ダンロップモータースポーツ

SUPER GT 第2戦 決勝【レポート】富士スピードウェイ

開催場所:富士スピードウェイ

開催日:2022年5月4日

 
開幕戦から一転、晴天の中開催されたFUJI GT450KMレース。ダンロップ装着車両は表彰台を目指してスタートしました。GT500クラスは決勝を見据えたタイヤで予選を戦ったため、後方からの追い上げが期待されましたが、想定したグリップを得られず集団についていけない展開に…。第2スティントではソフト側のタイヤを投入し追い上げを図りますが、すでに周回遅れとなってしまったため上位に食い込むことはできませんでした。ただ、気温が下がってきた第3スティントではトップと遜色ないタイムでラップを刻み、周回を重ねてもグリップが落ちないことも確認できました。次戦、鈴鹿大会までに課題の残る結果となってしまいました。
 
一方、GT300クラスは表彰台を狙える位置からゲイナーの2台がスタート。しかし、オープニングラップで富田選手がドライブする11号車GAINER TANAX GT-Rと88号車、大草りき選手の10号車PONOS GAINER GT-Rが3ワイドで1コーナーに進入。まず88号車と11号車が接触。回転する88号車に押し出されるように10号車がスピン…。大草選手はほぼ最後方からのレースを余儀なくされます。一方、富田選手はストレートスピードが伸びない問題を抱えながらも懸命に3位をキープ。表彰台が目に見えてきたところで石川京侍選手とドライバー交代を行います。石川選手もいいペースを刻みますが54周目に左フロントタイヤがバースト。タイヤ交換を行い、再び富田選手と交代しますが、富田選手も78周目に再度左フロントがバースト…。2度のパンクで勝負権を失ってしまいます。ここで下位から追い上げてきたのが10号車!気が付けば安田裕信選手と大草選手で20台近くの車両をオーバーテイクして5位まで浮上しました。また、限界までピット作業を引き延ばした96号車K-tunes RC F GT3は8位に入りポイントを獲得。
 
開幕2戦でいまだ表彰台を獲得できない厳しいシーズンとなっていますが、次戦鈴鹿はダンロップタイヤが得意とするコース。大きく飛躍できるよう、全てのダンロップタイヤ装着チームをサポートしていきます。
 
≪GT500クラス≫
優勝 #36 au TOM’S GR Supra BS
2位 #100 STANLEY NSX-GT BS
3位 #17 Astemo NSX-GT BS
14位 #64 Modulo NSX-GT DUNLOP
 

 

GT500クラス/10位
#64  Modulo NSX-GT
伊沢拓也選手
「今回は良かれと思ってトライしたタイヤが上手く機能させられなかったですね。しかし、太田選手がソフト側のタイヤで後半スティントを担当した際には非常にいいタイムを刻めたのでいい材料もありました。いままでできていなかったことがいくつかできるようになっていることは事実ですね。次の鈴鹿に向けてしっかりと準備をしていきたいと思います」
 
太田格之進選手
「僕のスティントは良いタイムを刻めました。最初の伊沢選手のスティントの状態ならもう少し早くピットにいれるという作戦もあったのではないかと思います。今回は持ち込みタイヤを外してしまったのが正直な感想ですね。でも、良いラップを刻めたのも事実です。チームとしっかりとミーティングを行って鈴鹿頑張りたいと思います」
  
 

≪GT300クラス≫
優勝 #56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R YH
2位 #2 muta Racing GR86 GT BS
3位 #52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT BS
5位 #10 PONOS GAINER GT-R DUNLOP
9位 #96 K-tunes RC F GT3 DUNLOP
11位 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT DUNLOP
12位 #20 シェイドレーシング GR86 GT DUNLOP
17位 #11 GAINER TANAX GT-R DUNLOP
23位 #60 Syntium LMcorsa GR Supra GT DUNLOP
 
 
GT300クラス 5位/#10 PONOS GAINER GT-R
安田裕信選手
「大草選手はもったいなかったですね。でも、力強くしっかりと追い上げてくれたので良かったですね。自分のスティントのときも周回遅れを交わしながら、3台くらい抜いた感じです。きちんとレースをこなした感じですね。タイヤも最後の2周目くらいまでしっかりグリップしてくれました。摩耗も安定していたので安心して乗れました。次につなげるようにします。鈴鹿は今回のように取りこぼすことなくきっちりこなしたいです」
 
大草りき選手
「最後までペースが良かったので、最初のアクシデントが本当に悔やまれます。自分は第1&第3スティントを担当したんですが力強いレースができました。チームメイトの11号車がパンクをしていたので、ちょっとエア圧を気を付けたりしました。追い上げ得意なんで、もう少し前でこういったレースをしたいですね。鈴鹿は得意なんで安田選手とともにいい成績が残せるように頑張ります」
 

 
両レースを受け、タイヤ開発責任者の安田は今回のレースをこう締めくくりました。
ダンロップタイヤ開発責任者/安田恵直
「GT500は守りに入りすぎたのが良くなかったです。第2スティント以降は良いタイムも出せたので良いデータをとれたのが救いです。後半スティントは柔らかい側のコンパウントで30周以上走れ、摩耗も悪くなく、ピックアップを拾うこともなくきれいに使いきれた感じですね。この間のテストでもいいものが見つかっているので鈴鹿はしっかりと準備してひとつでも前でチェッカーを受けたいですね。一方、GT300は11号車で2回のパンクが発生してしまいました。詳しく調べてみないとわからないのですが、異なる場所が壊れているようなので検証が必要です。10号車はトップと同じペースでしっかり走れていたのでタイヤで負けてはいないと思います。鈴鹿に向けて損傷対策を行い、チーム100%の力で戦ってもらえるように準備をしていきたいと思います」
 
次戦鈴鹿ラウンドも今回同様450KMフォーマットのレースとなります。よりタイヤに厳しい戦いが続きますが、GT500、GT300ともに表彰台を獲得できるよう、しっかりとチームをサポートしていきます。引き続き、ダンロップタイヤを装着する全てのチームに皆様の熱い声援をお願いします。

 

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