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2011 D1グランプリシリーズ第6戦 エビス レポート



クラッチも新品に交換!

 2011 D1グランプリシリーズも、気が付けば終盤戦に突入・・・。何だかあっと言う間に日々が過ぎて行く感じです。現在のシリーズランキングは4位。このエビスの2連戦でポイントを稼ぎ、シリーズチャンピオン争いから脱落しないようにしなくっちゃ!!
 最終コーナーの出方がキモになるエビス南コースは、とにかく脱出の姿勢が重要になってきます。マシンの
 セットアップに関して、野村さんから「今回はリアのウイングをローマウントにして、リアスタビライザーを強くしてくんしゃい」と要望があったので、最終コーナーの振り出し重視のセッティング(アライメントもリアトーアウト)に変更しました。
 ファイナルのギア比は4.111に変更し、サイドフランジも新品に交換しました。エビス南コースの最終コーナーは半クラッチを多用するので、今回はクラッチも新品です。駆動系は全部交換したし、エンジンも絶好調・・・。デュアルファイナルズの長丁場をノントラブルで乗り切り、シリーズ争いを盛り上げていきましょう!!

フリー走行日のエビスサーキット。静かだ!

4日(木) フリー走行
 実は・・・昨年の「アレ」以来・・・我々はエビスを走っていませんでした。今回は少しでも早くコースに慣れることと、野村さんの嫌なイメージを取り除く為にも、木曜日の午前中にあるフリー走行から走り始め、練習走行時間を多めに取りました。最初は恐る恐る走っていた野村さんでしたが・・・徐々に感覚を取り戻してきて、最終コーナーを綺麗に飛び出し、1、2コーナーも完璧なラインを通って行きます。「今日はリハビリだから(笑)」と言いながらも、既に良い感じじゃない?ってところまでいき…それほど心配することなかったかなぁ(笑)
 肝心のクルマのセットアップもバッチリで、最終コーナーから飛び出して来たときの引っ掛かり感が全く無くなり、凄くスムーズな動きをしてるッス!
 初日の練習はボチボチにして、明日からの本戦に備えましょう!(飲)
5日(金) 公式練習、予選
 デュアルファイナルズで行われるエビスラウンドは、金曜日に予選が行われます。
 我々シードは終日練習走行となりますが、限られた時間の中で今年のエビスサーキットの審査基準に合わせた走りを完成させなければなりません。審査基準は今までと大きく変わっていないようですが、今年は最終コーナーの角度をとにかく重要視している感じ?です。野村さんは今までのような弱カウンター位の飛び出しで走っていましたが、これではあまり評価が高くないみたい…。でも、あそこの角度を付け過ぎると1コーナーに向かうラインがちょっとズレちゃうし、どっちを取ろうか…悩みます。車も野村さんも順調だから、後はどうやって単走のポイントを稼ぐか…。予選の審査員の評価を見ながら、良く研究しなくっちゃ!!
6日(土) 第6戦決勝、第7戦予選
 3月に東北地方を襲った震災の影響を物ともせず、エビスサーキットは朝から大盛況です。
 雲行きが怪しく、夕方からは雨になりそうですが、幸いにも単走ファイナルはドライでの戦いとなりそうです。
 朝一の練習走行も良い感じで走っている野村さんでしたが、後半に「・・・あべちゃん、ドラシャ折れたっぽい」との連絡が・・・。えーっ??この前新品に換えたばかりなのにぃ~!!
 ・・・幸いにも練習走行中だったので、速攻でスペアーに交換し・・・何事も無かったように、開会式へ整列。
 チョッピリ冷っとしましたが、気持ちを切り替えて、単走ファイナルに臨みましょう!!

ドラミでは真剣!
単走ファイナル
 夏のエビスはウォームアップラン無しで1本目がスタートします。ウォームアップラン無し=路面コンデションがわからないので前に走る選手の走りから見極めるしかないのです。
 幸いシードの野村さんは最終グループからのスタートとなるので、前に走った選手の走りをスポッター席からよ~く観察します。みんな審査員席前で何となく流され気味になっています。
 1本目、スポッター席から「路面温度が高いみたいなので、流されないように注意して下さい」と指示を出しましたが・・・・やっぱり流され気味に…。
 のむ:「いやぁ、やっぱり流されたバイ」
 あべ:「路面はアツアツっすね」
 この1本目は減点が多く…97.88点です。
 そんなに減点が多いとは!!と思いましたが、次は順位を上げる為にも、しっかりいきましょう!
 2本目、最終コーナーもスピードを乗せて立ち上がり、綺麗なラインをトレース!これはバッチリじゃない?って思いましたが、どうやら審査員の反応はイマイチ…。最終コーナーの飛びだけ出しが審査基準の大半を占めていたようで…思いのほか点数が伸びず、98.68点です。
 完全に読み違いとなり…残念ながら単走ファイナルは10位で終えることになりました。
 チクショウ、気持ちを切り替えて、追走ではガッツリいってやる!!

追走前にホットピットにて待ちます
追走2nd STAGE ベスト16
 ベスト16初戦の相手は内海選手です。
 野村さん先行の1本目、最終コーナーから1コーナー、そしてフィニッシュラインまで終止距離を離した野村さんでしたが、それ程のアドバンテージが付きません。
 入れ換えて2本目、野村さんは最終コーナーから最後までビタビタに行きましたが、後追い時のストレートの角度が浅いと言う判定となり、この勝負はサドンデスへ…。
 サドンデス1本目、内海選手は最終コーナーから野村さんについて来ることができず、2コーナーでも若干流され気味になります。ここは若干のアドバンテージ野村さんです。
 入れ換えて2本目、野村さんは浅い角度ではありましたが最終コーナーからビタビタで行き、フィニッシュラインまでガッツリ行きました。この判定はもちろん野村さんでしょ!って思いましたが…意外に僅差みたい…。
 どうやら、最終コーナーの角度とラインを審査員は重視してるみたいで…ギリギリの勝利だったのかも!?

走行後に走りについてしゃべります
追走2nd STAGE ベスト8
 続くベスト8は…今シーズンよく対戦する新車マークXの高橋選手です。(実は今年一度も勝ってないッス)
 高橋選手先行の1本目、野村さんは最終コーナーの脱出スピードを読み間違えてしまったようでしたが、必死に距離をつめて行きます。ストレートで若干のフラつきがあったものの、その後はビタビタで行きました。
 ところが・・・判定はストレートでのフラつきの減点幅が大きく、高橋選手アドバンテージとなります。
 入れ換えて2本目、野村さんが先行です。最終コーナーの飛び出しもバッチリ、2~3コーナーでも距離を離して行きましたが・・・1本目の減点幅を取り返すことができず、残念ながらここで敗退となってしまいました。(涙)

残念!明日頑張るぞ!
第6戦 総括
 今回のエビスラウンドは木曜日入りして万全の体制で臨みました。
 野村さんは去年の嫌なイメージを引きずっていたようでしたが、本番までにはそれを消し去り、今までの様な走りが出来ていたと思います。単走でポイントを稼げなかったのは審査基準の読み違いが原因で、最終コーナー脱出の減点幅が大きかったようです。
 追走でも加点と減点のポイントの見極めが上手くできず、勝負の賭け所が伝えられなかったのが敗因だったかなぁ…。
 エビスでの戦いはもう一日あるし、明日は審査基準をちゃんと見極め、単走も追走も上位に食い込みます!