開催場所:鈴鹿サーキット
開催日:2022年5月29日
2022 AUTOBACS SUPER GT Round3 たかのこのホテル SUZUKA GT 300km RACE
この土日で総勢32,000人を集めて開催されたSUPER GT第3戦たかのこのホテルSUZUKA GT 300KM RACE。日曜決勝は想定外の気温を記録する中スタートしました。
ここまで開催されたFIA-F4でもポルシェカップも、SCが導入されるほどの大きなクラッシュが発生。スタート前から波乱の予感がサーキット全体に漂います。そんな予感が実際にウォームアップ走行から起こってしまいます。ダンロップタイヤを装着する20号車シェイドレーシング GR86 GTがデグナーカーブでコースアウト。マシンフロント部分に大きな損傷を追ってしまいます。これにより20号車はスタートできずにレースを去ることに。
その後、いくぶんかのディレイはありましたが、オフィシャルの懸命な修復作業によってレースは無事スタートを切ります。スタート時点で路面温度は40℃を超え真夏の様相。予選でミディアムコンパウンドを選択していた10号車TANAX GAINER GT-Rが早々にピットインしてハードコンパウンドに履き替えてコースに戻ります。
ダンロップ最上位の2番手からスタートしたのは96号車K-tunes RC F GT3の新田守男選手。トップの車両に一瞬差を付けられるも、徐々にその差はつまっていきます。しかし、FCYが発令されると他車のタイヤがグリップを取り戻すのか、その差が一気に詰まってしまう展開。19周目にピットに飛び込みアンダーカットを狙いますが、GT-Rと比較して給油時間が長いRC F。残念ながら他チームにオーバーカットを許してしまい順位を下げてしまいます。
その一方で、着実な走りで順位を上げてきたのは34号車のBUSOU raffinee GT-Rをドライブする井出有治選手でした。「予選では車のバランスの悪さで21番手スタートだったんですが、決勝のペースには自信がありました」と井出選手。その言葉通り、オーバーテイクを重ね順位を押し上げます。24周目までスティントを引っ張り柳田真孝選手にドライバー交代。柳田選手がコースに戻ると11番手で復帰します。ここから柳田選手も怒涛の追い上げ。トラクションの良さを活かしてシケイン立ち上がりからストレートエンドで並んで1コーナーでオーバーテイクを重ねます。他車のピットも重なり6位までジャンプアップ。ダンロップ勢最上位でフィニッシュすることができました。
本大会はサバイバルレースとなってしまい、ダンロップタイヤ装着チームもトラブルやアクシデントに悩まされる週末となりました。本来の力を出し切れないチームが多い中、しっかりと生き残ったチームがポイントを多く手にする結果に。次戦、富士スピードウェイで開催される第4戦まで2ヶ月間のインターバルが用意されています。本大会で不調だったチームも一度リセットをかけ、真夏の富士に臨みます。
優勝 #7 Studie BMW M4 MI
2位 #5 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号 YH
3位 #56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R YH
4位 #52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT BS
5位 #88 Weibo Primez ランボルギーニ GT3 YH
6位 #34 BUSOU raffinee GT-R DL
7位 #96 K-tunes RC F GT3 DL
9位 #60 Syntium LMcorsa GR Supra GT DL
12位 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT DL
15位 #10 TANAX GAINER GT-R DL
DNF #11 GAINER TANAX GT-R DL
DNS #20 シェイドレーシング GR86 GT DL
詳しい結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/35233
<柳田真孝選手 コメント>
自分のスティントは出ていって後ろに何台か車がきている中、アウトラップ頑張ってなんとか抑えられたんですが、まだまだダンロップタイヤとGT-Rの組み合わせの経験値が少ないので探りながら走った序盤でしたね。セットアップから不安ばかりだったんですが、井出選手やチームとみんなでセットアップを探してなんとか決勝に向けたセットアップを構築できました。ダンロップタイヤさんも逐一情報を共有してくれて助かりました。次はインターバルが空くんですが、前回良かった富士なんで、タイヤに合わせて車を合わせこんでしっかり準備して臨みたいと思います。
<井出有治選手 コメント>
予選では車のバランスの悪さであの順位になってしまいましたが、決勝の走りには自信がありました。焦らずしっかり走ればポイントを狙えるところまでいけるかなと思っていました。スタートからタイヤもしっかりグリップしてくれて、ペースを落とさずにしっかり柳田選手にバトンをつなげました。自分のタイヤのパフォーマンスは落ちず、周囲がどんどん苦しくなっていき順位をあげることができました。次戦は予選のパフォーマンスを上げるためにチームと相談してがんばりたいですね。
<道上龍監督 コメント>
今回初めての鈴鹿で、真夏の気温の中で一番不安だったのはタイヤでした。しかし、ダンロップさんが持ち込んでくれたMとHの2種類のタイヤがきちんと機能してくれて、ドライバーもふたりともHを選択しました。井出選手からスタートでペースが良かったんで20周を超えるところまでしっかりプッシュして、ピットから復帰したときには10番手前後で復帰できたのは良かったですね。終盤は気温も下がってきてタイムは落ちてきたんですが周囲も落ち込んで、最終ラップで前の車両をオーバーテイクできて良いレースができたと思います。GT-R勢が好調なのでBOPがどこまでかかるかにもよりますが次戦でもしっかり予選を戦って、決勝できちんとタイヤのパフォーマンスを発揮できるようにマネージメントして、いまの状況を維持していきたいですね。
他車メーカーが最後までタイムも良くしっかり走れていたので、うちが劣っている部分があったのは認めなくてはいけないと思っています。しかし、10号車がポールポジションから走れていれば、また違った結果になっていたとも思います。着実に走れた34号車がいいポジションまであがってきましたが、他チームもトラブルがなければもっといい順位だとも思います。開幕戦と第2戦では良い結果を残せていたので、次戦はそれをしっかり取り戻せるようにしたいですね。真夏の富士は良いデータも持っています。7月のテストでも良いデータを集めてしっかりと準備していきたいと思います。
次戦は8月6-7日に富士スピードウェイ(静岡県)で開催されます。 引き続きダンロップタイヤ装着車両へ熱い応援よろしくお願いいたします。
ダンロップモータースポーツ Facebook https://www.facebook.com/TEAMDIREZZA
ダンロップモータースポーツ SUPER GTページ https://mos.dunlop.co.jp/super-gt
SUBARU LIVE配信 https://www.subaru-msm.com/2022/live/
Red Bull TV https://www.redbull.com/jp-ja/discover