ダンロップモータースポーツ

【予選レポート】SUPER GT 第6戦 – SUGO GT 300km RACE

開催場所:スポーツランドSUGO

開催日:2025年9月20日(土)


 
午前中はあいにくの雨となってしまったスポーツランドSUGO。しかし、公式予選までに路面は完全にドライアップしてのタイムアタックとなりました。公式練習では常にトップタイムをマークしていた64号車 Modulo CIVIC TYPE R-GTに期待がかかりましたが、Q1でまさかの敗退…。13位という順位でQ2進出を逃してしまいます。
  
GT500クラス 結果

P.P. #16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT /BS
2位 #39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra /BS
3位 #3 Niterra MOTUL Z /BS
13位 #64 Modulo CIVIC TYPE R-GT /DUNLOP
全ての結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/61343
 

 
#64 Modulo CIVIC TYPE R-GT

伊沢拓也選手
「公式練習はウェットから始まって最後の方はドライで走れました。終始上位で走れて、最後は2番手タイムだったので正直予選Q1で落ちるとは思っていませんでした。走りには大きなミスもなく…。原因はまだ分かりませんがとにかく残念ですね。予選がこうなってしまったので明日頑張らなくちゃいけないんですが、取り戻す方法を今からチームで話し合います」
 
大草りき選手
「今回の公式練習は難しいコンディションだったので、ウェットのときは悩んでいたんですが、ドライアップするごとに良くなっていったので手応えはありました。予選はコンディションが良くなっているのに対して、大きくセットを変えたわけではないのにマシンのバランスが変わってしまった感じです。僕らが想定していたタイムより周囲の上げ幅が大きかったのもあるようです。明日に向けて原因究明をして、しっかりと戦えるクルマを用意したいと思います」

   

 
一方、GT300クラスはQ1A組に45号車 PONOS FERRARI 296と96号車 K-tunes RC F GT3が走行。45号車はQ2進出を果たすものの、96号車は0.111秒差でQ2進出を逃してしまいます。
 
Q1B組では4台のダンロップタイヤ装着車両が走行。60号車 Syntium LMcorsa LC500 GTが前戦鈴鹿の鬱憤を晴らすかのような好走を見せトップタイムでQ2進出。11号車、公式練習で燃料計のトラブルに見舞われた777号車も無事通過を果たします。しかし、SUGOを得意とする61号車がまさかのQ1敗退…。
 
番狂わせの展開でQ2が始まります。残り3分前から最初にアタックを開始したのは60号車。路面によりラバーが乗る最終アタックが最もタイムが出るとされる予選で、いち早くクリーンエアを見つけた吉本大樹選手。Q1でのトップタイムが17秒台だったところ、いち早く16秒台へとターゲットタイムを引き上げます。後続もアタックを開始しますが、誰ひとり16秒台に届く選手は現れません。しかし、7号車が吉本選手のタイムを0.019秒差でかわしポールポジションを確定。この結果、60号車は2番手フロントロー、チャンピオンシップを争う777号車は10位となりました。
 
GT300クラス 結果

P.P. #7 CARGUY MKS RACING /YH
2位 #60 Syntium LMcorsa LC500 GT /DUNLOP
3位 #0 VENTENY Lamborghini GT3 /YH
10位 #777 D’station Vantage GT3 /DUNLOP
14位 #45 PONOS FERRARI 296 /DUNLOP
15位 #11 GAINER TANX Z /DUNLOP
20位 #96 K-tunes RC F GT3 /DUNLOP
22位 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT /DUNLOP

全ての結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/61334
 

 

#60 Syntium LMcorsa LC500 GT DUNLOP
吉本大樹選手
「SUGOの舗装が変わってGR86/BRZカップでダンロップ勢が苦戦している状況の中、短い期間でダンロップタイヤさんがアジャストしてくれ、良いタイヤを持ってきてくれたことにまず感謝したいです。Q1で河野選手が素晴らしいアタックでつないでくれたのもありましたし…。でも、正直あのタイムは僕らの想定していたタイム以上だったので驚きましたが(笑)。我々のクルマはSUGOに非常に合っていると思っています。良いタイヤさえあれば結果は残ると信じてアタックをしました。ただトップまで100分の2秒差…。ここはドライバーでなんとかできたんじゃないかと悔しさもあります。でも、明日の決勝が一番大事!前戦の幻の2位を、今回は優勝にして締めたいと思います」
 
河野駿佑選手
「前回の鈴鹿の悔しい結果から、チームのみんなやダンロップタイヤさんが持ってきてくれた良いタイヤ、全てが噛み合いました。SUGOの新舗装に対して非常にアジャストできているタイヤだったと思います。個人的にもQ1のアタックは満足のいくものでしたし、吉本選手のQ2も素晴らしかった。エンジニアのセットアップも、チームのみんなの作業もとても良かった。明日は優勝を狙える位置からのスタートですので、最後は笑って終わって、車検も無事に終えられればいいかなと思っています」

 

公式予選の結果を振り返り、ダンロップタイヤモータースポーツ開発1グループの安田恵直はこう語ります。
「GT500クラスにおいては公式練習ではタイヤの接地も良かったですし、公式予選でどうしてこうなってしまったのかをこれから原因究明しています。確かに伊沢選手からも訴えのあったように左フロントタイヤの摩耗は見受けられました。少しアンダー方向に引きずられてしまっていたかとは思います。コンパウンド的には鈴鹿で使用した兄弟的な実績のあるコンパウンドを今回は投入したのですが…。SUGOの新舗装はタイヤに対する攻撃性が増しています。昨年よりももっとソフトにタイヤに荷重を乗せられるようなセットが必要と思っています。一方、GT300クラスは60号車が予選2位という好成績で終われて良かったと思っています。777号車も公式練習で最後の調整ができなかったにも関わらず、ポイント獲得圏内にマシンを持ってこれました。ただ、全体としてはタイヤのパフォーマンスを引き出すサポートができていなかったと感じています。特に45号車においては今大会から新構造と新しいコンパウンドを投入したのですが、タイヤに対するアジャストに時間が圧倒的に足りなかったですね。ただ、明日に向けては好材料もたくさんありました。予選とは違う結果をお見せできるように最善を尽くしてチームをサポートしていきたいと思います」
 
決勝は明日9月21日13:30スタート予定。ぜひ、明日もダンロップタイヤを装着するGTマシンたちへ熱い応援よろしくお願いします。

 

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