ダンロップモータースポーツ

SUPER GT 第8戦【予選レポート】

開催場所:モビリティリゾートもてぎ

開催日:2022年11月5日

2022年11月5日(土)、栃木県のモビリティリゾートもてぎで「2022 AUTOBACS SUPER GT Round8 MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL」の公式予選が開催されました。

GT500クラス


 

 

 シリーズ後半にかけてメキメキと調子を上げてきているダンロップタイヤを装着する2台のNSX-GT!最終戦もこの2台でダンロップタイヤは表彰台の頂点を目指します。
 
 明日の最終戦を前に開催された公式予選。公式練習では16号車が全体の2番時計をマークし好調さを誇示します。一方、14番手に沈んだ64号車ですが、ロングランのテストでは安定したタイムをマークし決勝に期待がかかります。そんなGT500クラスの公式予選Q1は16号車に大湯都史樹選手が、64号車は大津弘樹選手が担当。16号車は翌日の決勝を睨んでハード側のタイヤでコースへ送り出されます。入念にタイヤを温める大湯選手。一方、ソフト側でアタックに入った大津選手も慎重にタイヤを温めて様子を伺います。他社がアタックを終える中、64号車は計測5周目でアタックを賭けます。しかし、タイヤが温まり切らなかったとすぐ判断した大津選手は6周目に再度アタック。35秒台をマークす5番手につけます。一方、5周しっかりとウォームアップに使った大湯選手は最後の6周目にアタック。ギリギリのプッシュでこちらも35秒台。64号車を0.02秒上回り4番手タイムでQ1を通過します。
 
 さらにタイムの上がるQ2に2台ともに進出したダンロップタイヤを装着するNSX-GT。しかし、GT300クラスで赤旗中断があり路面温度が想定以上に下降していきます。16号車はハードタイヤを諦めソフト側を選択してQ2に臨みました。しかし、下がった路面温度でタイヤウォームに苦しむ状態に追い込まれてしまいます。16号車をドライブした笹原右京選手は「最後までタイヤが一番美味しい温度に入った感じがありませんでした…」とQ2を振り返ります。一方の64号車伊沢拓也選手も苦しい走り。両者ともQ1でのタイムを更新することができず7位と8位に終わりました。明日は2台ともに中団からの追い上げとなりますが、新構造のタイヤの手応えは良いものが得られています。しっかりと走り切り、今シーズンの締めくくりにふさわしい結果を得られるよう、2台のNSX-GTをサポートしていきます。
 
≪ GT500クラス正式結果 ≫
P.P.  #100 STANLEY NSX-GT BS
2位 #19 WedsSport ADVAN GR Supra YH
3位 #12 CALSONIC IMPUL Z BS
4位 #3 CRAFT SPORTS MOTUL Z MI
5位 #24 リアライズコーポレーション ADVAN Z YH
6位 #8 ARTA NSX-GT BS
7位 #64 Modulo NSX-GT DUNLOP
8位 #16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT DUNLOP

 

GT500クラス リザルトはこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/40174
 

GT500クラス/8位 16号車 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT

  
<笹原右京選手 コメント>
「公式練習はなにせ使うタイヤがはじめてだったんで、未知数のタイヤに合わせるセットアップを探すのに苦労した感じでした。でも、なんとかぎりぎり予選に間に合った感じでしたね。大湯選手のQ1は最後の最後でタイヤがあったまってくれて、なんとか通過してくれてホッとしました。64号車もソフト側でギリギリだったようなので、こっちもソフトを選択したんですが、最後まで温まった感覚がなくってタイムを出せませんでした。最終セクションでリアブレーキをロックしてしまい4輪脱輪をしてしまってタイムを残せなかったのは悔しい結果ですね。明日はとにかくチャレンジ。8番手からしっかりと戦いに残れる走りをしたいと思います」
 
<大湯都史樹選手 コメント>
「Q1はハード目のタイヤで走って、正直Q1通過は厳しいだろうと思っていました。でも、自分自身やれることは全て出し尽くした完璧なラップをできたと思っています。ただ、明日は8番手からのスタート。決勝での不安材料があるのと、クルマの部分でもタイヤの部分でもチャレンジして臨んでいることもあり、未知数な部分が多いんですが、僕たちのやれることをしっかりやりきって最終戦を戦いたいと思います」

GT300クラス


 
 1年間全国のサーキットを転戦してきたSUPER GTもいよいよ最終戦。ここモビリティリゾートもてぎで開催されます。そして、最終戦はノーウェイトハンデでの戦い!ここまで獲得ポイントに応じてサクセスウェイトを積み、燃料流量を抑制するリストリクターを装着してきた上位陣が、そのパワーを一気に解放して戦います。
 
 注目はGT300クラスのチャンピオンシップ!ここまでシリーズをリードしてきたGT-R勢の中、唯一JAF-GTでトップから2.5pt差で追いかける61号車のSUBARU BRZ。もちろん、トップ争いを演じるGT-R勢の中にはダンロップタイヤを装着する2台のゲイナーも含まれます。
 
 そんな決勝に向けて重要なスターティンググリッドを決定する公式予選が本日開催されました。注目のGT300クラスA組は2台のゲイナーが振り分けられ、10号車富田竜一郎選手と11号車安田裕信選手がアタック。最初にアタックに入ったのは富田選手。計測3周目に1分45秒939をマークし、これがターゲットタイムになります。そして、後続は4周目からアタックを開始。富田選手は4周目もさらにアタックをかけ、セクター1、セクター2と自身のタイムを上回るも、途中でアタックを終了してしまいます。しかし、それでも3周目のタイムでQ1を1位で通過。対して11号車の安田選手はいつもの鋭いブレーキングが影をひそめてしまい10位。Q1敗退が決定してしまいます。そしてGT300Q1B組は61号車のSUBARU BRZを筆頭に、96号車K-tunesと20号車SHADE RACING、60号車のLMcorsaがエントリー。ここで力を発揮したのは61号車の井口選手でした。61号車は計測3周目からタイムアタックを開始。ダンロップタイヤの温まりの良さを活かして、他車よりもひとつ前のタイミングでアタックに入ります。3周目に1分45秒133。そして4周目もさらにアタックをかけ1分45秒863までタイムを詰めてきます。しかし、NSX-GT3勢にトップタイムを奪われてしまい3番手での通過となります。Q1B組を通過したもう1台は96号車。残念ながら20号車は0.041秒足らず9番手でQ2進出ならず。また、60号車も10番手でQ1敗退となりました。
 
 そして運命のQ2!チャンピオンシップのかかる2台に注目が集まります。まずアタックに入ったのは61号車のSUBARU BRZ。タイヤをしっかり温めてこれからアタックに入ろうとした最終コーナーで山内英輝選手がまさかのスピン。縁石に車体側面が打ってしまいコントロールを失ってしまいます。BRZはそのままコンクリートウォールにクラッシュ。明日の大事な決勝に向けてリアから強打。これが原因で赤旗中断を余儀なくされてしまいます。このあおりを受けたのが10号車でした。同じく温まりのダンロップタイヤを履く10号車もちょうどこのタイミングでタイヤのピークを持ってきていました。この赤旗で10号車は最もタイヤの美味しい部分を使えなくなってしまいます。そして再開後のアタック。ここでも10号車に不運が…。アタック中、目の前で他車がスピンし黄旗が提示。アクセルを抜くことを余儀なくされてしまいます。それでも10号車は7番手につけ、明日シリーズチャンピオンを狙います。一方、クラッシュはしたものの明日の逆転を誓います。
 
≪GT300クラス正式結果≫
P.P. #55 ARTA NSX GT3 BS
2位 #18 UPGARAGE NSX GT3 YH
3位 #4 GOODSMILE初音ミクAMG YH
4位 #65 LEON PYRAMID AMG BS
5位 #88 Weibo Primez ランボルギーニ GT3 YH
6位 #56 REALIZE日産メカニックチャレンジ GT-R YH
7位 #10 TANAX GAINER GT-R DUNLOP
15位 #96 K-tunes RC F GT3 DUNLOP
16位 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT DUNLOP
17位 #20 シェイドレーシング GR86 GT DUNLOP
19位 #60 Syntium LMcorsa GR Supra GT DUNLOP
20位 #11 GAINER TANAX GT-R GT DUNLOP
 
GT300クラス リザルトはこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/40180
 

GT300クラス/7位 10号車 TANAX GAINER GT-R


 
<富田竜一郎選手 コメント>
「最初のフィーリングはとても良かったんですが、そこからフィーリングが悪くなるばかりで予選に対しては不安しかなかったですね。でもダンロップさんに相談したところ、例年予選でグリップが上がることを指摘してくれたので、それを信じて自分たちのできることを見直して予選に臨みました。予選Q1のアタックは本当にグリップが上がってしっかりグリップも上がり、タイヤもクルマもはまってタイムが出せました。ただ、想定していたところよりもグリップが上がりすぎたので、第1セクターはちょっと慎重に入りすぎたのが残念でした。明日は周りを気にせず、自分たちのパフォーマンスをしっかり出し切って、優勝を目指して大草選手にチャンピオンを獲らせるように頑張ります」
 
<大草りき選手 コメント>
「タイヤは良い感じで温められていて、1コーナーをきれいに立ち上がったところで赤旗がでてしまって…。この瞬間がタイヤの一番いいときだったので、そのあとが厳しいと思いました。タイヤのピークを迎えてからピットに戻る距離も厳しいですよね。その後のアタックも黄旗がでるなど運もなかったですね。ただ、何もなかったとしてもトップをとれるクルマだったかというと、正直そうは思いません。僕らもまだアジャストしきれなかったところがあるので、明日しっかりと戦ってチャンピオンを獲りに行きたいですね!頑張ります!」

ダンロップタイヤ開発責任者/安田恵直

「GT500は16号車がQ1でハード側のタイヤを使ってタイムを出してくれたので、ハード側のタイヤもしっかり使えると証明してくれました。できればレースもハード側で戦いたいと思っています。タイヤの発熱に関してはこれからデータを見てみないと分かりませんが、決勝に向けてしっかりと対策をとっていきたいと思います。64号車もQ1はしっかり通過してくれたんですがQ2で伸びなかったのがなぜなのかをこれから検証しなくてはいけないと思っています。明日の決勝はグレーニングやピックアップが問題になってくると思います。しっかり対策をとって臨みたいと思います。
 
GT300は予選も富田選手がQ1トップ通過してくれたのでタイヤ選択は間違いではなかったと思っています。もてぎはストップ&ゴーのコースなので他のサーキットと比べて柔らかめのタイヤを使えるので、信頼性のあるタイヤを持ち込んだのが良かったですね。昨年まで蓄積したデータを共有できたのも大きかったですね。明日はチャンピオンシップのかかった大事なレースです。目標はもちろんチャンピオンなので56号車との差をみながらレースをサポートしていきたいと思います」

メディア情報

決勝は明日、11月6日(日) 13:00から300㎞のレースが幕を開けます。。SUBARU公式チャンネル、もしくは衛星放送J-SPORTSチャンネルでご視聴可能です。
ダンロップタイヤを装着して走る選手たちへの応援をぜひお願いします。
 
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SUBARU LIVE配信 https://www.subaru-msm.com/2022/live/
 
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