開催場所:鈴鹿サーキット
開催日:2024年12月7日(土)
異例の12月開催となった今シーズンのSUPER GTシリーズ。ダンロップタイヤでは2月に同様な路気温でのテストを行ってはいるものの、この季節専用の本番タイヤを用意するのははじめてのこと。これはもちろんどのタイヤメーカーにも言えます。そんな中、開催されたSUZUKA GT FINAL!公式予選はGT500クラスから開始。
64号車は伊沢拓也選手がQ1を担当します。ウォームアップに時間がかかることを想定し、主催者は計時時間をいつもより5分間長い15分間を用意。しかし、コースオープンになってもコースへ飛び出していくマシンは1台もありません。各車タイヤウォームには自信を持ってアタックに突入します。ダンロップタイヤを装着する64号車はどのマシンよりもタイヤが発熱したのか残り8分のところでコースイン。ウォームアップを終えるとすぐにアタックに入ります。しかし、先にタイムを出したのが良くなかったのか、後続に次々とタイムを更新されてしまい13番手に…。Q2の大草りき選手もそれまでで3番手のタイムをマークするも、後続に抜かれてしまい11番手に…。この結果、64号車は14番グリッドからのスタートとなりました。
GT300クラスは全車一斉にコースインするQ1を61号車の井口卓人選手が早々にタイムを記録。コースレコードまで僅か0.016秒とういう好タイムでピットへ戻り、次の山内英輝選手のためにタイヤを温存します。そしてQ1を上位でクリアしたのは11号車と777号車。特に777号車はBOPでブースト圧を制限されたこともあり、非常に厳しい中での上位通過を決めます。続くQ2でも61号車は他車に先駆けてアタックを開始。トップタイムをマークするも山内選手は2アタック目に突入します!自己ベストを各セクターで更新しながらタイムアップを目指す61号車。バックストレートで前を走るマシンにパッシングを行い、自分がアタック中であることをアピールします。しかし、130Rを立ち上がるとそのマシンが山内選手のライン上に…。たまらずコース外に飛び出す61号車。この結果、61号車はタイムアップならず。2番手から明日の決勝をスタートすることになりました。
≪GT500クラス≫
P.P. #36 au TOM’S GR Supra /BS
2位 #17 Astemo CIVIC TYPE R-GT /BS
3位 #14 ENEOS X PRIME GR Supra /BS
14位 #64 Modulo CIVIC TYPE R-GT /DUNLOP
全ての結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/57148
14位 #64 Modulo CIVIC TYPE R-GT
伊沢拓也選手
「狙っていたポジションではなく残念です。僕自身も上手く走れなかった部分もありました。セットアップも含めて対応を失敗してしまいました。こういう路気温の中で経験がないのはどのチームも一緒。その中でしっかり上にいるチームもいるんでその辺の力不足は反省です。明日は後方からの追い上げになりますが、ひとつでも上位でゴールできるよう頑張ります」
大草りき選手
「公式練習では良いフィーリングで走れていたんですが、路面温度が上がったこともありタイヤが柔らかく感じてしまいました。ちょっとタイムを出し切れなかったです。明日は最終戦なので良い結果で終わりたいんですが、ロングランも苦戦しているのでこれからチームとミーティングを重ねて良い結果で終われるようにしたいと思います」
≪GT300クラス≫
P.P. #88 JLOC Lamborghini GT3 /YH
2位 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT /DUNLOP
3位 #2 muta Racing GR86 GT /BS
7位 #11 GAINER TANAX Z /DUNLOP
12位 #777 D’station Vantage GT3 /DUNLOP
15位 #96 K-tunes RC F GT3 /DUNLOP
18位 #60 Syntium LMcorsa GR Supra /DUNLOP
全ての結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/57158
2位 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT
井口卓人選手
「GT500のマシンが走ったこともありラバーも乗って非常にグリップ感があって良かったです。明日はチェッカーをしっかり受けたいですね。もちろん優勝を目指して走るんですが、チェッカーを受けて、またそれが次につながるレースをしたいと思います。その中でBRZの速さを見せられるようにしたいですね。タイヤは他社と比べても圧倒的にウォームアップ性能は高かったです」
山内英輝選手
「悔しいです。それ以外の言葉が出てきません。車高を少し上げたことで朝のフリーとはバランスが崩れてしまいました。明日は良い位置からスタートできるので、明日はスタートから頑張りたいですね。今年はいろいろありましたが最終戦はしっかりチェッカーを受けて、良い結果で終われれば笑顔になれると思います。タイヤのパフォーマンスは全体を通して非常に良かったです。ウォームアップもとても良かったです。タイヤの作動温度も問題ありませんでした」
ダンロップタイヤ開発責任者/安田恵直
「GT500クラスは公式練習の走り出しは良かったんですが、厳しい結果になってしまいました。その原因と理由はまだ分析できていないんですが、できるだけ前にいけたらと思います。ただ、設計上路面温度は適正なところにあるので、ドライバーのコメントとの差はあります。ただ、今回持ち込んだコンパウンドははじめて使うものなのですが、2月にテストをしている実績から見ても、この路気温ならもう少しタイムは削れたのではないかと思います。また、GT300は想定していた路気温で狙い通りでした。もう少し寒くなることも考え、ピークが出るタイヤを用意しました。タイヤの表面を見ながら、決勝を見据えてマシンのセットアップでタイヤのピーキーさをマイルドにしてロングランにも対応できると思います」
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