DIREZZA CHALLENGE 2019 2019.9.29

14年目を迎えたDIREZZA CHALLENGE。今年も、愛知県は知多半島の南端にある美浜サーキットに66台の挑戦者が集まった。競技方法は、セッション1の上位5台までがファイナルセッションであるセッション3に出走出来るシード権を獲得。セッション2はシード権を得ることが出来なかった6位以下の選手により競われ、上位5台がセッション3へ進出。そして最後、セッション3で順位が決定されるDIREZZA CHALLENGE流の変則ノックダウン方式。セッション1から3へジャンプしてマシンを温存するのが王道かもしれないが、シード権を獲得せずにセッション2を走行し、セッション3のスタートに向けてコンディションを整えるという作戦もある。そこがこの競技方法の面白いところだ。
年に一度の勝負だというのに、天気予報は雨。天候だけはどうにもならないが、特に午前中は7〜8mmの雨量になるとのことでヘビーウエットコンディションを想定し準備をして来た参加者も多かったようだ。しかし、大会当日は誰もが予想しなかった秋晴れ。コンディションの変化に翻弄されるのは大変だが、それもまた面白さの一つ。今年も刺激的な勝負を見ることが出来そうだ。
今年はクラス分けのルールを変更。クラス1の排気量の上限を従来の1.9Lから2Lへ。更にV-TEC係数(排気量×1.1)やミドシップ係数(排気量×1.2)を設定し、86/BRZやNC型ロードスターはクラス1、2Lエンジンを搭載するV-TEC勢やミドシップのロータス勢はクラス2、未だにトップクラスのポテンシャルを持つEK9やDC2などは17インチまでというタイヤサイズに規制を掛けた。これでクラス1もクラス2も更にシビアな勝負になる! ハズだ。

Class 1

クラス1のエントリー台数は19台。クラス分けレギュレーション変更により、EK9型シビックが3台、EF8型CR-Xが1台、DC2型インテグラが1台に対し、86/BRZが5台。NC型ロードスターが5台。ND型ロードスターのRFが1台、S14型シルビアが1台。そして新風ZC33型スイフトスポーツが2台という新たな構成となった。練習走行でトップタイムをマークしたのは、ディレチャレ初参戦でしかも島根県から参戦というアウェーの稲田ZC33。0.155秒差で紅一点、石川EK9が追う展開。トップを争う2台は44秒台をマークしている。

セッション1

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 10時22分。天候が崩れるどころかどんどん気温が上昇する中、練習走行のタイムを基準に分けられたAグループのセッション1がスタートした。このグループでトップタイムをマークしたのは2Lエンジンを搭載する山本ロードスターRF。2番手は鈴木86。去年のオープンクラスを制した寺浦選手の息子、寺浦裕哉選手のS14が3番手に付けている。しかし、Bグループの走行開始早々、稲田ZC33が山本RFのタイムを2秒更新! 0.008秒差で藤阪EK9。Bグループの計測1はこれで終わるかと思いきや、最後尾からコースインした石川EK9が稲田ZC33に0.286秒差を付ける45秒368をマークしてトップに躍り出た。しかし、計測3Lap目、2回目のアタックで稲田ZC33が逆転! 石川EK9もベストを更新するが、0.014秒届かず2番手。3回目のアタックで稲田ZC33が45秒171をマークして石川EK9との差を0.038秒差に。これで勝負あったかと思われた計測7Lap目、石川EK9が44秒935を叩き出しセッション1トップ通過を果たした。2番手は0.236秒差で稲田ZC33。3番手には藤阪EK9。4番手には去年のクラス1を制しDC5からZC33に乗り換えた牧田選手、そして廣畑EK9という上位5台がセッション3へのシード権を獲得した。

セッション2

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 セッション1の6位から19位までの車両で上位5台のファイナル進出権を競うセッション2。Aグループの走行終了時点での上位5台は、衣川NC、寺浦S14、岸保CR-X、永岡NC、そしてシビックから乗り換えた無改造の86に純正サイズのDIREZZA ZⅢを装着して参戦のビースト佐々木選手。この5台にはセッション3進出の可能性が残されていたのだが、渡辺BRZ、廣門NC、鈴木86とBグループのマシンが次々に上位に食い込んで行く。
結果、セッション3への進出権を獲得したのは、廣門NC、宮田NC、前川BRZ、渡辺BRZ、鈴木86という5台のFR。6位の恵比須NCと鈴木86とのタイムギャップは0.043秒。7位の山本RFともたったの0.086秒差という僅差だった。

セッション3

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 FF vs FR? 否、シード権を獲得したEK9型シビックとZC33型スイフトスポーツという5台をどこまで切り崩せるか!? FR勢が勝負を挑む形となったセッション3。全車が計測1Lap目のアタックを終えた時点で、石川EK9が2番手の牧田ZC33を0.503秒引き離す展開。2回目のアタックでシード組の廣畑EK9にマシントラブル発生! ドライブシャフト破損でリタイヤ。その一方で石川EK9は更にタイムを縮めるが、稲田ZC33が0.194秒差の2番手に浮上! 稲田ZC33はその後もジリジリとタイム更新したが届かず、石川EK9が2年振りの優勝! 共に歩んできたが昨年逝去したメカニックの墓前に嬉しい報告をすることが出来た。2番手は0.144秒差で稲田ZC33。3番手には藤阪EK9。4番手に牧田ZC33。5番手には廣門NCが入り、FR最速の座をGETした!

Class 1 総合結果

順位No.ドライバーエントリー車名型式エリアタイム
練習走行セッション1セッション2セッション3Gap
110石川 愛Ωmega小動物EK9改弐EK9愛知県44.71444.93545.156
22稲田 宏貴ZC33SZC33S島根県44.55945.17145.3000.144
31藤坂 直樹テックワールドEK9EK9岡山件45.36545.46046.0660.766
47牧田 祐輔マキタスピード速心スイスポZC33静岡県45.40745.66146.1830.117
54廣門 諭テックワールドロードスターNCEC兵庫県46.44546.42346.45046.7300.547
68宮田 剛史JFSPEED☆ミヤータつよしNCEC神奈川県46.28146.57346.64546.7450.015
718前川 尚司前自ラズファクトリーBRZZC6石川県46.42846.83647.13246.9420.197
83廣畑 旭嶺ガレクロ×ストラダーレシビックEK9愛知県45.88245.87847.2700.328
913渡辺 高世86ZZC6愛知県46.88447.22747.16847.3390.069
1019鈴木 博司NAVUL86ZN6改愛知県47.54747.84747.60147.5310.192
115恵比須 由朗えびっちゅ@のぷろえもんRNCEC宮城県46.92947.18047.644
1217山本 真也ラズファクトリーエナペタルRFNDERC愛知県47.64247.68347.687
1312衣川 晴章ロスタ4743NCEC愛知県48.69048.79448.720
1416寺浦 裕哉テラレーシング Jr S14S14奈良県48.23548.64548.755
1515岸保 崇史GAMBOWORKSCR-XEF8大阪府50.73549.00948.803
169永岡 晋ビーンズスポーツロードスターNCEC千葉県49.30949.18548.809
1711佐々木 喜庸史元野獣号討伐隊ZC6大阪府49.32849.65249.740
186中坪 望エムスポインテDC2富山県50.88750.09850.385
1914山口 大介BRZ 白206ZC6滋賀県51.60051.70352.067

 

 

Class 2

クラス2は18台が出走。18台中11台がS2000。FD2型シビックが4台。ロータス・エリーゼとフェアレディZとプレリュード。18台中16台をホンダV-TEC勢が占めた。こうなると流石にS2000の独壇場と思われるかもしれないが、去年のこの大会では、S2000が上位を独占したクラス2のトップタイムより、クラス1を制した牧田DC5の方がコンマ1秒速かった。という結果を踏まえてのクラス分けレギュレーション変更。出走前の事前アンケートでは、加藤寛S2000、安藤FD2、内藤S2000、森本S2000、加藤浩司S2000という5台が優勝宣言! さあ、俄然面白くなってきたこのクラスを制するのは誰だ!
1台がレインセットからドライセットに変更するために出走が間に合わず、17台がコースインした練習走行で44秒705というトップタイムをマークしたのは、2016年の大会から負け知らず。去年のクラス2を100分の5秒差で制した可児S2000。2番手には0.189秒差で加藤寛S2000。 3番手には去年のクラス1で2番手だった安藤FD2が追う展開。

セッション1

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 練習走行Aグループでトップタイムをマークしたのは、足回り交換で練習走行をパスした角谷S2000。しかし、このセッションでトップタイムをマークしたのは、Bグループで出走した王者可児S2000。2番手には0.314秒差で加藤寛S2000が初のシード権をGET! 3番手には去年の大会で優勝した可児S2000と僅か0.121秒差で3位となった梅野S2000。4番手には去年のクラス1で2番手だった安藤FD2、そして5番手はディレチャレ初出場の阪野エリーゼ。以上の5台がシード権を獲得した。順位だけを見れば順当な結果とも思えるが、上位5台のタイム差は0.752秒。惜しくも6番手でシード権を逃した内藤S2000と5番手でシード権を獲得した阪野エリーゼのタイム差は0.059秒。その0.02秒差で7番手の加藤浩司S2000が続くシビア〜なクラス2。まだまだ誰が勝つかは読めない状態だ。

セッション2

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 セッション1の6位から17位までの12台でセッション3進出の5枠を競うセッション2。マシントラブルによって浜口S2000が出走を取りやめたため出走は5台。Aグループが走行を終えた時点でのトップは、46秒243をマークした清水FD2。2番手には山本FD2。3番手に田中FD2。4番手に秋本Z33。そして今年こそは最下位脱出! を目標としていたが、目標達成とは行かなかった山本プレリュードが5番手という結果。
そしてBグループがコースイン。森本S2000、内藤S2000、加藤浩司S2000、植野S2000が計測1Lap目から好タイムをマーク! Aグループ2位だった山本FD2はあっという間に6番手のセッション2敗退決定。しかし、Aグループでトップタイムをマークしていた清水FD2はトップの座をキープ! 続く、2回目のアタックで加藤浩司S2000、森本S2000、角谷S2000がトップ3に入るが、清水FD2は4番手。計測5Lap目のアタックで内藤S2000がイッキにコンマ8秒タイムアップしてトップに躍り出た! 更に森本S2000が0.095秒差で内藤S2000の上に。内藤S2000も負けじと自己ベストを0.059秒更新したが届かず。森本S2000がトップタイム(45秒794)でセッション3へ。2番手は0.036秒差で内藤S2000。3番手は内藤S2000に対して0.081秒差に迫った角谷S2000。4番手は加藤浩司S2000で角谷S2000とのギャップは0.033秒差! そしてAグループで走った清水FD2までがセッション3への切符を手に入れた。

セッション3

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 S2000が7台、FD2が2台、そしてロータスエリーゼという10台がコースインしたセッション3。1発目のアタックが終わった時点でトップに立ったのは、加藤寛S2000。0.138秒差で可児S2000、安藤FD2、森本S2000と続く。次のアタックで可児S2000がトップに立つと、直後に加藤寛S2000がトップタイムを塗り替える。加藤浩司S2000がトップの加藤寛S2000と0.089秒差までに迫ると、計測6Lap目のアタックで可児S2000が45秒109を叩き出し再びトップに! 2番手の加藤寛S2000に0.264秒差をつけて無敵の記録を更新した。
3番手には0.089秒差で加藤浩司S2000。去年の大会では0.001秒差で表彰台を逃した内藤S2000は0.054秒差で今年も4番手。しかし、9番手の阪野エリーゼとのタイム差は0.3秒弱しかないことを考えると・・・いや、本当にシビアな戦いです。

Class 2 総合結果

順位No.ドライバーエントリー車名型式エリアタイム
練習走行セッション1セッション2セッション3Gap
133可児 敬マッハロッドS2000AP1千葉県44.70544.96745.109
220加藤 寛ストラダーレ借物競走S2000AP2岐阜県44.89445.28145.3730.264
338加藤 浩司KPN♪ S2K@B\’島二郎AP2福井県45.96345.79845.94445.4620.089
424内藤 頼重ASナイトウS2000SPMAP1広島県45.50645.77845.83045.5160.054
525角谷 徳人ラズファクトリーS2000AP2改愛知県DNS46.01845.91145.5800.064
627森本 雄大ASナイトウS2000 2号機AP1広島県46.00146.38645.79445.7040.124
734梅野 健太CoolNuts S2000AP1神奈川県45.47746.49945.8020.098
821安藤 広真Rz-Factory FD2FD2愛知県45.35645.69245.8070.005
937阪野 敬黒エリR1117愛知県45.60745.71945.8130.006
1039清水 貴史try@FD2FD2愛知県52.92550.93946.24346.3520.539
1135瀬口 雄太瀬戸自動車 s2000AP1愛知県54.59246.29746.496
1229植野 裕司ARVOU のち2000AP1栃木県46.28046.49946.610
1331森田 康太ASSIST S2000AP1愛知県46.49446.82047.102
1426山本 拓M-スポ・コサリック犬シビックFD2石川県47.80947.44047.569
1530田中 将史DIREZZAシビックタイプRFD2愛知県48.80048.59949.235
1622秋本 拓自Garage4413☆72☆ZZ33東京都49.73149.54249.825
1723山本 訓生やんまん@プレ1&3号BB4愛知県52.30150.46351.394
1832浜口 和之S2000 KHAP1愛知県54.59249.943DNS
1928長谷川 正S1エク111愛知県DNS
2036大笹 繁ファントム☆AZURアザラシZZ33石川県

Class 3

2L以上の後輪駆動+過給器付きで競われるクラス3の出走台数は15台。その内の6台がFD3S型RX-7。S15型シルビアが4台。ロータスエキシージが2台。そしてGER34型スカイライン、SW20型MR2、過給器付きBRZが1台ずつという内訳。国産勢は2003年頃に生産が終了したクルマばかりだが、ポテンシャル的にはまだまだ行ける! それに対してミドシップのロータスがどこまで戦えるかが注目のポイントだ。
練習走行でトップタイムをマークしたのは、去年のクラス3を制した竹内RX-7! 2番手にはオープンクラス仕様からクラス3レギュレーションに合わせてきた中田RX-7。3番手にはウエットを想定してバランスウエイトを100kg用意してきたが・・・(涙)というクラス3の猛者中川S15と続く。竹内RX-7は2番手の中田RX-7に対し0.229秒差を付けたが、2番手の中田RX-7と8番手の内藤RX-7のタイム差はたったの0.4秒。まだフルブーストを掛けていないマシンも少なくないハズ。しかし、美浜のようなコースでのハイブーストはトラクションが掛からずタイムダウンする可能性もある。過給器付きFRにとって攻略やセッティングが難しいこの美浜を制するのは誰だ!?

セッション1

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 上位5台にシード権が与えられるセッション1。特にエンジンに熱が貯まりやすいロータリー勢としてはシード権を獲得してマシンを休ませたいところだろう。しかし、ここでトップに躍り出たのは、三浦エキシージ。去年まで過給器付き86でクラス3を戦ってきたが、今年からこのエキシージ380にスイッチ。強大なトラクションを発揮するミドシップレイアウトに、市販状態で380psを発揮する3.5LのV6 + スーパーチャージャーを搭載するスペシャルモデルの本領発揮だ! コンマ1秒差で竹内RX-7が2番手。3番手には去年、大会前日にエンジントラブル発生で出場出来なかった堀尾RX-7。4番手には去年2位だった川上RX-7。そしてもう一枠、5番手でシード権を獲得したのは、0.008秒差で川口RX-7の追撃を振り切った中田RX-7。練習走行で3番手に付けていた中川S15は高回転で3速に入らないトラブルに見舞われ7番手に沈んだ。といっても、トップから10番手までのタイム差は、たったの0.84秒。まだまだ分からない!

セッション2

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 10台の中から上位5台がセッション3へ進出することが出来るセッション2。Aグループでトップに立ったのは1台でもRX-7やS15をやっつけたい! と言っていた正木スカイラインで45秒857。2番手には塩出S15、3番手には久野MR2と続くが、正木スカイラインと塩出S15のギャップはコンマ4秒。3番手の久野MR2は更にコンマ3秒という大きな差が付いてしまった。セッション終了間際には、高柳S15が塩出S15に0.094秒差と迫る46秒355をマークして3番手に浮上。さあ、何台がセッション3へ進むことが出来るか。
Bグループがコースインすると、川口RX-7が45秒985で2番手に浮上。手負いの中川S15は3番手。計測3Lap目のアタックで川口RX-7の上に内藤RX-7が出るが、最上位は正木スカイラインのまま。このままミラクルなリザルトとなるのか!? しかし、川口RX-7が45秒619をマークしてトップの座を奪還! 0.129秒差で山口エキシージ。3番手が正木スカイライン。4番手に内藤RX-7。5番手に中川S15。以上5台がセッション3へ進出と思われたが、計測7Lap目のアタックで4番手に付けていた山口エキシージがコンマ2秒ベストを更新し2番手に浮上! 同じタイミングで中田S15がイッキにコンマ5秒タイムアップするアタックをキメ5番手に浮上! 中川S15は0.041秒差でセッション2敗退となった。

セッション3

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 全車が1Lap目の計測を終えた時点でトップに立ったのは、連勝を狙う竹内RX-7。2番手には2017年にこのクラスを制した川口RX-7。その差は0.076秒。それも束の間、三浦エキシージが0.030で2番手に浮上。4番手には堀尾RX-7。トップから4番手までのタイム差は、何とたったの0.082秒。恐ろしくシビアなバトルとなったセッション3。全車が7Lapを終えた時点での順位は竹内RX-7、中田RX-7、川口RX-7、内藤RX-7、堀尾RX-7というオーダー。流石にもうこのままかと思いきや、チェッカーフラッグが用意されている中、最後のアタックで堀尾RX-7が自己ベストをコンマ2秒更新、川口RX-7のタイムを0.029秒上回り3番手に入った!
優勝は2連勝の竹内RX-7。2番手は0.068秒差で中田RX-7。3番手には0.098秒差で堀尾RX-7という結果となった。もし、最終ラップで4番手の川口RX-7がコンマ2秒タイムアップしていたら・・・優勝。超僅差のバトルに鳥肌が立った。

Class 3 総合結果

順位No.ドライバーエントリー車名型式エリアタイム
練習走行セッション1セッション2セッション3Gap
153竹内 大樹ストラダーレRGN RX-7FD3S愛知県44.54745.13744.999
254中田 明善N-one RX-7FD3S広島県44.77645.48645.0670.068
352堀尾 高志ホーリーFD3SFD3S愛知県44.90445.19945.1650.098
443川口 修司スエマツダRX-7 R’z-FactoryFD3S愛知県44.94445.49445.61945.1940.029
550内藤 浩文TOPFUELアリーナ7RzfFD3S愛知県45.16345.68345.90445.3410.147
641川上 貴宏N-one RX-7(黒)FD3S愛知県44.87145.29245.4420.101
748三浦 茂人エキシージ 380愛知県44.99345.03545.5000.058
847山口 聡Ola2 エキシージS1117愛知県45.70045.77745.74845.8980.398
957正木 寿弥アクセルオートスカイラインGER34愛知県45.64846.03745.85746.2340.336
1055中田 太初Tera Racing s15S15和歌山県45.51545.87545.95246.2440.010
1151中川 裕也TOP FUEL S-15S15改三重県44.85345.58545.993
1244塩出 尚久テラレーシングs15シルビアS15改愛媛県45.86646.52746.135
1345高柳 崇タイヤボックス☆EgMシルビアS15愛知県45.96846.32346.355
1442久野 彰久DXLルブロスCIMR2久與SW20愛知県46.95246.58146.584
1549高山 聖嗣DLチーム犬BRZ S/C付ZC6愛知県50.10249.96449.787
1646斎藤 大雅School S15S15愛知県DNS
1756海老 一輝ストラダーレ RX-7FD3S岐阜県

Class 4

2Lオーバーの4WDマシンで競われるクラス4の出走台数は14台。その内10台がランサーエボリューション。WRX-STIが2台。ここまではいつものディレチャレなのだが、残り2台が大注目! 槇垰(まきだお)選手が持ち込んだのはメルセデスAMG A45。このクルマに搭載されている2Lターボエンジンはノーマルで360ps! コンピュータチューンで430psまでパワーアップしたマシン。2250-5000rpmまで45.9kgmという最大トルクを発揮するエンジンに7速ATの組み合わせはこの美浜で武器になるに違いない。
そしてもう1台が多谷選手のNSX! 多谷選手は去年R35型GT−Rでエントリー。一昨年のタカスラウンドでこのNSXはデビュー済みだが、ドライコンディションの走りが見られるのは今回が初。先進の3.5LのV6ツインターボ+3モーターでシステム最大出力581ps、トルクは65.9kgm! それに9速DCTという組み合わせでどこまでの走りをするのか興味深い。というか、走行音を聞けるだけでも貴重。と言いながら2台ともほぼノーマル。リアには305の20インチを履くNSXに合うDIREZZA ZⅢは存在しないということで、SP SPORT MAXXを装着してのエントリー。
練習走行でトップタイムをマークしたのは、去年のオープンクラスを制した寺浦CZ4A。2番手は去年のクラス4で惜しくも2番手となった石原CT9A。そして3番手は去年のクラス4を制し、連覇を狙う石川CT9A。誰が勝ってもおかしくないこのバトルを制するのは一体・・・。
ちなみに、多谷NSXは46秒038で9番手。槇垰AMGは46秒480で11番手。足回りもシートも市販状態のままでこのリザルトは立派。。

セッション1

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 5台のシード枠を競うセッション1でトップタイムをマークしたのは、2連覇を狙う石川CT9A。タイムは寺浦CZ4Aに0.309の差を付けた43秒161。しかし、2番手は寺浦CZ4Aではなく、一足先にAグループでタイムを出していた内田CT9A。石川CT9Aと内田CT9Aのタイム差は0.058秒。4番手にはベテラン内藤CT9A。0.001秒差で石原CT9Aが5番手。ここまでがシード権を獲得。トップから5番手までのタイム差は0.336秒。このメンバーであると考えれば、想定内の結果だと言えるだろう。

セッション2

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 上位5台のセッション3進出を賭けて戦うセッション2。Aグループでトップタイムをマークしたのは、多谷NSX! しかし、Bグループがコースインするやいなや武内CT9A、尾崎CP9A、加藤CN9A、木原CT9Aがトップタイムを塗り替える。あっという間に多谷NSXは5番手に追いやられるが、5番手を守り切れればセッション3を走れる! 6位以下でコース上にいるのは小島CT9Aただ一台。小島CT9Aは8番手。もしかしたらNSXがファイナルを走ることになるか!? と思われたが、計測5Lap目のアタックで小島CT9Aが5番手タイムをマーク。NSXもAMGもWRXも、このセッションで姿を消すことになった。

セッション3

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 いよいよこの日のファイナルセッション。クラス4のセッション3がスタートした。真っ先にタイムを出してきたのはシード組の内田CT9A。計測1Lap目で44秒158をマーク。直後にコントロールラインを通過した寺浦CZ4Aが43秒692をマークしてトップに立つ。0.074秒差で2番手に石原CT9A。さあ、石川CT9Aは・・・? 何と、ヘアピンのアプローチでブレーキングミス! コースを踏み外してタイヤバリアにクラッシュ!! 赤旗!? 否、石川CT9Aがゆっくり動き出したため競技続行。コースを汚さないためにコースサイドをゆっくりピットに向かう石川CT9A。まだコースインから1分少々というタイミングのため、マシンに問題が無ければコースに復帰出来る! しかし、この間に加藤CN9A、武内CT9Aも43秒台を叩き出している。2発目のアタックで寺浦CZ4Aが43秒412をマーク。2番手の石原CT9Aを引き離す。直後に武内CT9Aが43秒677をマークして2番手に浮上! 3番手に落ちた石原CT9Aには0.008秒差で内藤CT9Aが迫っている。計測開始から3分30秒が経過した時点でマシンチェックを終えた石川CT9Aがコースに復帰。残り時間4分30秒。マシンのダメージも心配だが、冷静さを取り戻せるかが勝負! 残り時間3分30秒というタイミングでトップの寺浦CZ4Aが43秒359を叩き出し2番手の武内CT9Aとのギャップを0.318秒差に拡げた。石原CT9Aが43秒577で2番手に浮上! 6番手に沈んでいた内田CT9Aが43秒514をマークして2番手に食い込む! その直後、手負いの石川CT9Aが1発目のアタックを終えた。タイムは43秒460で寺浦CZ4Aに対し0.101秒差、内田CT9Aを0.054秒上回り2番手!
さあ、チェッカーが近いことを知らせるフライングDボードが提示された。ここで出してきたのは・・・トップの寺浦CZ4Aだ! 自己ベストを更にコンマ2秒近く縮めるダメ押しの43秒188! しかし、石川CT9Aもアタックに入っている。コントロールラインを通過! タイムは・・・ベスト更新で43秒333! 寺浦CZ4Aには0.145秒届かず2番手。3番手には内田CT9A。4番手には0.063秒差で表彰台を逃すことになった石原CT9A。5番手には武内CT9A。6番手には内藤CT9Aが入った。

Class 4 総合結果

順位No.ドライバーエントリー車名型式エリアタイム
練習走行セッション1セッション2セッション3Gap
166寺浦 之裕テラレーシングCZ4ACZ4A奈良県43.04843.47043.188
267石川 慎一郎TS-S★AZURランサーCT9A愛知県43.50143.16143.3330.145
364内田 哲哉うっちん@ベイベー軍団ランサーCT9A東京都計測器できず43.21943.5140.181
470石原 賢二ZEAL☆AZUR☆ランサー紅CT9A愛知県43.19143.49743.5770.063
569武内 浩樹ZEALbyTS-S エボCT9A愛知県43.71743.89244.07143.6770.100
673内藤 源氏ナイトー自動車KYBランサーCT9A広島県44.01043.49643.7740.097
762加藤 大輝ガレクロ☆ストラダーレランサーCN9A愛知県43.93543.82645.39943.8890.115
865尾崎 光義頑張る71才!!トトまるエボ6CP9A愛知県46.64944.69144.30744.3510.462
961木原 雄祐オートスポーツナイトウCT9ACT9A広島県44.94144.83545.35645.2390.888
1071小島 政人まさちん@ベイベー軍団ランサーCT9A京都府46.16345.66746.01945.6530.414
1175多谷 雅樹spacelion NSXNC1石川県46.03846.61446.512
1268水山 健史エム・スポーツWRX STIVAB富山県45.91446.37246.670
1372竹田 雅浩IO☆AZUR☆WRX-STIGVB神奈川県46.64446.83446.759
1463槇垰 聡3Qファミリー全日本P.O.DW176京都府46.48046.89646.828
1574松本 慎RIKOSEI犬TOAランサーCT9A東京都DNS

競技長賞 廣門選手

車検委員長賞 清水選手

Kinokuni賞 海老選手

DUNLOP賞 川口選手

WEDS賞 多谷選手

熊倉車検委員長のコメント

お疲れさまでした。今回は皆さんがレギュレーションをしっかり理解してクルマを仕上げてきて下さったお陰で車検もスムーズに進みました。皆さんマシンをレギュレーションに合致させるため、いろいろ苦労されたかもしれません。しかし、そのルールによって今年もシビアな勝負を見ることが出来ました。来年、また皆さんとお会い出来る日を楽しみにしています。

大井競技長のコメント

 ドライバーはもちろん、メカニック、準備を手伝ってくれた仲間達、声援を送ってくれたギャラリー達、炎天下の中でオフィシャルを手伝ってくれたスタッフも含め、皆さま本当にお疲れさまでした。大雨の予報が出ていたにも拘わらず暑さと戦うことになったDIREZZA CHALLENGE 2019。100%オンタイムで競技を進行することが出来ました。
しかし、毎年のこととは言え、今年も手には汗を握り、腕は鳥肌出っぱなし。最高にシビアなタイムアタック勝負でした。クーリングラップの取り方、クリアの狙い方など去年より更に進化しているところも嬉しい進化。しかし、最後の最後まで順位が確定されない皆さんの集中力! そしてDIREZZA ZⅢのグリップの持続力には今年も驚かされました。
100分の1秒、1000分の1秒というタイム差で勝ったり負けたり。勝てば相当嬉しい! 負けたらメッチャ悔しい!! それがトップ争いだろうが10位争うだろうが、モータースポーツでしか味わうことが出来ない最高に刺激的な瞬間。この楽しみを14年間支え続けてくれているダンロップに感謝。来年、15年目の勝負が出来ることを期待してください。

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