DUNLOPタイヤを装着する777号車D’station Vantage GT3がGT300クラスでダンロップタイヤ今季初勝利を挙げました。アストンマーチンVantage GT3のポテンシャルの高さを武器に専用設計で開発を行ったダンロップスリックが威力を発揮!ここまで続く嫌な流れを完全に断ち切る見事な勝利を収めました。
そんな決勝は、昨日行われた公式予選の結果を受けて開催。ウォームアップ直前の雨によって本大会はウェット宣言が主催よりなされました。本来、ここで決勝用のロングのテストが行われるはずだった時間に、各車急遽レインタイヤを装着してコースイン。交換用のレインタイヤのスクラブ(皮剥き)を行うチームが20分間の走行時間で何度もピット作業を行う慌ただしい時間が経過します。
しかし、スタート進行時には雨も上がり、晴れ間も見える状況に…。この天気を受け、全車がスリックタイヤを選択。決勝は完全ドライ路面でのスタートとなりました。気温24℃・路面温度31℃という想定よりも随分低い温度ではじまったSUPER GT第3戦。
GT500クラスは序盤から苦しい戦いとなますが、粘り強く走り続ける戦略でポイントゲットを目指しました。しかし、想定よりも低い温度域もありペースを上手く構築できません。すると20周目に伊沢拓也選手がシケインで他車と接触。左リアタイヤを破損してしまいます。アクシデンタルなピット作業だったにも中嶋レーシングは見事な作業で伊沢選手をコースに復帰させます。しかし、ペースを上げることはかなわず13位でのフィニッシュとなりました。
一方、GT300 クラスは777号車 D’station Vantage GT3と61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTがツートップでスタート。序盤から逃げを打つ777号車。2号車をブロックしながら777号車に食らいつくのは至難の業なのか、徐々に2台の差は開いていきます。ピット作業で順位が大きく変動する中、61号車はギアトラブルでグラベルにマシンを停止。さらには11号車もトラブルを抱えてしまいピットへ戻ってしまいます。途中、6号車とのバトルを実力で制し、トップに返り咲いた777号車が貫録の完全勝利。ダンロップタイヤに今季初勝利をもたらしてくれました