ダンロップモータースポーツ

SUPER GT 第3戦【GT500クラス 決勝レポート】

開催場所:鈴鹿サーキット

開催日:2022年5月29日

2022 AUTOBACS SUPER GT Round3 たかのこのホテル SUZUKA GT 300km RACE

国内レースで最も高い人気を誇るSUPER GT。真夏を思わせるような天候の中、F1GPも開催される鈴鹿サーキット(三重県)でシリーズ3戦目となる大会が開催されました。天気予報では予想最高気温31℃が想定されていましたが、実際の気温は34℃。レース中は路面温度が50℃を超える真夏を思わせる空模様の中、開催されました。

ダンロップ勢は予選4番手に16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTを笹原右京選手がドライブ。11番手からスタートするのは64号車Modulo NSX-GTの伊沢拓也選手でした。ローリングスタートでは、グリーン点灯とともに全車アクセルON。接触もないクリーンなスタート。しかし、16号車は2周目の1コーナーで17号車にオーバーテイクを許してしまいます。その後、ペースを取り戻した16号車でしたが、最初に装着していたSコンパウンドでは厳しかったので18周目に早めのピットイン。ここで大湯都史樹選手にドライバーを交代し、Mコンパウンドを装着してピットを後にします。しかし、33周目に悲痛な無線がチームに届きます。左リアタイヤの内圧が下がっているという大湯選手からの連絡。ここでチームは想定外のピットイン。路面温度は50℃を超えさらに厳しい条件に…。ここでダンロップタイヤはHコンパウンドをチームに推奨。しかし、ここでも謎のトラブルが発生してしまいます。3度ピットに戻る16号車。

一方、64号車はサバイバルレースをきっちりと走り切る作戦。タイヤの構造も16号車とは全く違うタイヤを選択し、対照的な作戦で走り切る64号車。スタートからしっかりと前に付いていきます。19周目にピットインし、アンダーカットを狙います。ドライバーも大津弘樹選手にチェンジ。タイヤ交換を済ませてコースに戻るとタイヤがオーバーヒートする症状に悩まされます。それでも大津選手はポジションをキープし11位でフィニッシュ。あともう1つでポイント獲得でしたが、いまできる最善のパフォーマンスを発揮してくれました。

今大会も厳しい結果となりました。また、16号車は3回目のピットアウト後、アウトラップでGT300の車両にFCYのタイミングで追突。リタイアに終わっています。

富士スピードウェイで開催される第4戦まで2ヶ月のインターバルが設けられています。この間にダンロップではタイヤテストを実施。ここまで苦戦を強いられているのが現状ですが、決して諦めることなく、チームを勝利へと導けるタイヤを開発、提供していきます。

≪GT500クラス正式結果≫

優勝 #3 CRAFTSPORTS MOTUL Z MI
2位 #17 Astemo NSX-GT BS
3位 #37 KeePer TOM’S GR Supra BS
4位 #39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra BS
5位 #19 WedsSport ADVAN GR Supra YH 
6位 #24 リアライズコーポレーション ADVAN Z YH
11位  #64 Modulo NSX-GT DL
13位 #16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT DL 

詳しい結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/35232

GT500クラス/ダンロップ最上位 11位
64号車 Modulo NSX-GT

<伊沢拓也選手 コメント>
集団の中で、ペナルティやトラブル車両が出る中でもしっかり集団の中で戦えたレースでした。違うタイヤメーカーの中でも劣ることなく、前にもしっかりついていけたし、後ろに抜かれるようなフィーリングもありませんでした。決勝は予選から大きくセットを振ったんですが、きちんとフィットしてくれました。温度の高いタイヤ状況の中でも、いろいろなデータを収集できた良いレースだったとも思います。次戦、富士はきちんと走れたイメージもあるので、きちんと準備していきたいですね。他車がウェイトを積んでくる中でチャンスも生まれると思っています。

<大津弘樹 コメント>
終始厳しいスティントでした。アンダーカットを狙ったんですが、ウォームアップのときについたピックアップがとれなくて苦労してしまいました。でも、タイヤの方向性を見極めることのできた大会でした。自分たちがやってきたことを振り出しに戻してみて、しっかりといままでの作業を認識できました。予選でもミスがなければドカンとタイムがでてたと思いますし…。2ヶ月あるインターバルの中でしっかりと準備して次戦に臨みたいと思います。

ダンロップタイヤ開発責任者/安田恵直

今回、2チームで別仕様のタイヤで臨んだんですが、それぞれの良いところ悪いところが見える大会となりました。今年から導入した新構造のタイヤでいくつか問題がでてしまったので、改善が必要だと思っています。原因が分かっていないトラブルに関しては工場に持ち帰って分析する必要があります。16号車のタイヤはピックアップがしにくく、付いたとしてもピックアップがとれやすいなど良いところもあるのですが、パンクを起こしてしまうなどトラブルも発生しているのが現状です。64号車は従来型のタイヤの発展版を用意しました。ドライバーのフィーリングはこちらの方が良いと聞いていますが、モデルのデータを活用しながら分析することが必要だと思っています。次戦富士までに2回のタイヤテストを計画しています。オートポリスのテストはすでにメニューが決まっているのですが、富士のテストでは今回得られたデータを基に多くのデータを集めたいと思います。

メディア情報

次戦は8月6-7日に富士スピードウェイ(静岡県)で開催されます。
引き続きダンロップタイヤ装着車両へ熱い応援よろしくお願いいたします。

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