ダンロップモータースポーツ

【レポート】SUPER GT 第8戦 予選 – MOTEGI GT 300km RACE

開催場所:モビリティリゾートもてぎ

開催日:2024年11月2日(土)


 
 モビリティリゾートもてぎで開催されているSUPER GT MOTEGI 300KM RACE。GT500クラスで唯一ダンロップタイヤを装着する#64 Modulo CIVIC TYPE R-GT が今季初となるポールポジションを獲得しました。2021年の第3戦鈴鹿ラウンドぶりのポールポジション。ドライバー、チームとも、パドックは歓喜に包まれました。
 
 そんなGT500クラスは公式練習からダンロップのレインタイヤが高いポテンシャルを発揮します。路面にきれいに接地するセットアップを探しつつ、最終的には大草りき選手がトップタイムでFP1を終えました。Q1はそんな大草選手がアタック。GT500クラスは従来通りQ1とQ2の合算タイムでグリッドを決定する。なかなかクリアラップがとれない大草選手はタイムアタックをするべきスペースを探します。タイヤの発熱は中盤に十分温まりを確認していたものの、アタックを行ったのは最終ラップ。大草選手は最後のアタックできちっとタイムを叩き出し2位にコンマ3秒もの差をつけるトップタイムをマークします。そして、プレッシャーの中、ステアリングを握ったのはベテラン伊沢拓也選手。赤旗などのリスク回避のため、大草選手がQ1で使ったUSEDタイヤでコースイン。早々にタイヤは温まりアタックに入ります。いきなりトップタイムをマークするも、中盤から後半にかけて徐々にタイヤのピークグリップは低下。雨はさらに小降りになり路面が良くなっていくにも関わらずタイヤのピークは過ぎてしまった状況でした。しかし、伊沢選手は計測4周目に自身のタイムをさらに更新。最後に8号車、36号車に僅かに遅れをとってしまうものの、2人の合算タイムで2021年ぶりとなるポールポジションを獲得しました。
 
 一方、GT300クラスは61号車が雨の中で躍進します。前戦オートポリスで大クラッシュによるダメージを負ってしまったボディをチームは完璧に修復し、もてぎに持ち込んできました。今年から供給されているニューパターンのタイヤはヘビーウェットで抜群の性能を発揮します。井口卓人選手はアタックラップで赤旗を提示されてしまい、満足のいくタイムでなかったにも関わらずQ1を11位で通過。続くQ2を託された山内英輝選手は早々にタイヤのピークがきてしまい、好転していく路面に合わせきれなかったにも関わらず5番手のグリッドを手にしました。
 
≪GT500クラス≫
P.P. #64 Modulo CIVIC TYPE R-GT /DUNLOP
2位 #8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8 /BS
3位 #36 au TOM’S GR Supra BS
全ての結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/56591
 

 

 
#64 Modulo CIVIC TYPE R-GT

PP #64 Modulo CIVIC TYPE R-GT
伊沢拓也選手
「Q1の方が僕らにとっては良いコンディションだったのかもしれません。雨のときに戦えるタイヤを持ってきているのでそれもポールポジションを獲れた結果だと思います。明日はドライですが、はまれば僕らは強いと思っているのでスリックでもしっかり戦えるところを示したいと思います」
大草りき選手
「場所とりに苦労してしまって、最後の一周に勝負をかけたところもありました。雨量が想定より強かったんですが、それが僕らにとって味方になってくれたと思っています。明日はドライコンディションになると思いますが、きちんと準備をしてきているので、それが発揮することができれば結果は必ず付いてくると思っています。とにかく頑張ります」

 

 

 
≪GT300クラス≫

P.P. #31 apr LC500h GT /BS
2位 #7 Studie BMW M4 /MI
3位 #18 UPGARAGE NSX GT3 /YH
5位 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT /DUNLOP
9位 #777 D’station Vantage GT3 /DUNLOP
13位 #11 GAINER TANAX Z /DUNLOP
19位 #96 K-tunes RC F GT3 /DUNLOP
20位 #60 Syntium LMcorsa GR Supra GT /DUNLOP

全ての結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/56602
 

5位 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT
山内英輝選手
「水の量が少なく、路面が乾いてくる状況の中で、思いのほかタイヤのピークがきてしまって1周しか持たなかったことが僕らにとっては想定外でした。でも、ダンロップタイヤさんが今季から持ち込んでくれたタイヤのお陰で上位で終われることができました。Q1の井口選手からは温めに時間がかかると聞いていたので、全く違うリアクションでしたね。前回のクラッシュからチームがマシンをしっかり治してくれたことに感謝しかありません。明日コンディションが変わってくると思っているので、笑って終われるよういい結果を残したいです」
 

 
ダンロップタイヤ開発責任者/安田恵直

「公式練習は500も300もトップタイムをマークして非常に良い入りができました。GT500クラスは元々レインでも非常に手応えがありました。今回はソフトとハードの2種類を持ち込んだのですが、Q2は時間が短いことでタイヤが温まりきらない可能性と、赤旗が出た場合のリスクヘッジをとってUSEDで行くことを決めました。500のパターンは左右対称でダンプコンディションに振っていないので、ブロックのパターンと接地面への圧力の分布がこの結果になったのかと思います。また、僕らは富士くらいからレースでは良い成績こそ残せていませんが、テストではトップタイムを記録するなど手応えはあるのでスリックにも自信はありますし、スリックで勝負したいですね。もちろん優勝を狙います。GT300クラスはQ1の赤旗もありましたし、早々にタイムを出そうとしたことが今回は裏目になってしまいました。レンジは揃えてきているので明日の決勝は問題なく決勝も戦えると思っています」
 
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