ダンロップモータースポーツ

【予選レポート】SUPER GT 第7戦 – AUTOPOLIS GT 3HOURS RACE

開催場所:オートポリス

開催日:2025年10月19日(土)


 
残り2戦となったSUPER GTシリーズ。第7戦は阿蘇山の中腹に建てられたオートポリスでの開催となりました。今年も10月は乳がん啓発活動をサポートすることを目的としたピンクリボン運動に賛同し、ダンロップのイメージロゴをコーポレートカラーのイエローからピンク色にして参戦します。
 
そんなオートポリスラウンドの公式予選は、天候を読みながらのスタートとなりました。数十分前まではドライで行われていたFIA F4第11戦決勝。その後、雨が路面を濡らし、微妙なコンディションとなってしまいます。そんな中、GT300クラスA組から予選Q1が始まります。コースイン時点では全車スリックタイヤでコースへ飛び出していきます。A組には60号車LMcorsa、61号車SUBARU、96号車K-tunesが出走。61号車が2番手タイムを残しながらも、残り5秒のところでエキゾースト周辺から発火。赤旗が提示されてしまいます。一方、B組はオイル処理のため15分遅れでのスタートが告げられます。今にも振り出しそうな雨…。各車コースインと同時にタイムを残しにいかなくてはならない状況となります。3周目までにタイムを記録した車両が上位に名前を連ねる中、第3セクターから路面は濡れはじめてしまいます。その結果、最終アタックをやめたマシンたちは残り30秒を残してピットへマシンを戻してしまいます。777号車はまさかのQ1敗退。チャンピオンに向け、明日は後方からの追い上げとなってしまいます。
 
GT300クラスQ2。SUBARU BRZはマシンの修復が間に合わず不出走。レインタイヤとスリックタイヤが入り交じるQ2となりました。しかし、スリックでコースインした車両は続々とレインタイヤに交換するためにピットへ戻ることに。刻々と変化する路面状況。しかし、降り続くと思われた雨が止み、路面は徐々にドライアップ。結果、スリックのままステイアウトしたLMcorsaが残り3分でトップタイムをマーク。しかし、ダンプコンディションでは後半にアタックをかけた車両が圧倒的に有利。60号車は9番手となってしまいます。また、チェッカー直前で11号車が縁石に乗ってコースアウト。濡れる芝生の上ではどうにもできず、車体後部を大きく破損してしまいます。
 

 
GT300クラス 結果
P.P. #7 CARGUY MKS RACING /YH
2位 #0 VENTENY Lamborghini GT3 /YH
3位 #2 HYPER WATER INGING GR86 GT /BS
9位 #60 Syntium LMcorsa LC500 GT /DUNLOP
12位 #45 PONOS FERRARI 296 /DUNLOP
16位 #11 GAINER TANAX Z /DUNLOP
18位 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT /DUNLOP
22位 #777 D’station Vantage GT3 /DUNLOP
23位 #96 K-tunes RC F GT3 /DUNLOP
全ての結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/62543
 

 
 そして期待のかかるGT500クラス。SUGOの大クラッシュから見事復活を果たした64号車。Q1をドライブするのは大草りき選手。雨の降る中、スリックタイヤで全車コースイン! なかなか温まらないタイヤに苦しむ各車。その中でも64号車は序盤から積極的にアタックを仕掛け、2番手まで順位を押し上げます。どんどん濡れゆく路面の中、大草選手はさらにセクター1、セクター2で全体ベストを記録し、残り2分半を残してトップタイムをマーク。この後、64号車のタイムを上回る車両は現れず、トップでQ1を通過します。

 そして運命のGT500クラスQ2。混乱の天気の中、スタート1分前に各車スリックからレインへタイヤ交換。ピット前にマシンを出していた64号車も直前にレインへ交換してコースへとシビックGTと伊沢拓也選手を送り出します。雨脚が強くなる中、伊沢選手は積極的にタイムを削りに行きます。セクター3が急激に濡れていく中、タイムメイクに苦しみ8番手で予選を終えました。
 
GT500クラス 結果
P.P. #3 Niterra MOTUL Z /BS
2位 #23 MOTUL AUTECH Z /BS
3位 #14 ENEOS X PRIME GR Supra /BS
8位 #64 Modulo CIVIC TYPE R-GT /DUNLOP
全ての結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/62532
 

 
#64 Modulo CIVIC TYPE R-GT

伊沢拓也選手
「まずは前戦のクラッシュからマシンをしっかり修復してくれたチームとメカニックの皆さんに感謝しています。公式練習でSUGOのクラッシュからしっかりとマシンが直っていることを確認できました。タイヤのフィーリングも良く、予選Q1で大草選手が素晴らしいアタックをしてくれたことも嬉しかったです。ただ、Q2は他メーカーのタイヤが得意な状況になってしまった。そんな状況の中でも横浜勢の前にはしっかり出られたのは良かったです。公式練習のロングランでもタイヤの摩耗性の部分に問題がないことは確認できています。明日の決勝は3時間の長丁場。着実に上を目指して戦っていきたいと思います」
大草りき選手
「久しぶりに会心のアタックができました。でも、まずはご心配していただいた皆さんにお詫びと感謝を伝えたいです。また、クルマをしっかり直してくれたチームにも感謝したいと思います。正直、公式練習でニュータイヤを履くこともなく、ロングランのテストを中心にしていたのでこのタイムが出せるとは思っていませんでした。タイヤもここ数戦、しっかり進化している方向性に乗っていると思いますし、ここオートポリスでさらに進化を遂げたと思っています。シンプルにグリップ感が上がり、ピークが高くなりました。明日は8番手からのスタート。SUGOのように力強いレースを、SUGOのようなトラブルがないように戦いたいと思います」

 

 

公式予選の結果を振り返り、ダンロップタイヤ モータースポーツ開発1グループの安田恵直はこう語ります。
「GT500クラスは天気に翻弄された予選となってしまいました。公式練習からロングランのテストでは一定の手ごたえを感じてはいましたが、大草選手のQ1は見ていて気持ちが良かったです。Q2に関してはもう少し雨量があれば、ダンロップタイヤの真価が発揮できていたと思っています。微妙なコンディションにも関わらず、精一杯のアタックをしてくれた伊沢選手はさすがでした。ここ数戦、決勝でのタイヤに対するセットアップもチームがよく考えてくれているおかげで、耐摩耗性の部分でも心配なく決勝は戦えると思っています。8番手からのスタートですが、力強い走りを期待してください。一方、GT300クラスは持ち込んだタイヤがフィットしていない部分もあり、チーム本来の実力を引き出せない結果となってしまったと思っています。前戦SUGOの新舗装特有の攻撃性を分析した結果をオートポリスの路面に落とし込むところで、やや計算違いがあったのかもしれません。ただGT500クラス同様、各車ロングランのテストでは非常に良い結果を得ているのも事実です。決勝では僕らの武器である耐摩耗性を発揮してチームをひとつでも上の順位に押し上げることができるよう、しっかりとサポートしていきたいと思います。他社がグリップダウンする中で、いかに粘り強く走って勝負をしていくかにかかっていると思っています」

 
決勝は明日10月19日13:10スタート予定。ぜひ、明日もダンロップタイヤを装着するGTマシンたちへ熱い応援をよろしくお願いします。

  
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