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2011年 D1 CHAMPIONS IN CENTRAIR レポート



仮設コースはコロシアム型。迫力満点!

 お台場に続く「都市型イベント」の第二弾として、中部国際空港セントレアの大駐車場で行われた今回のエキシビジョンマッチは僕らにとっても初めての試みであり、今後のD1を左右する??大きなチャレンジでもありました。サーキットだけではなく、パーキングエリア等でもレースができるD1ならではのメリットを最大限に活かし、今回のような「都市型イベント」を成功に終えることができれば・・・来年度以降の開催候補地の選択肢がイッキに広がります。D1がコンペティションである以上、ハイスピードレンジで争われる高速サーキットのバトルも当然必要不可欠ではありますが、アクセスの良い東京、名古屋、大阪等の大都市で開催されるシリーズ戦も、他のカーレースでは味わえないような迫力や面白さがありますよね!?又、今回は審査方式に従来の主観審査だけでなく、GPSとYawセンサーによって機械的に測定、採点される「D1 Original Scoring System」(通称DOSS)を採用し、今までとは一味違った競技内容になりました。色々なチャレンジを取り入れた「D1 CHAMPIONS IN CENTRAIR」、シリーズ戦じゃない分、思いっきり楽しんで盛り上がって行きましょうっ!!

ナイトセッションはやはりカッコいい!

23日(金)設営、練習走行、前夜祭
 3連休の初日と言うこともあり、朝から大渋滞に襲われて・・・(涙)初日からいきなりのドタバタムードが漂います。朝5時過ぎに東京を出発したにも関わらず、現地に到着したのはギリギリの12時過ぎ・・・。ピットの設営は名古屋組のメカニックまさや君に任せてあったから何とかなりましたが、もう少しゆとりを持って行動すれば良かったとチョッピリ反省したりして・・・。到着後、直ぐに練習走行の準備を開始して、無事にコースイン。まずはコースレイアウトを確認しながら、ギア比の選択を行います。2速進入で審査員席に向かって行くラインを狙っていきますが、審査員席からの見た目はイマイチみたいです。3速進入で振り返してからアクセルを踏みながら丸く走って行くラインの方が評価も高く、僕らもそのラインを狙いながら走ってみることにします。
 練習走行を重ねて行くうちに野村さんの走りも良くなって行きましたが、全体的にあまり高評価ではありません。DOSSでの採点があまり伸びず、どの走りをすれば高得点に繋がるかがイマイチ見出せないまま、時間ばかりが過ぎて行きました。そのまま練習走行は終わりになり、イベント前日の前夜祭が始まりました。前夜祭では本番を見据えたナイトセッションでの練習走行がありましたが、機械採点を実際に取り入れながらの走行(翌日のリハーサルを兼ねた練習)となり、走行できたのはわずかに3周だけ・・・。結局、初日の練習走行は不完全燃焼の状態で終えることになってしまいました・・・。
24日(土)イベント初日
 イベント初日は朝から秋らしい好天に恵まれました。土曜日の競技内容は昨年までのシリーズ戦と同じく、全18台で単走が行われ、そのうち16台が追走に進出してトーナメントを争いました。イベント初日の土曜日はナイトイベントが目玉となりファイナルに残った4台は「バトル4」と呼ばれ、スポットライトで演出されたナイトレースでの戦いとなりました。
 前日の練習走行のデータと土曜日の練習走行のデータを見直し、何とかDOSSの採点を上げられるように研究しました。野村さんはセクター1(スタートから1コーナーを抜けるまで)の点数が低く、車速をうまく乗せられていないようです。車のエンジン特性もあり、短い距離で車速を上手く乗せるのが難しいのですが・・・上手くやるしかありません!

今回単走は苦労しました
単走
 単走1本目、とにかくセクター1での点数を稼ぐため、進入から車速を上げて行きましたが、振り返したところで止めきれず、審査員席前でアクセルを入れることができません。この1本目は残念ながら失敗してしまいましたが・・・あのままの感じで行けていれば、高得点は間違い無いはずです・・・。

 のむ:「いやぁ、機械の審査は好かんっ!」
 あべ:「今の感じで行けてれば、バッチリだったんですけどねぇ」

 単走2本目、1本目より若干抑え気味で走り、何とか無難な走りで終えることができました。この2本目は98.36点を獲得し、10位で単走を終えることになりました。
 野村さんは本調子じゃないまま??・・・追走トーナメントが始まります。
追走トーナメントベスト16
 ベスト16追走トーナメント初戦は川畑選手との対戦となりました。後追いの野村さんは様子を見ながら川畑選手に付いて行き、審査員席前から3コーナー、4コーナーに向けて詰め寄りますが、4コーナーでブレーキングのポイントを上手く見極められずにハーフスピンとなってしまいます。・・・残念ながらこの判定は川畑選手が大きなアドバンテージとなりました。
 入れ替えて2本目、野村さんの先行では、川畑選手も同じく4コーナーでハーフスピン状態となりましたが(実はやり返したみたい)・・・1本目のアドバンテージを覆すことができずに、ここで敗退となってしまいました。

 早々に敗退となってしまって・・・初日の結果はイマイチではありましたが、明日は気持ちを入れ替えてがんばりましょう!

またしても・・・・ドラシャが・・・・。
25日(日)イベント2日目
 2日目の競技内容は初日とは変わり、ノックアウト方式の単走バトルでチャンピオンが決まります。この単走バトルとは別に、歴代チャンピオンを除いた14名が追走トーナメントを戦い、最終的にはこの14名のトーナメントの勝者と歴代チャンピオンの4名による「バトル4」の勝者が「Champion of Champions」と言う最終決戦を行い、真のチャンピオンが決められました。

 まずは朝の練習走行です。DOSSの点数を見ながらマイナス点を確認して行きます。イメージ的にはかなり良い所まで来ていて、後は本番でもう一歩を決められれば、と言う感じでした。・・・ところが、ここへ来て野村さんから無線が入ります。

 のむ:「えー残念なお知らせです。またドラシャ折れたっぽい(涙)」
 あべ:「マジですか(涙) 最近・・・何だか良く折れますね・・・。」
ここへ来て・・・またしてもドライブシャフトの破損です・・・。練習走行中だったことは幸いでしたが、野村さんの走行時間が減ってしまう原因になってしまいました。(ゴメンナサイ)
単走ノックアウト
 単走ノックアウト1本目です。ドライブシャフトの交換も無事に終わり、気を取り直して高得点を目指します。わずかに1コーナーでライン減点があり、得点は96.76点と今一つ伸びません。野村さんの1本目の順位は8位以内に届かず、そのまま2本目に向かいます。2本目、ここまで来たら思いっきり行くしかありません。

 のむ:「2本目は思いっきり行ってきますっ!」
 あべ:「宜しくお願いします!!」

 2本目の走行は今まで以上に車速を上げて進入します。アウトギリギリまで攻めた走りではありましたが、上手く止めきれずに審査員席までアクセルを入れられずに失敗・・・。残念ながら単走はここで敗退です。(涙)

佐久間選手との対戦。カッコいい!
追走トーナメントベスト14
 変則的なラダーとなった2日目の追走トーナメントは、シード枠でベスト8からの登場となりました。何故かあまり本調子では無い野村さんでしたが・・・最終日の追走はビシッと良い物見せてもらいましょうっ!!
 ベスト8は佐久間選手との対戦です。野村さん先行の1本目、両者共に良い走りを披露し、ほぼイーブンの判定です。後追いの2本目、直線で若干離されてしまった野村さんでしたが、それほど焦ることなく2コーナーから先でキッチリ合わせて行きます。この勝負は僅差の判定となり、勝負はサドンデスに突入ですっ!
 サドンデス1本目、佐久間選手は進入から最後までビタビタに食らいつき、0.5ずつのアドバンテージを持って行きました。「今頃になって、やっとどうやって走るかわかったよ」と言う野村さんは後追いで物凄い走りを見せてくれました。進入からビタビタで振り返し、佐久間選手の真横に並びます。・・・が、若干の接触あり。(涙)
 判定は野村さんのプッシングとなってしまい、残念ながらここで敗退となってしまいました。

最終戦ガンバルぞ!
D1 CHAMPIONS IN CENTRAIR総括
 初めての試みであった空港を使ってのD1開催でしたが、イベントとしては大成功に終わりました。選手の皆さんが上手く盛り上げてくれて、来てくれたファンの方々も楽しんで頂けたことと思います。
 残念ながら結果はイマイチでしたが、最後の最後で本領を発揮してくれた野村さんの姿を見れたので、ヨシとしましょう。(笑)
 敗因は・・・チョッピリDOSSの審査に惑わされちゃったかな?って感じです。もっと冷静に対処しなくちゃダメなんですねって、今更ながら反省してたりして。ずっと単走ばかりの練習だったから、追走で本領発揮!って感じの時には既に終わってたりして・・・(涙)
 最終戦の富士では、もっと練習時間を有意義に使えるように今から組み立てを考えておきます!
 泣いても笑っても今年最後の一戦です。
 次はもっと良いトコ見せられるように頑張りますよ!!!