ダンロップモータースポーツ

SUPER GT 第7戦【予選レポート】

開催場所:オートポリス

開催日:2022年10月1日

2022年10月1日(土)、大分県のオートポリスで「2022 AUTOBACS SUPER GT Round7 FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE」の公式予選が開催されました。

GT500クラス

 
 前戦SUGOラウンドで復活の狼煙を上げたダンロップタイヤ勢。予選では16号車Redbullと64号車Moduloの2台のNSX-GTが高いパフォーマンスを示し、16号車は今季初の3位表彰台を獲得しました。
 
 その好調さを維持したままはじまった第7戦 AUTOPOLIS GT300KM RACE。しかし、公式予選は思いのほか苦戦しながらはじまりました。GT300のレポートでも前述したように、オートポリスの路面は非常に荒く、路面の凹凸が激しいのが特徴。その凹凸にどんどんとタイヤが削られ、とんでもない量のピックアップが発生してしまいます。これはダンロップ勢にだけ起こったことではなく各車ピックアップに非常に悩まされながらの公式練習となりました。しかし、そんな中でも16号車の笹原右京選手が公式練習トップタイムをマーク。64号車の伊沢拓也選手もQ1通過ラインの8番手で公式練習を終了します。
 
 そして迎えた公式予選。ピンクリボン活動を応援するためコーポレートカラーのイエローをピンクに変えたダンロップタイヤ。タイヤのサイドウォールにはピンクレターを施し、イエローブラックのステッカーはピンクブラックにしてこの活動を応援します。そんなマシンに乗り込み予選Q1のアタックにでる2台のNSX-GT。16号車には笹原選手が、64号車には大津弘樹選手が乗り込みます。いきなりターゲットタイムをマークしたのは64号車の大津選手。決勝を見越したハード側のタイヤにも関わらず余裕のQ1通過でクリアします。一方、16号車の笹原選手はまさかのQ1敗退…。笹原選手は走行後、「走り終わったときには、普通にQ1は通過しただろうと思っていたんですが、無線でQ1落ちましたと連絡がきて『えっ』って感じでした。謎しかないっす…」と手応えとタイムの乖離に頭を抱えてしまいました。
 
 そしてQ2に進出した64号車。前回、自らの失敗で予選を台無しにしてしまった伊沢選手が挑みました。アタックラップでも慎重にコーナーに飛び込む伊沢選手。しかし、後半セクションに行くほどに持ち前のアグレッシブさが表に出てきてタイムも上り調子に!しかし、前半のセクターでの遅れは取り返せず7番手で予選を終了しました。
 
≪GT500クラス正式結果≫

P.P. #24 リアライズコーポレーション ADVAN Z YH
2位 #100 STANLEY NSX-GT BS
3位 #19 WedsSport ADVAN GR Supra YH
4位 #17 Astemo NSX-GT BS
5位 #14 ENEOS X PRIME GR Supra BS
6位 #8 ARTA NSX-GT BS
7位 #64 Modulo NSX-GT DUNLOP
11位 #16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT DUNLOP
 

GT500クラス リザルトはこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/39253
 

GT500クラス/7位 64号車 Modulo NSX-GT

  
<伊沢拓也選手 コメント>
前回のSUGOで大きなミスをしてしまったので、僕的にもそこのマージンと攻めどころで迷ってしまったのは事実ですね。もっとやれたことがあるのも事実ですが、64号車のパフォーマンスもしっかり出し切ることはできたので満足はしています。このサーキット…決勝は特にタイヤのコンディションを保つのが非常に難しいので、ドライビングやセットアップも含めて自分たちでできることをしっかりやることが重要だと思っています。SUGOと今回と車のポテンシャルは上がってきているので明日もしっかりと走って、2戦連続のポイント獲得に挑みたいと思います。
 
<大津弘樹選手 コメント>
2種類タイヤを持ち込んで、予選は決勝も考えて硬いタイヤでいったんですが、厳しい状況の中でしっかりとQ2へ通せて良かったと思っています。フリー走行のロングランではあまりいい手応えを感じてないんですが、チームと一緒に対策を練ってしっかりと走り切りたいですね。皆さん応援よろしくお願いします。

GT300クラス


 
 いよいよ残るは2戦!泣いても笑っても、ここオートポリスとモビリティリゾートもてぎでの2大会を残すだけとなったSUPER GT。ここまで獲得ポイントの3倍で積み上げてきたSW(サクセスウェイト)がいよいよ本大会から半減。シリーズ上位4台中3台を占めるダンロップタイヤ勢としては、ここで弾みをつけて最終戦を勝ち抜きたいところ。
 
 しかし、公式練習ではゲイナー擁するGT-R勢もSUBARU BRZも芳しくないタイム。オートポリスはその激しい凹凸のある路面という特徴から、フリープラクティスで驚くほどタイヤが破壊され、多くのマシンが走行することでその凹凸にラバーが入り込むことでタイムが安定する傾向があります。そんなAPの路面とウェイトに苦しんだ3台でしたが、予選にはしっかりセットアップを合わせこんできました。
 
 まず予選Q1 A組に登場した11号車。セクター1から好タイムを叩き出し、チームがにわかにどよめくと、ステアリングを握ったベテラン安田裕信選手がヘアピンでまさかのミステイク。これが原因で11号車はQ1脱落を喫してしまいます。Q1B組の10号車と61号車。圧巻だったのは10号車の大草りき選手でした。Q1全体トップとなる1分43秒243を叩き出します。GTワールドチャレンジヨーロッパに参戦するために渡欧し、今大会欠場となってしまった富田竜一郎選手の抜けた穴をしっかりと埋めて見せます。
 
 そして運命のQ2。ここでさらに躍進したのは61号車のSUBARU BRZでした。42秒台へと飛び込む驚異のタイムでポールポジションを獲得します。帰ってきた山内英輝選手は「車のポテンシャルが上がりすぎてびっくりした!どこまで踏めるのかわからないくらい凄かった!」と僚友の井口卓人選手に叫ぶように語りかけました。10号車をドライブする新人・塩津佑介選手でしたが「公式練習のときより全体的にグリップが高くなりすぎて、どこまでいっていいのか掴みきれないまま予選が終わってしまいました」と自身の予選Q2を振り返りました。

 
≪GT300クラス正式結果≫
P.P. #61 SUBARU BRZ R&D SPORT DUNLOP
2位 #52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT BS
3位 #2 muta Racing GR86 GT BS
4位 #88 Weibo Primez ランボルギーニ GT3 YH
5位 #65 LEON PYRAMID AMG BS
6位 #55 ARTA NSX GT3 BS
12位 #10 TANAX GAINER GT-R DUNLOP
13位 #20 シェイドレーシング GR86 GT DUNLOP
21位 #96 K-tunes RC F GT3 DUNLOP
22 位 #60 Syntium LMcorsa GR Supra GT DUNLOP
24位 #11 GAINER TANAX GT-R GT DUNLOP

 
GT300クラス リザルトはこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/39258
 

GT300クラス/P.P. 61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT


 
<山内英輝選手 コメント>
予選はラバーものってダンロップさんのタイヤも良かったのでポールポジションがとれたんだと思います。もちろんチームがしっかりと合わせこんでくれたこともあってだと思います。ただ、公式練習から3秒以上タイムが上がっていたので、どこまで行っていいのかわからない不安もありましたが、しっかり踏みちぎってきたのがポールポジションにつながったかもしれませんね。明日は井口選手の地元のレースなので彼の雄姿を地元のファンの皆さんにしっかりと見せれるように頑張ります!
 
<井口卓人選手 コメント>
予選のコンディションが凄く良くなったこともあって、朝の練習走行から比べてグリップ感も高くなったので良い予選になったと思います。なにより山内選手がポールポジションをとってくれたので、明日は一番良い位置からスタートできるので、九州のファンの皆さんの前で熱いレースをしたいと思います。

ダンロップタイヤ開発責任者/安田恵直

GT500 16号車の失速は正直不可解ですね。両車の違いを比較すると、違う部分もあるにはあるんですが、まだ分析が追いつていない状態です。64号車は明日も気温が高くなりそうなのでハードタイヤで行ってもらいました。ソフトならもう少しタイムも詰められたと思うんですが、明日の決勝に期待ですね。テストのときに得ていたフィーリングをどう取り戻すかをチームと検討して、テストのときのペースが戻れば決勝も大きく期待ができると思っています。これから2台の違いをもう一度分析して、2つのチームをサポートしていきたいと思います。
 
GT300ではみんな重いのよく頑張ってくれたことに感謝ですね。特に60号車はフロントタイヤをしっかり使えるようなセットを見つけてくれたので、タイヤの性能をしっかり引き出してくれたのは良かったですね。61号車はトラブルを抱えながらもこのタイムを出してくれたのは非常に驚きでした。明日はクリーンな空気を得てスタートできるのでしっかりとミスなく戦ってもらいたいです。僕らもしっかりチームをサポートしていきたいと思います。

メディア情報

決勝は明日、10月2日(日) 13:30から300㎞のレースが幕を開けます。SUBARU公式チャンネル、もしくは衛星放送J-SPORTSチャンネルでご視聴可能です。
ダンロップタイヤを装着して走る選手たちへの応援をぜひお願いします。
 
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ダンロップモータースポーツ SUPER GTページ https://mos.dunlop.co.jp/super-gt
 
SUBARU LIVE配信 https://www.subaru-msm.com/2022/live/
 
Red Bull TV https://www.redbull.com/jp-ja/discover