2011 D1グランプリシリーズ第4戦 鈴鹿 レポート
今年2戦目の戦いは、3年ぶりの開催となる鈴鹿サーキットで行われました。
昨年行われたコース改修により、路面やエスケープゾーンは勿論のこと、観客席、パドック、ピット等々、全てにおいて快適度がアップ♪したので、必然的に我々のテンションも上がります。
3年前に走ったデータを見直したところ、車両の仕様変更は特に必要無さそうです。コースレイアウトが若干変わっているので、ファイナルのギア比は悩みどころでしたが・・・とりあえず以前と同じ4.111からスタートすることにしました。久しぶりの鈴鹿戦・・・気合も十分、張り切って参りましょうっ!
予定通り?デフを交換!
21日(土)練習走行、予選
前回のオートポリスは1.5DAYのスケジュール通りに行動したにも拘らず、ピットの設営がビリ?だったので・・・今回は金曜日の夕方までに設営&車検を終わらせました。成績にはあまり関係ない事ですが(笑)この辺りから他のチームに負けないように気合いを入れて行きます。
鈴鹿ラウンドは3年ぶりの開催(しかもコース改修もあったので)と言うことで、特例として土曜日の午前中に練習走行の枠が設けられました。まずはファイナルのギア比の確認を行いつつ、何となくスポッター席から野村さんの走りを見てみます。朝一の練習は細かい審査基準の説明が無い状態でしたが、ライン云々の前に間違いなく言えることは・・・ギア比が合っていない・・・。(汗) 3年前に比べ、エンジンの馬力も上がっているので仕方ないかな?・・・と言うことで、事前にバッチリ準備してあった(新品のギアで組んであったっす)3.545にチェンジですっ!
最初の練習走行後、審査基準に関するドライバーズミーティングがあり、評価の高い走り方が発表になりました。ポイントとなるのは1コーナー(下り坂)のライン取りと、審査員席前に向かう振り返しのスピードと角度で、下りきった所でアウト側まで行ってしまうライン取りは「流された」と見なされ、減点幅が大きいようです。
ギア比変更後の練習走行では、野村さんはいつもの様に迫力のある走りになりました。1コーナーの進入はかなり手前から振り出し、真横になりながら下り坂を降りてくる走りは、迫力もあって高得点が期待できます。
車もバッチリだし、野村さんも調子良いみたいっ♪ここまで全て順調なので、明日が楽しみっス!
・・・ただ・・・前回のオートポリスと同様、またしても翌日の天気が怪しいって言う噂じゃありませんか・・・。(涙)
22日(日)第4戦決勝
決勝日の朝、完全に雲行きが怪しい状況の中、練習走行がスタートしました。
予報では何とか午後までは持ちそうな雰囲気ではありましたが、いつ雨が降り出してもおかしくありません。
最悪のパターンは途中の路面コンディションの変化があった時で、前戦のように単走ファイナルでいきなりのウエット、と言う状況だけは何としても避けたいところです。こればかりはどうすることもできないので・・・雨が降らないことをただ祈るばかりです。
3年振り開催の鈴鹿サーキット
単走ファイナル
今年から変更になった競技システムは、とにかく単走の順位が重要になってきます。
「雨降るな、雨降るな」と祈りながら、ドライのまま走れるようにスポッター席で野村さんのスタートを待ち続けるしかありません。
のむ:「さぁ、行くよー!」
何とか天気も持ち、幸いにも1本目はドライでの走行となりました。
練習走行と同じ様に手前からの振り出しを心がけ、まずは無難にまとめて99.37点を獲得です。
あべ:「1本目はまずまずです!足りないのは振り返しのスピード位ですかね??」
のむ:「りょうかーい!次はプリっと行くよー!」
続く2本目、上位を狙って攻めの走りに行きます。
1本目と同じく手前から振り出し、審査員席前に向かって素早く振り返します。
迫力も十分、ラインもバッチリっ!の走りでしたが、若干引っ掛かり感が・・・あった・・・かな??
それでも1本目の得点を上まわり、99.43点を獲得!
のむ:「チョットは順位上がった?」
あべ:「はいー!5位まで上がりました―!」
のむ:「うーん、思いのほかイマイチやねぇぇ」
まずまずの結果ではありましたが、我々が目指していたのは当然1位・・・。
もう少し上に行きたいところではありましたが・・・気持ちを切り替え、午後からの追走に集中しましょう!
・・・でも、とにかくドライで走れて良かったぁ!!
と言う事で単走ファイナルは5位で終えました。
オートポリスに続いて雨の追走
追走2nd STAGE ベスト16
残念ながら・・・単走ファイナルが終わって直ぐ、予報通りにドシャ降りの雨が降りました。完全にウエット路面での追走トーナメントとなってしまい、各選手に2周のウォームアップ走行が与えられました。この短い走行で路面を良く確認し、コンディションの変化にうまく対応しなければなりません。
シードの野村さんは追走2nd STAGEからの戦いとなり、初戦の相手は今年から新車(RX-8)になった末永(正)選手です。
1本目、野村さんは先行からのスタートです。ウエット路面でありましたが、コンディションの変化に完璧に対応した野村さんは安定した走りを披露します。ところが末永選手も負けずと野村さんに食い付き…若干のアドバンテージを取られます。
のむ:「ヤロウ、真横におったねぇ」
あべ:「野村さんも負けずにガッツリ行きましょう!」
2本目、末永選手の距離を肌で感じていた野村さんは・・・完全にスイッチが入ったのでしょう。進入からビタビタで行き、末永選手を完全にロックオン!地元九州でいつも一緒に練習している末永選手を信頼しきった、完璧な攻めの走りで見事にベスト8に進出しました!
ベスト8
対戦相手は村山選手です。野村さんの後追いで始まった1本目、末永選手との対戦と同じ様にビタビタで食い付き、若干のアドバンテージを獲得します。
続く2本目、後の無い村山選手は進入から物凄い飛び込みを見せます・・・が、勢い余ってしまい、野村さんに接触してしまいます・・・。この判定は村山選手の反則となり、野村さんはベスト4に駒を進めました!
のむ:「いやぁ、持ちこたえられんかったぁ」
あべ:「さすがにあれは無理ですねぇ・・・。とりあえず、おつかれさまでした!」
同門今村選手に敗退!悔しい!
ベスト4
次の対戦相手は同じDUNLOP対決でもある、今村選手との対戦です。この頃にはすっかり雨も上がり、路面は所々乾き始めてきました。
あべ:「今年から3位決定戦があるので・・・何だか休む間もなく忙しいっすよね」
のむ:「おいおい阿部ちゃん・・・俺はそこに行く予定は無いバイ」
あべ:「あ・・・そりゃそうですよね、失礼しました!!!」
深い意味は無かったにしろ、スタート前から余計な事を言ってしまったワタクシ・・・チョッピリ反省・・・。
1本目、野村さんは後追いからのスタートです。今村選手はウォームアップ走行ではサイド進入をしていましたが、本番では蹴り進入に切り替えて野村さんのリズムを崩してきます。野村さんは何とか上手く対応し、ほぼイーブンの所まで持って行きました。
あべ:「いやぁ、蹴ったっすねぇ」
のむ:「いやぁ、俺も蹴ったよぉ」
続く2本目、野村さんは先行です。路面は徐々に乾き始めているようでしたが、進入はまだ滑るようです。
単走と同じように手前から振り出して行きますが、1コーナーのクリップの辺りで今村選手は野村さんに接触してしまいます。野村さんは何とか持ちこたえて、そのままフィニッシュラインを迎えますが、この判定もイーブンとなり・・・勝負はサドンデスに突入です。
のむ:「またブツかったけど・・・俺、あそこ遅いのかなぁ?」
あべ:「そんなことは無いと思うんですけどねぇ・・・路面のせいですかね??」
サドンデス1本目、野村さんは後追いです。並走区間でタイミングを狂わされ、一瞬アクセルを抜いてしまった野村さんは今村選手に進入で離されてしまいます。そのまま距離をあまりつめられず、判定はまたしてもイーブンです。
のむ:「くっそー、直線で離された―」
あべ:「いやぁ、油断したっすねぇぇぇ」
サドンデス2本目、野村さんの先行です。野村さんもミス無く走り切りましたが、今村選手は相変わらずビタビタで野村さんの真後ろにいます。・・・結局、0.5のアドバンテージが今村選手に付き、野村さんはここで敗退してしまいました。(涙)
残念ドライブシャフトが・・・・。
3位決定戦
のむ:「・・・ここに来るはずじゃなかったのに(涙)」
あべ:「先程は余計な事を言ってしまい、申し訳ございませんでした(涙)」
のむ:「まぁ、次は楽しくやるよ!!」
3位決定戦はオートポリス戦で幻の戦いとなった、高橋邦明選手との対戦です。前回はやられましたが、今回はガッツリ行きましょう!!
野村さんは後追いからのスタートです。路面も乾いてきたので、3速進入から4速進入に切り替えます。進入からフィニッシュラインの手前までビタビタで行きましたが、最後の振り返しの所で車が変な動きをしました。
のむ:「・・・何か壊れた。・・・ドラシャかな?」
あべ:「マジですか!!帰って来れますか??」
何とか帰ってきた車をジャッキアップして確認してみると・・・残念ながら左のドライブシャフトがポッキリです・・・。 残念ながら・・・リタイアとなり、ここで敗退となってしまいました。(涙)
お台場頑張ります!
第4戦総括
今回は野村さんの調子も良く、単走ファイナルから良いポジションに付けていました。追走でも強さを見せ、FAINAL STAGEまで進出することができましたが、残念ながら今村選手に僅差で負けてしまいました。3位決定戦でアドバンテージを取っていたにもかかわらず、まさかのドライブシャフト破損・・・。駆動系のトラブルは目に見えない物が多く、前兆も無い為、事前交換を徹底するしか防ぎ様がありません。次戦までに色々と見直し、恐怖のデュアルファイナルをノントラブルで乗り切りたいと思います・・・。
単走5位、追走4位、総合4位でシリーズランキングは3位に浮上!
次のお台場も皆で盛り上がって行きましょう!!