ダンロップモータースポーツ

【決勝レポート】SUPER GT 第4戦 Race2 – FUJI SPRINT CUP

開催場所:富士スピードウェイ

開催日:2025年8月3日(日)

 
2025年第4戦FUJI SPRINT CUPは通常とは異なるフォーマットでの開催。大会が行われる週末の土日に2レースを連続で開催。土曜はGT500クラスとGT300クラスが混走で争うレースだったのに対し、日曜開催のRACE2決勝レースはGT500クラスとGT300クラスを区分した混じりっけなしの本気のスプリント。どちらも50分間の時間レースで開催されました。
 

GT500クラスに先駆けて行われたGT300クラスの決勝。ポールポジションは昨日のウィナー777号車D’station Vantage GT3を駆る藤井誠暢選手。61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTの井口卓人選手は5番手からトップを伺います。レースは定刻通り14:15にスタートが切って落とされました。2周のフォーメーションラップを終え、グリーンランプ点灯とともに全車アクセルON!777号車藤井選手は安定したスタートでホールショットを決めます。一方、後続では61号車井口選手は後ろから迫ってくる65号車のストレートの速さに防戦を余儀なくされる苦しい展開。さらに、5周目Aコーナーで61号車はエンジントラブルで脱落。クラッシュを避けるためにすぐさまコース外へと運ぶ井口選手。さらにその後方では、45号車PONOS FERRARI 296を駆るケイ・コッツォリーノ選手が10番手までジャンプアップに成功しポイント圏内に入ってきます。
 
その後、777号車のトップ争いは1秒のギャップをキープしたまま膠着状態に入っていきます。しかし、これは後ろとのギャップをしっかり見ながらのこと。新配合のタイヤを実践投入したダンロップにおいてロングランにはまだ不安が残ります。それをベテランの藤井選手がしっかりとマネージメント。1秒という差をがっちりとキープしながらトップチェッカーを受けました。これで777号車は第4戦FUJI SPRINT CUPをW-WINで締めくくりました。
 
 
GT300クラス
優勝 #777 D’station Vantage GT3 /DUNLOP
2位 #2 HYPER WATER INGING GR86 GT /BS
3位 #65 LEON PYRAMID AMG /BS
10位 #45 PONOS FERRARI 296 /DUNLOP
15位 #96 K-tunes RC F GT3 /DUNLOP
16位 #60 Syntium LMcorsa LC500 GT /DUNLOP
19位 #11 GAINER TANX Z /DUNLOP
DNF #61 SUBARU BRZ R&D SPORT /DUNLOP
全ての結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/60625
 

 

#777 D’station Vantage GT/藤井誠暢選手
「非常に良い週末になりました。ダンロップタイヤさんと相談して、この状況に合わせたコンパウンドを用意してもらいました。非常にタイヤに助けられた予選、決勝となりました。さらに、今回から環境負荷低減を目的とした再利用カーボンブラックを使ったタイヤを用意されたんですが、以前と比較してもロングライフで最後までしっかり機能してくれました。とにかくずっとフルプッシュでした。鈴鹿はウェイトも重くなり、思うような走りはできないかもしれません。それでもチャンピオンシップを見据えて、きちんとポイントを獲りに行く走りをしたいですね」
 
ダンロップタイヤGT300クラス開発担当/大小瀬求
「予選からしっかりタイヤの実力を出し切ってもらい、良い結果になって良かったです。レース終盤は後ろとのギャップを見ながらきちんと走り切ってくれたのも安心してみていることができました。タイヤの耐久性…、50分間という時間でもしっかりとハイペースを維持できたこと。タイヤとしてはいいものが持ち込めたと思います。もちろん、藤井選手のスキルに助けられた部分も大きいです。777号車にとっては非常に良い週末となりました。ただ一方で、ダンロップタイヤを供給している他チームのヒアリングも重要だと思っています。レース後、各エンジニアとチームでしっかり話し合い、次戦鈴鹿でももっといい成績を収められるよう、各チームを継続的にサポートしていきたいと思います」
 

 

連日にわたって開催されてきたFUJI SPRINT CUP。最後のレースとして用意されたのはGT500クラスによる50分間の時間レースでした。
 
64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTをドライブするのは大草りき選手。ホンダ勢最上位となる6位からスタート。前日のRACE1では安定したペースを発揮できていただけに、気温&路面温度ともに下がったこの決勝では良い結果を得られるのではと期待がもたれました。
 
そして、定刻通り16:50にレースはスタート。2周のフォーメーションラップを終え、ストレートに2列に整列したマシンはグリーン点灯とともに轟音を響かせ1コーナーに向け加速します。64号車は1コーナーで12号車にインを刺されてしまいひとつ順位を落とします。しかし、12号車が13コーナー前で…。このタイミングで8号車にも交わされ8位まで後退。しかし、今度は19号車のミスをしっかりと狙って7位に順位を回復。レースは10分を経過し8号車がトレインを作る状況となってしまします。その8号車に張り付く64号車大草選手。時折距離を縮めることはできても勝負をかけられるほどのスピード差がないのも事実。しかし15周目を過ぎたところで後方から追い上げてきた日産勢に苦しめられます。結果、大草選手は10位まで順位を落としてしまいます。しかしタイヤの摩耗が激しくタイムをキープできない8号車を安定したペースを刻む64号車が1コーナーで抜き返すことに成功。24号車のペナルティもあり、ホンダ勢最上位となる8位でチェッカーを受けることができました。
 
GT500クラス
優勝 #14 ENEOS X PRIME GR Supra /BS
2位 #1 au TOM’S GR Supra /BS
3位 #38 KeePer CERUMO GR Supra /BS
8位 #64 Modulo CIVIC TYPE R-GT /DUNLOP
 

 

#64 Modulo CIVIC TYPE R-GT/大草りき選手
「ホンダ勢最上位でゴールできたのは良かったです。序盤、ウォームアップが良いマシンに先にいかれてしまったのが悔やまれます。タイヤが温まったあとはしっかりとついていけたのは良かったです。ロングランの傾向はとてもいいんですね。この落ち幅でピークをあと数パーセント上げることができれば勝負ができると思っています。次戦鈴鹿はハイダウンフォース。テストでもいい結果が残せているのでしっかり戦いたいと思います」
 
ダンロップタイヤGT500クラス開発担当/佐藤洋平
「昨日と比較して、同じタイヤでポテンシャルを引き出せてもらえたことはポジティブに考えています。接地や前後バランスをチームが引き出してくれたおかげで本来想定していたタイヤのピークを引き出してもらえたと思っています。昨日と比べてピークが高い状態になったことで摩耗も心配されました。しかし、想定していた安定性を発揮してくれたことは収穫でした。鈴鹿に関しても僕たちがやろうとしていることは変わりません。高荷重の鈴鹿に対応したゴムの配合を用意していきます」
 

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