開催場所:鈴鹿サーキット
開催日:2025年8月22日(土)

昨年路面が一新されたSUGO。細かい粒子のアスファルトがぎっしりと詰まった路面は、タイヤへの攻撃性が高く、グリップ限界は高くなったもののピークを過ぎたとたん急にグリップを失いやすくなるという特性があるといいます。そんなタイヤにもドライバーにも厳しいSUGO。ここにくるまで、ダンロップタイヤは数多くのテストを行ってきました。タイヤマルチメイク最後のフルウェイトでのスーパーGT第6戦。明日の決勝に先駆け、公式予選が行われました。
■ニューコンストラクション投入!GT500クラスでニューレコード更新
前戦鈴鹿ではフロントローからスタートしたものの、決勝では悔しい結果となってしまったGT500クラス。このSUGOでは十分な事前テストを重ね、開発を重ねてきた新しい構造とSUGO専用コンパウンドを投入。タイヤ特有の偏摩耗とグレーニング対策を施した新開発のタイヤを中嶋レーシングとともに作り上げてきました。
練習走行はダンプコンディションの中スタート。レインタイヤやバックアップ用のタイヤをテストしながらも徐々にタイムを上げていき、仕上がり良さをしっかりと感じとれました。テストを重ねたきたデータがそのまま再現されたかのような数値にタイヤエンジニアのスタッフも胸をなでおろします。
そして勝負の公式予選。伊沢拓也監督は鈴鹿では悔しさのあまり涙を浮かべた大草りき選手を再度Q2に起用。「ポールを獲って彼が逃したものをきちんと手にしてもらいたいですからね」と期待を寄せての采配です。そんな期待に応えるQ1からイゴール・オオムラ・フラガ選手が9秒253を記録。従来のコースレコードまで0.131秒まで迫りトップタイムでQ1を通過します。Q2の大草選手に向け、リアサイドをもう少し動かし曲がりやすいセットアップ変更を提案。それに応える伊沢監督。大きなセットアップ変更を嫌い、微妙な調整をマシンに施します。このセット変更が見事にはまります。Q2大草選手はピーキーになったマシンでも臆することなくアクセル踏み抜きコースレコードを更新する9秒050をマーク。2位にコンマ3秒もの大差を付けて自身2度目のポールポジションを獲得しました。
【GT500ダンロップタイヤ装着車両結果】
1位 No.64 Modulo PRELUDE-GT
全ての結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/67673

■GT500 Driver’s Comment
大草りき選手
「きょうは走り出しから調子が良くって、感触も温まりも良く、タイヤの温度レンジもしっかりきまっていました。走行後のタイヤの表面もとてもきれいで、予選には自信がありました。イゴール選手のQ1は安心して見ていました。リアを少しいじったほうがいいとフィードバックを受けて変更したセットアップがぴったりとハマった感じです。イゴール選手が教えてくれたタイヤの温まり方なども的確でした。非常に戦闘力の高いタイヤに仕上がっていると思います。前戦からマシンのセットアップの方向性も見直しました。明日は期待してください」
イゴール・オオムラ・フラガ選手
「SUGOはここにくるまでに走行機会がたくさんあり、セットアップの方向性などもしっかり煮詰めることができました。データはある程度蓄積できているのでしっかり分析できた結果だと思います。予選はグリップも高く、気持ちよくアタックすることができました。大草選手がレコードを破ってくれたことからもわかるよう、調子はいいですね。前回の鈴鹿で弱かった部分をしっかり強化してきたつもりです。明日は天候に不安がありますが、チームに良い結果で恩返しをしたいと思っています。」
伊沢拓也監督
「ダンロップさんとはいろいろ協力して、マシンのセットアップ面でも鈴鹿とはコンセプトを変えて煮詰めてきました。ドライ路面でのセットはとても良かったと思います。テストで非常に良かったタイヤとセットが再現性を持ってこの予選で発揮できた。これがポールポジションを獲れた理由です。前回の鈴鹿からレインもニューパターンのタイヤを持ち込んでいます。実際に今日履いてみて、非常にきれいに摩耗してくれている。このSUGOの難しいウェットでもしっかりゴムが発動してくれています。ドライでもレインでも自信あります。明日は絶対に勝ちます!」

■全車Q2進出!60号車&61号車の1-2フィニッシュ!
Q1A組に60号車と61号車が、Q1B組に11号車と777号車振り分けられた公式予選。Q1ではSyntium LMcorsa LC500 GTを駆る河野駿佑選手がトップタイムをマーク。2番手にはSUBARU BRZ R&D SPORT井口卓人選手が入りワンツーでQ2進出を決めます。さらにQ1B組でもここまで開発に苦しんできたGAINER TANAX Z富田竜一郎選手が会心のアタック。「飛び出すかどうか本当にギリギリでした!」と語るほどの限界アタックを見せQ1B組をトップ通過し、777号車D’station Vantage GT3チャーリー・ファグ選手が0.035秒差の2番手タイム。予選Q1でA組&B組双方でトップ2台を独占するという快挙を成し遂げます。期待のかかるQ2では60号車吉本大樹選手と61号車山内英輝選手の一騎打ち。吉本選手が昨年の借りを返す0.099秒差でポールポジションを獲得しました。
【GT300ダンロップタイヤ装着車両結果】
1位 60 Syntium LMcorsa LC500 GT
2位 61 SUBARU BRZ R&D SPORT
5位 777 D’station Vantage GT3
7位 11 GAINER TANAX Z
全ての結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/67682

■GT300 Driver’s Comment
吉本大樹選手
「昨年は100分の数秒差でポールポジションを逃してしまったので、今年はポールを獲って優勝しようと決めていました。だから帰りの飛行機も月曜にしています(笑)今回のダンロップタイヤも非常に良い仕上がりです。うちのマシンもダンロップタイヤにアジャストできていて、新しい構造になってからとても良いですね。ダンロップさんに感謝です。ただ河野選手がコースレコードまでコンマ1秒だったので、コースレコードも塗り替えてやろうと思っていったんですがSPコーナーにチャンスを落としてきてしまいました。前回の鈴鹿で2位だったおかげで、我々はまだ軽いまま。明日は優勝しかないと思っています。最初からトップを一度も譲らずにチェッカーを受けたいですね」
河野駿佑選手
「ダンロップタイヤが非常に高いパフォーマンスを発揮してくれました。今回はQ1からダンロップタイヤ勢みんな調子が良く、ダンロップタイヤの中でポールポジション争いになると思っていました。SUGOは去年優勝していたんですが課題もあった。その中でダンロップさんが今回持ち込んできてくれたタイヤが本当に良かったのもありました。それを結果に残せたことが本当に良かったです。明日は天気が心配ですがコース上でしっかり戦って、優勝を目指して頑張りたいと思います」

■DUNLOP ENGINEER COMMENT
モータースポーツ部・安田恵直
「GT500クラス、GT300クラスともに非常に高いパフォーマンスを発揮できたことをとても嬉しく思っています。GT500クラスは走行後のタイヤの表面を見ても、とてもきれいに路面に当たっており、決勝も期待できると思っています。正直コースレコードを更新できるとは思っていませんでしたが、今回用意したニューコンストラクチャーとコンパウンドが威力を発揮してくれました。大草選手とイゴール選手ではコーナー進入からアペックスまでのアプローチに差があるんですが、どちらのドライバーの要望に応えられるようにコーナアプローチでクイックに応答してくれるタイヤに仕上げてきました。その上で前後のバランスをとってコーナリングの限界値をあげています。そのタイヤの性能を100%出し切ってもらえたと思っています。GT300に関してもフロントローを独占した上に、全車1桁グリッドからのスタート。チャンピオン争いをしている777号車も厳しいBOTとSWがあるにも関わらず好位置につけています。明日は天候もあり荒れたレースになることも予想しています。きちんとタイヤの状況を把握し、チームにセットアップに必要な情報を提供させてもらいしっかりサポートしていきたいと思います。もちろんタイヤ選択も非常に重要になってくると思いますので、ミスなく判断していくつもりです」
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