ダンロップモータースポーツ

【レポート】SUPER GT 第3戦 予選 – SUZUKA GT 3Hours RACE

開催場所:鈴鹿サーキット

開催日:2024年6月1日(土)


 
ダンロップタイヤが最も得意とする鈴鹿サーキット。2024仕様のタイヤの真価問われるこのラウンド。GT500 クラスでも64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTは常にTOP4でタイムを変動する好調ぶりを見せます。GT300クラスも61号車SUBARU BRZ R&D SPORTがトップタイムをマークし、777号車D’station Vantage GT3が3番手に付ける走りで公式予選に臨みました。

GT300クラスではQ1B組で777号車がトップ通過をしてみせると61号車が2番手タイム。96号車も6番手でQ1を上位通過します。一方、Q1A組では11号車のGAINER TANAX Zがセットアップに苦しみながらも5番手で通過。Q2グループ1に進出します。5台中4台がグループ1に進出したダンロップ勢はそのままの勢いでQ2を制圧します。ポールポジションを獲得したのは777号車アストンマーティンVantage GT3!2番手の61号車に0.6秒もの差をつけてのトップタイムを記録しました。BOPに苦しむBRZでしたが、それでもフロントローをキープ。フロントローを独占し、明日の決勝へと臨みます。
公式練習で期待されたGT500クラスに参戦する64号車ですが、Q1に臨んだ大草りき選手はアタックラップのS字でまさかのスピンモードに…。大きくタイムを落としてしまい7番手と出遅れてしまいます。Q2を託された伊沢拓也選手に期待がかかりましたが、伊沢選手も大草選手と全く同じポイントでスピンモードに入ってしまいタイムを大きく落としてしまいました。トップ5が狙える位置にいただけに非常に悔しい結果となってしまいましたが、明日は13番手から粘り強く上位を狙います。
 

 
≪GT500クラス≫
P.P. #37 Deloitte TOM’S GR Supra  BS
2位 #16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16 BS
3位 #14 ENEOS X PRIME GR Supra BS
13位 #64 Modulo CIVIC TYPE R-GT DUNLOP
#64 Modulo CIVIC TYPE R-GT
伊沢拓也選手
「午前中は非常に調子が良く、予選で上位が期待できたんですが、自分のミスで大きくタイムを落としてしまって申し訳なく思っています。大草選手がウォームアップに苦しんだと思ったんですが、同じところでリアのグリップが急激になくなってしまったんで問題を解決しないといけないですね。とにかく明日が後ろからのスタートとなってしまいましたが、スピードはあるのでしっかり戦ってひとつでも上位に食い込みたいと思います」
大草りき選手
「単刀直入に言うと僕自身が大きなミスを犯してしまいました。セクター1にタイヤが温まらずに行ってしまったのが悔やまれます。占有走行のタイムを考えれば2列目にいけるだけのポテンシャルがあったと思います。5秒6くらいはいけたと思うので、いいタイヤを用意してくれたダンロップさんと良いクルマを用意してくれたチームに申し訳ない想いです。ただ、明日はペースはしっかりあるので後ろから追い上げたいと思います」
 

 
≪GT300クラス≫
P.P. #777 D’station Vantage GT3 /DUNLOP
2位 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT /DUNLOP
3位 #2 muta Racing GR86 GT /BS
10位 #11 GAINER TANAX Z /DUNLOP
11位 #96 K-tunes RC F GT3 /DUNLOP
15位 #60 Syntium LMcorsa GR Supra GT /DUNLOP
 

#777 D’station Vantage GT3
藤井誠暢選手
「実は過去も含めてD’station Racing初のポールポジションを獲得できて嬉しく思います。新型のヴァンテージになって足回りもエアロも変わってポテンシャルがかなり上がったと思います。鈴鹿では非常にバランスが重要なんですが、ここまで開発を進めてきたものが実った形です。このレースはタイヤコンペティションなんでタイヤが全てといえるレースの中、今回ダンロップタイヤさんが持ち込んでくれたタイヤが非常に高いグリップを発揮してくれ、さらに安心して走れたのがタイムにつながったと思います」
チャーリー・ファグ選手
「この間の富士も僕自身は悪くなかったですが、生まれて初めて走る鈴鹿サーキットでポールポジションを獲れてとても嬉しいです。藤井選手がQ1で素晴らしいアタックをしてくれ、いいクルマを渡してくれたお陰です。藤井選手もおっしゃっていましたが、ダンロップタイヤさんがいいタイヤを用意してくれたことも感謝しています。ユーズドタイヤでもドロップアウトすることなく新品のようなグリップを発揮してくれました」
 

 
ダンロップタイヤ開発責任者/川端宏志
「GT300クラスがポールポジションを獲得できたのは非常に嬉しかったです。GT500クラスでは大草選手のタイヤウォームアップの時間が足りずセクター1で大きくタイムを落としてしまいました。伊沢選手のアタックはこれから分析の余地があると思っています。GT300クラスは777号車が活躍してくれました。開幕戦、第2戦と車重の重さに対してタイヤの攻撃性が高いこともあり、今回から昨年まで定評のあった構造に戻したのが功を奏した感じです。61号車は正直BOPが厳しすぎるのもありこの位置になったと思います。しっかりペースはあったので決勝もしっかりと戦えると思います。96号車においてはもう少し内圧などケアできれば伸びしろはあったのではないかと思っています。決勝もチームをしっかりサポートしていきたいと思います」 

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