ダンロップモータースポーツ

【レポート】SUPER GT 第4戦 予選 – FUJI GT 350km RACE

開催場所:富士スピードウェイ

開催日:2024年8月3日(土)


 
この2か月間のサマーブレイク期間中に、前戦で発生したトラブルのメカニズムを徹底的に分析し、原因追及をし、さらにその上をいくためにダンロップはゴムを中心に新しいタイヤを持ち込みました。富士の公式テストから好調ぶりを見せると、本大会の公式練習では64号車はトップタイムをマーク。「まだまだ、車両に引っ掛かっていたところもあるので、まだ伸びる感じはあります」とコメントしたのは伊沢拓也選手。非常に期待の持てる予選となりました。

予選Q1は大草りき選手が担当。同じCIVIC TYPE Rに僅かに及ばないものの、セクター1&2では全体ベストを記録。2番手で伊沢選手にバトンをつなぎます。その期待を背負ってアタックに出た伊沢選手はいち早くコースイン。やや路面温度が下がってきたことを考慮し、しっかりとタイヤを温める作戦に。まずはトップタイムをマーク。しかし、最終ラップで最後のアタックに挑む伊沢選手。このラップをまとめきり3番グリッドを獲得しました。
また、GT300クラスはFIA-F4でオイル漏れがあり、路面コンディションでA組とB組で差が生じてしまうとして、予選方式をウェット時のQ2の順位で決める方式へ急遽変更することとなります。しかし、ドライバーの交代は認められず、Q1にピュアアタッカーを据えているチームは大きくリズムを崩してしまいます。それでもダンロップタイヤを装着するマシンは5台中4台がQ1を通過。タイヤのポテンシャルが押しなべて高いことを証明します。Q1A組をトップ通過したアストンマーチンに期待がかかりましたが、他車の伸びしろの方が高かったのかQ2では4番手。Q1好調だったSUBARU BRZもタイムを落としてしまい9番手からのスタートとなりました。
 

 
≪GT500クラス≫
P.P. # 8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8 /BS
2位 # 100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT /BS
3位 # 64 Modulo CIVIC TYPE R-GT /DUNLOP
全ての結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/54425
 

 

 
#64 Modulo CIVIC TYPE R-GT
伊沢拓也選手
「自分の中では、前回の鈴鹿のこともあってナーバスになっていたんですが、しっかりスピードを表現できて良かったです。とにかくテストで良いタイヤをダンロップタイヤさんが持ってきてくれたこともあり、今回のテーマは『とにかくテストのように走らせる』というものでした。もともとはレースでしっかり戦えると思ってきたので、予選でこんなにタイムが出るとは思いませんでした。嬉しい誤算ですね。明日は自分たちのでレースを淡々とこなすこと。それが結果となり次のステップに進めると思っています。明日も頑張ります」
大草りき選手
「GT300に乗っていた頃の昨年、一昨年のような予選ができて楽しかったです。公式練習からしっかりと手応えがあって、思っていた通りにマシンが動いてくれたのでダンロップさんが持っていた指標が正しかったことを証明してくれたんだと思います。予選はこの速度域で走ったことがなかったので、どういった動きをするか分からないこともあったんですが、セクター3ではマシンが暴れてしまいそれを抑えるのに精いっぱいになってしまいました。明日は最低でも表彰台!願わくば優勝を目指して頑張ります」
 

 
≪GT300クラス≫
P.P. #65 LEON PYRAMID AMG /BS
2位 #87 METALIVE S Lamborghini GT3 /YH
3位 #4 グッドスマイル 初音ミク AMG /YH
4位 #777 D’station Vantage GT3 /DUNLOP
8位 #11 GAINER TANAX Z /DUNLOP
9位 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT /DUNLOP
16位 #60 Syntium LMcorsa GR Supra GT /DUNLOP
22位 #96 K-tunes RC F GT3 /DUNLOP
 

 

ダンロップタイヤ開発責任者/安田恵直
「今回は特にゴムの重点を置いて開発した新仕様のタイヤを持ち込みました。使い方に苦労したタイヤだったんですが、6月末のテストで使いこなし方をテストして今大会に持ち込んでいます。富士はトップから下位まで僅差なんですが、なかなか上位にいけなかったんですが、その中で上位にいけたことはとても良かったと思っています。決勝はラップが安定しているのは確認しているので、テストの結果をしっかり再現できるようにサポートしていきたいと思っています。ただ、明日は350KMと長めなので、最初のスティントをどうするか考えなくてはいけないと思っています。また、GT300クラスは『公式練習のときは大丈夫かな…』っと不安になる部分がありましたが予選のときはタイヤ面ではきちんとしたものを用意できたかなと思っています。アストンに対しては前戦から新しいタイヤを投入して、新しいタイヤをどう使っていくかをサポートしています。まだまだ、話を積めなくてはいけない部分もありますが、チームとはいい関係を築きながら前に進んでいます。また、JAF-GT勢はQ1にピークを少し持っていき過ぎたのかもしれません。明日も長いのでしっかりとチームをサポートし、上位を目指したいと思います」
 
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