ダンロップモータースポーツ

【予選レポート】SUPER GT 第5戦 – SUZUKA GT 300km RACE ダンロップタイヤ装着車両がGT300クラスでポールポジションを獲得

開催場所:鈴鹿サーキット

開催日:2025年8月23日(土)


 
富士スピードウェイでGWに開催されて以来、国内レギュラーフォーマットでの開催となった第5戦鈴鹿ラウンド。公式予選が行われました。ダンロップタイヤを装着する64号車を長年にわたりドライブしてきた伊沢拓也選手のGT500クラス引退発表もあり、チーム内では少しナーバスな空気感の中で行われた予選となりました。事前テストで得られたデータを基に、今回持ち込んだタイヤは2スペック。決勝で路面温度が下がってきたときのバックアップとしてのソフトと、温度域の幅が広いハードです。午前中に行われた公式練習ではタイヤとマシンのバランスがかみ合わず、非常に厳しい大会になると想定されていましたが、テスト時のデータに立ち返り、中嶋レーシングが大きくマシンのセットアップ変更を提案。これが功を奏しました。
 
Q1を担当した伊沢選手。大きなプレッシャーのかかる中でのアタックは区間ベストこそ取れないものの、上位陣にしっかり食らいつくスピードで第2セクターを折り返します。その後も確実にタイムを削り、6番手でチェッカー。続いてQ2を担当する大草りき選手も、伊沢選手最後の鈴鹿に華を添えようと懸命なアタック。大きく変更したマシンを前へ前へと押し進める走りを見せ、決勝でも上位を狙える6番手でフィニッシュ。この結果、明日の決勝は6番手グリッドから上位入賞を狙うこととなりました。
 
GT500クラス 結果
P.P. #16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT /BS
2位 #23 MOTUL AUTECH Z /BS
3位 #3 Niterra MOTUL Z /BS
6位 #64 Modulo CIVIC TYPE R-GT /DUNLOP
全ての結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/61096
 

 
#64 Modulo CIVIC TYPE R-GT
伊沢拓也選手
「朝のフリー走行があまり良くなく、Q1通過できるか不安でした。無事に通過できて良かったです。朝のコンディションがとにかく合っていなかったので、全く別のセットアップにガラッと変えたらフィーリングも変わってしまいました。実績のあるセットアップだったので大きな不安はなかったんですが、全く別の動きをしたので戸惑いはしました。明日の決勝は、上位陣が想像以上に速いので展開は予想できませんが、しっかり走り切ってひとつでも上で終われるように頑張ります」
 
大草りき選手
「大きなミスがあったわけではないんですが、伊沢選手がGT500引退を発表した中でQ1を通してくれたので、もう少しやりたかったです。公式練習からもう少しセットアップを煮詰めていけていれば、順位も上げられたと思っています。前回厳しい中で、シビックの調子も上がってきているので決勝は期待できます。タイヤチェックでもロングは良いタイムが出ているので期待してください。伊沢選手と走る最後の鈴鹿、とにかく頑張ります」
 
ダンロップタイヤGT500クラス開発担当/佐藤洋平
「事前の7月のテストに戻ったかなというのが正直な感想です。練習走行のはじめはタイヤのフィーリングも大きく変わってしまい不安が残りましたが、チームが予選に向けて方向転換してくれたおかげで接地も良く、非常にきれいにタイヤを使ってもらいました。明日の決勝はハード側を中心に想定しています。今日の朝の走り出しから性能が発揮されているので、この1セットで大丈夫だろうと思います。もちろんバックアップも1セットあるので、そちらを使う準備もできています。明日はしっかり走り切り、上位入賞をサポートできるよう頑張ります」
  

 
GT300クラスは61号車が2年ぶりのポールポジションを獲得!Q1A組ではダンロップタイヤを装着する3台すべてがQ2へ進出。Q1B組でも61号車がトップ通過すると、サクセスウェイト100kgを積む777号車が2番手で通過し、全車Q2へ進みます。全車Q1通過という勢いのまま迎えたQ2。その中で力強い走りを取り戻したのは61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT でした。Q1を担当した井口卓人選手のアドバイスを受けた山内英輝選手が、唯一56秒台という驚異的なタイムを記録。2番手に0.3秒差をつけてポールポジションを獲得しました。4番手には地元鈴鹿で調子を戻した60号車、5番手には777号車がつけ、明日の決勝に臨みます。
 
GT300クラス 結果
P.P. #61 SUBARU BRZ R&D SPORT /DUNLOP
2位 #7 CARGUY MKS RACING /YH
3位 #5 マッハ車検エアバスター MC86 マッハ号 /YH
4位 #60 Syntium LMcorsa LC500 GT /DUNLOP
5位 #777 D’station Vantage GT3 /DUNLOP
9位 #45 PONOS FERRARI 296 /DUNLOP
14位 #11 GAINER TANAX Z /DUNLOP
16位 #96 K-tunes RC F GT3 /DUNLOP
全ての結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/61102
 

 
#61 SUBARU BRZ R&D SPORT
井口卓人選手
「2年ぶりのポールポジションです。正直、朝のフリー走行ではポールを取れる状況ではありませんでした。チーム力も感じましたし、山内選手のアタック力も大きかった。ようやく戻ってこれたという安堵感に包まれました。第2戦富士では残り半周でトラブル、マレーシアでも日本人ファンの前で勝てず、富士でも勝ちたいねと言いながら勝てなかった。それでもここ鈴鹿ではポールのアドバンテージは大きい。完売した800席のSUBARUファンシートの皆さんと共有できるよう、今度こそ勝ちたいと思います」
 
山内英輝選手
「井口選手のコメント通り、朝の状態ではQ1すら通過できないと思いましたが、Q2に向けて井口選手のアドバイスが的確で、注意点を2つ告げられ、それがドンピシャにはまりました。予選の走りのように全周集中して走り切れれば優勝できると思います。SUBARUファンが喜んでくれたあの雰囲気を、明日も再現したいです」
 
ダンロップタイヤGT300クラス開発担当/大小瀬求
「SUBARUの速さは信じていたので正直驚きはありません。決勝を見据えてどのタイヤを用意するかが課題で、きちんと用意できれば結果は出ると信じていました。やっとパフォーマンスを見せられた安堵感の方が強いですね。テストでの課題を潰す変更をしたのですが、フロントタイヤの特性がマシンに合わず、チームがセットアップを変更してくれたおかげでポールを取れたと聞いています。GT3勢では、777号車はチームの総合力の結果だと思います。45号車は春のテストの結果が良かっただけに反省点もあります。決勝はダンロップタイヤを装着する全車がロスなく走れるよう全力でサポートします」
 

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