ダンロップモータースポーツ

SUPER GT 第3戦【予選レポート】

開催場所:鈴鹿サーキット

開催日:2022年5月28日

2022年5月28日(土)、三重県の鈴鹿サーキットで「AUTOBACS SUPER GT ROUND2 たかのこの湯 SUZUKA GT 300KM RACE」の公式予選が開催されました。

GT500クラス

 ここまで苦戦が続いているGT500クラス。公式練習から16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTはいままでにない手応えを感じます。まだまだ路面温度が低い午前中にあってもタイヤが発動する温度域に入り、いままでにないグリップ感を取り戻します。その一方で、グリップが戻ったことでコーナーリング中のバンプが発生。フロントが曲がらない方向に。

 これを受けて16号車は大幅なセットアップ変更で予選に臨みます。Q1通過ラインギリギリと読んでいた笹原右京選手がQ1に挑みました。午前に比べ大幅に路面温度が上昇し、タイヤも問題なくウォームしてアタック。Q1通過ラインギリギリの8番手で無事通過。これを見ていた大湯都史樹選手は「よくQ1を通過してくれました」とQ1を振り返ります。バトンを受け取った大湯選手は、笹原選手のフィードバックを受けてさらにマシンを煮詰めます。Q2のアタックに手応えを感じた大湯選手。「トップは無理かもしれないと思いましたが2番手くらいのタイムかなと思いました」という読み通り2番手タイムをマーク。その後コースレコードを塗り替えるタイムで他車がトップタイムを更新され4番グリッドに落ち着きました。

 表彰台を狙える4番手からのスタート。表彰台を目標に明日のレースを戦います。

≪GT500クラス正式結果≫
P.P. #19 WedsSport ADVAN GR Supra YH
2位 #37 KeePer TOM’S GR Supra BS
3位 #3 CRAFTSPORTS MOTUL Z  MI 
4位 #16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT DL
5位 #17 Astemo NSX-GT BS
6位 #39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra BS
11位 #64 Modulo NSX-GT 伊沢拓也/大津弘樹 DL

GT500クラス リザルトはこちら

GT500クラス/4位 #16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT

<笹原右京選手 コメント>
今回は持ち込みから手応えがあって、でも自分たちの順位が正確にわからないまま予選に入ったのは不安でした。でも、Q1を突破できたのは嬉しかったですね。ハイダウンフォースというコースの特性もあると思うんですがタイヤのマッチングがしっかり合ってきたように思います。課題はまだまだ一杯あるんですが、富士に比べていろんなことが良い方向に作用していると思います。明日は最低でも順位を落とさず、表彰台を目標に走りいりたいです。

<大湯都史樹選手 コメント>
状態としては、想定していたよりもセットアップに苦労しました。上手く持ち込めなかったところもあったんですが、公式予選に向けて改善できたのはとても良かったです。Q2に向けてさらに方向を修正してQ2に臨め、かなり手応えのある予選になりました。2、3番手はとりたかったですが、4番手は決して悪いポジションじゃないのでここからレースを組み立てたいです。明日は19号車のレースペースがまだ読めませんが、前2台に前半どれだけ付いていけるかですね。戦略も含めて前に出て表彰台を目標に欲張らずに目指していけたらいいなと思います。

GT300クラス

 GT300クラスでは開幕からここまで予選上位を独占し続けてきたダンロップタイヤ装着車たち。破竹の勢いでこの鈴鹿サーキットにも乗り込んできました。最初に行われる公式練習では難しいコンディションの立ち上がりから、徐々に気温が上昇する中、ここまで無敵の速さを見せる61号車SUBARU BRZ R&D SPORTがタイムを上げて好調ぶりを誇示。2番手タイムをマークすると、それに追随するように20号車シェイドレーシング GR86 GTもクラス4番手のタイムを残します。一方、トラブルを抱えてしまったのが前回優勝の10号車TANAX GAINER GT-R。鈴鹿を得意とする96号車K-tunes RC F GT3もセットアップが決まらず苦しい展開に。

 そんな中で迎えた公式予選。Q1A組で2番手タイムを記録したのは公式練習で苦しんでいた96号車でした。午前は路面温度が低く、セットアップに苦しんでいたところ、午後に入り路面温度が急激に上昇。ミディアムとハードコンパウンドのスリックタイヤを持ち込んだ96号車でしたが、予選は諦め、決勝に向けて装着したハードタイヤがこの路面温度に見事にはまりました。一方、Q1B組では61号車がA組のトップタイムを上回る全体トップでQ1を通過します。

 運命のQ2。進出したダンロップ勢は5台。いきなりトップタイムをマークしたのは10号車TANAX GAINER GT-Rの大草りき選手。期待のかかった61号車はエンジントラブルでアタックを中止。96号車は3番手で予選を終えました。その後、再車検の結果トップタイムをマークした10号車は最低地上高不足で予選タイムを抹消。各車繰り上げで正式結果となりました。

≪GT300クラス正式結果≫
P.P. #7   Studie BMW M4  MI
2位 #96 K-tunes RC F GT3 DL
3位 #56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R YH
4位 #30 apr GR86 GT  YH
5位 #87 Bamboo Airways ランボルギーニ GT3 YH
6位 #5 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号 YH
8位 #11 GAINER TANAX GT-R  DL
11位  #60 Syntium LMcorsa GR Supra GT DL
15位  #61 SUBARU BRZ R&D SPORT DL
19位  #20 シェイドレーシング GR86 GT DL
21位  #34 BUSOU raffinee GT-R DL
     #10 TANAX GAINER GT-R DL

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ダンロップタイヤ開発責任者/安田恵直

 GT500クラスは64号車と16号車で別々の仕様で本大会に臨みました。64号車は昨年ポールポジションを獲得したスペックに合わせたタイヤで予選に臨んだのですが、厳しい結果に終わってしまいました。今年から採用している新構造はいままでゴムの配合のマッチングが上手くいかず機能していないところがありました。しかし、路面温度が上がり、負荷をしっかりかけることができれば良い結果をもたらす可能性があることが示せたと思います。新構造はレースでその性能を発揮できるよう開発したものです。明日のレースに期待しています。

 またGT300クラスでは10号車、61号車ともに残念な結果に終わってしまいましたが、ポールポジションをとれるだけのスペックは十分にあったと思います。いずれの車両もハードタイヤを選択しているのでGT300クラスも十分に期待できるレースになると思っています。


メディア情報

 決勝は明日、5月28日(日) 13:10からウォームアップ走行開始。14:30から300㎞ 52周のレースが幕を開けます。
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