとどまります。結果、61号車・山内選手は自身の持つSUPER GT300クラス最多ポールポジション記録をさらに更新しました。
 

 
GT300クラス 結果

P.P. #61 SUBARU BRZ R&D SPORT /DUNLOP
2位 #5 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号 /YH
3位 #52 Green Brave GR Supra GT /BS
9位 #11 GAINER TANAX Z /DUNLOP
11位 #60 Syntium LMcorsa LC500 GT /DUNLOP
17位 #777 D’station Vantage GT3 /DUNLOP
18位 #96 K-tunes RC F GT3 /DUNLOP
24位 #45 PONOS FERRARI 296 /DUNLOP
全ての結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/62635
 

 

#61 SUBARU BRZ R&D SPORT
井口卓人選手
「公式練習から非常に調子が良かったです。その流れのまま予選に入れたのはとても良かったですね。いま僕たちドライバーは2人ともセンサーがすごく研ぎ澄まされています。EJ20最後のレースですし、そこにポールポジションで花を添えられたのはとても良かったです。オートポリスからとても浮き沈みの激しい週末となっていますが……。山内選手の記録も更新できたのも嬉しいですね。明日もこの流れのままいきたいですね」
山内英輝選手
「妻がもうすぐ出産なのですが、そんなタイミングでポールポジションを獲れてとても嬉しいです。チームも良いマシンを、ダンロップタイヤさんもとてもグリップ感のあるタイヤを用意してくれました。明日はまだどういうレースになるか分かりませんが、EJエンジン“良いじぇ!”って言えるような結果にしたいですね(笑)」

 

 
 一方、サクセスウェイトをすべて下ろして戦う最終戦。前戦2位で本来は搭載されるはずだったウェイトを積まずに臨めることとなった64号車は、Q1を大草りき選手が担当。残り2分を切ったところで各車アタックに突入。大草選手はセクター2&3で全体ベストを刻み、残り30秒で2番手に飛び込みます。さらにもうワンアタック重ね、自己ベストを更新しながらセクター4へ。9番手まで落ちた順位を3番手に押し上げます。最終的に64号車はホンダ勢最上位の6番手でQ2へ。Q2はGT500ラストランとなる伊沢拓也選手。後半アタックが有利となる中、残り1分半を切ったところでアタックを開始し2番手タイムを記録するも、有利な後続でアタックした車両にかわされ、10番手で予選を終えることとなりました。
 
GT500クラス 結果

P.P. #38 KeePer CERUMO GR Supra /BS
2位 #1 au TOM’S GR Supra /BS
3位 #23 MOTUL AUTECH Z /BS
10位 #64 Modulo CIVIC TYPE R-GT /DUNLOP
全ての結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/62628
 

 
#64 Modulo CIVIC TYPE R-GT

 
伊沢拓也選手
「自分のパフォーマンスに非常にがっかりした予選となってしまいました。車もタイヤも非常に良かったと思いますし、大きなミスもなかった。純粋に自分のパフォーマンスの足りなさがこの結果につながったと思います。これがGT500での最後の予選。すっきりした終わり方ではありませんが、ロングランの手応えはとても良いので、明日は頑張って追い上げて良いレースをしたいと思います」
大草りき選手
「公式練習のときは曇っていて路面温度が低かったこともあり、そのコンディションでセットアップを煮詰めていきました。午後になり太陽が出て一気に路面が良くなったことで、ピーク感が少し薄れてしまいました。正直、いまのマシンの状態とタイヤの状況を考えると、すべて出し切ったとは思うんですが、それでもQ1はもっと前にいけたと思っています。ロングランも非常に良いペースですし、伊沢選手との最後のレースなので、精一杯やって悔いなく終わりたいと思います」

 

 

公式予選の結果を振り返り、ダンロップタイヤ モータースポーツ開発1グループの安田恵直はこう語ります。
「GT500クラスは今年1年の流れを引き継ぎ、新コンパウンドがきちんとグリップしていることを確認できた予選でした。Q1もQ2も同じスペックのタイヤでしたが、路面温度が急激に変わったこともあり、Q2のタイムに関してはデータを分析しないと分からないですね。公式練習で少しタイヤが“動く”挙動を示しましたが、そこもチームがセット変更をしてくれたおかげで改善できました。明日の決勝はペースもありそうなので、順位をしっかり上げる走りが期待できると思っています。
また、GT300クラスは、ここまで不運が続いてきた61号車が本来の力を発揮してくれました。実績のあるコンパウンドでデータも豊富なので、逃げ切ってくれることを信じています。さらに、前回のオートポリスでは作動温度の選択を外してしまい厳しい結果となったこともあり、今回はチームごとにいくつものコンパウンドを用意してきました。11号車は特にエッジの効いたピークの高いタイヤを持ち込んでいますが、11号車の“タイヤに対する攻撃性の低さ”も手伝って、明日はハイペースでの追い上げに期待しています」

 
決勝は明日11月2日13:00スタート予定。ぜひ、明日もダンロップタイヤを装着するGTマシンたちへ熱い応援をよろしくお願いします。

  
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