開催場所:岡山国際サーキット
開催日:2025年11月30日(日)

2025年11月30日(日)、TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup第7戦のクラブマンシリーズ決勝が、岡山国際サーキットで行われました。出走台数は43台。タイヤはダンロップのハイグリップスポーツタイヤ、DIREZZA ZⅢ CUP(ディレッツァ ズィースリー カップ)のワンメイクです。
決勝日の天候は晴れ。肌寒いながらも爽やかな気候の中、12周のレースがスタートしました。好スタートを切ったのは、B組予選1位(ポールポジション)のAmer Harris選手(339号車)。A組予選1位の丸山陽平選手(708号車)も負けじと後に続きますが、あと一歩届かず。Amer選手が先頭で1コーナーへ飛び込みます。
スタート直後からAmer選手がハイペースで走行。1周目終了時点での2位丸山選手との差は1秒642と、早くも大きなリードを築きます。一方、丸山選手も徐々にペースを上げ、2番手グループから徐々に抜け出すとともに、トップAmer選手との差をじりじりと縮めていきます。
Amer選手は中盤以降も安定した走行を続けますが、丸山選手も淡々とラップを重ねながら追走。3位を走る箕輪卓也選手(707号車)に対しては、昨日の予選でチャンピオンを決めたばかりのNaquib Azlan選手(338号車)が虎視眈々と隙を狙う展開が続き、レースは膠着状態となります。
そんな中、7周目にAmer選手に対しスタート違反による10秒のタイムペナルティが科され、レース後のトップ脱落が確定。この時点で、丸山選手が現在のポジションを維持したままチェッカーを受ければ優勝となります。
丸山選手は11周目にAmer選手に仕掛け、サイドバイサイドのトップ争いを展開。しかし、抜き切ることはできず、3番手争いのグループにも追いつかれ、苦しい展開となります。
トップチェッカーを受けて優勝したい丸山選手と先頭を走るAmer選手、2位を走る箕輪選手とそれを追うNaquib選手という構図は、最終ラップまで続きました。
迎えたアトウッドコーナーで、Naquib選手が箕輪選手に仕掛けてパス。Naquib選手が3位に浮上し、Amer選手、丸山選手、Naquib選手、箕輪選手の順でチェッカーを受けました。
なお、Amer選手に科された10秒のタイムペナルティにより、優勝は丸山選手。2位Naquib選手、3位箕輪選手と続き、Amer選手の正式結果は4位でした。
なお、クラブマンシリーズのチャンピオンを決めたNaquib Azlan選手(338号車)は7戦4勝の圧勝劇。GR86/BRZ Cup初の外国人ドライバー(マレーシア)によるチャンピオンとして、歴史に名を残しました。
クラブマンシリーズ第7戦 決勝 正式結果
1位 708 丸山 陽平(デルタモータースポーツ)
2位 338 Naquib Azlan (WING HIN MOTORSPORTS X MOTY’S)
3位 707 箕輪 卓也(IBARAKI TOYOPET RACING TEAM)
4位 339 Amer Harris (WING HIN MOTORSPORTS X MOTY’S)
5位 456 渡部 智仁(渡部 智仁)
6位 990 竹村 寛成(KR concepts)
全ての結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/86-brz-cup/63367



■決勝1位ドライバーコメント
1位 708 丸山 陽平(デルタモータースポーツ))
「自分はシグナルが消えてから落ち着いてスタートできましたが、スタートでAmer選手がピクッと動いたのが見えました。Amer選手にペナルティが出なかった場合、自分で詰めて抜く想定で走っていました。自分のペースは良かったので、ペナルティが出た時点で後ろに追いつかれないように走っていました。Amer選手のペースがきつそうで、最終コーナーでミスしました。ガマンしておさえている方が後ろからやられてしまうと思い、仕掛けましたが、クロスラインを取られて、展開的には厳しくなったのは反省点ですね。富士大会から参戦させていただき、まわりの人にこのレースの厳しさを教えていただきました。自分の全力出し切り、結果につながったのですごくうれしいです」
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