ダンロップモータースポーツ

【決勝レポート】SUPER GT 第6戦 – GT300クラスでダンロップタイヤ装着車両 Syntium LMcorsa LC500 GTが優勝、SUBARU BRZ R&D SPORTが3位を獲得

開催場所:スポーツランドSUGO

開催日:2026年9月20日(日)

 
2日間で30,100名の総入場者数を数えたスーパーGT第6戦SUGOラウンド。昨日行われた公式予選では、GT500クラス、GT300クラスの双方でダンロップタイヤを装着する車両がポールポジションを獲得。決勝に大きな期待が高まりました。
 
■LMcorsa吉本大樹選手&河野駿佑選手組がポール・トゥ・ウィン

FIA-F4から降り続く雨はピットウォークを前に一度は上がったものの、ウォームアップで再度降り出し路面を濡らします。スターティンググリッドへ並ぶマシンは軒並みレインタイヤを選択。しかし、スタート進行を進めるうちに路面はどんどんと乾きダンプコンディションへと変わっていきます。その結果、ほぼ全車がスリックタイヤへと交換。ハーフウェットの中、SCスタートでレースは開始されました。4周目にはSCのライトが消灯し、正式なスタートが切られます。序盤から順調にハイペースで後続を引き離していく61号車と60号車。26周目にストレートで大きなクラッシュが発生し再度SC導入が宣言。ここまで築き上げたギャップがゼロになってしまいます。レース再開後、36周でピットイン。一時順位を二桁台まで落とすものの着実に順位を上げていきます。タイヤ無交換作戦でトップに立った56号車は後半タイヤが辛くなると読んだ河野選手は自分のペースをしっかり刻み着実に56号車を追い詰め、オーバーテイクに成功。前日の記者会見場で自らが語った「明日は勝ちます!」の言葉の通り、有言実行で昨年達成できなかったポール・トゥ・ウィンを達成。SUGO2連覇を成し遂げました。
 

 
【GT300ダンロップタイヤ装着車両結果】
優勝 Syntium LMcorsa GR Supra GT
3位 SUBARU BRZ R&D SPORT
6位 GAINER TANAX Z
21位 D’station Vantage GT3
■Driver’s Comment
吉本大樹選手
「昨年も失格になってしまった鈴鹿からSUGOで優勝、今年も前戦鈴鹿で悔しい2位からの優勝で、2年連続リベンジできて良かったです。きょうは天候が微妙で難しいコンディションでした。でも、僕の担当したファーストスティントではどんどん路面が乾いてくれたので助かりました。ただ、SCでギャップがなくなってしまったのは残念。でも、ピットストップでのクルーの作業も完璧、河野選手のスティントもとても良かったですね。まさか56号車がタイヤ無交換作戦でくるとは思っていなかったので、それが予想外でしたが(笑)。後半しんどくなっても『駿佑ならやってくれる!』と信じていました。ダンロップタイヤさんもマルチメイク最終年だからこそと毎戦良いタイヤを作ってきてくれています。今回も非常に高いペースで走れるタイヤを用意してくれました。少し摩耗が厳しくてグレイニングが出た部分もありましたが大きな問題ではありません。他社メーカーを履く車両の方がきつかったように思います。この優勝でシリーズランキングも上位になりました。最終戦までチャンピオン争いに加われるよう次のオートポリスも頑張ります」
 
河野駿佑選手
「トップでマシンを受け取ったはずなのに、前に56号車がいると聞いて頭の上に『?』が浮かびました。とにかくプッシュして捕まえなくちゃいけないと必死に走りました。もちろん2連覇とポールポジションからのスタートでプレッシャーはありましたが、それを力に変えられたと思っています。自分のスティントはとにかくタイヤを大切に労わりながら前を追いかけなくてはいけない難しいスティントでしたが、非常にタイヤの耐久性も良く、良いタイヤを供給してもらえたと思っています。次戦オートポリスは正直良い思い出があまりないんですが、ダンロップタイヤさんが頑張ってくれて、非常に良いタイヤを作ってくれているので、去年までダメだったところを修正して、良いレースができればと思っています」
 

 

■SUGOの魔物が作り出した罠が生んだ苦悩
ウォームアップ走行で新型レインは非常に柔らかいコンパウンドだったため、ダンプコンディションでは摩耗に課題を抱えていた64号車。しかし、決勝がSCスタートになりラインはほぼドライ。スリックタイヤでのレースになりました。大草りき選手は予選を思わせるハイペースで2位以下を引き離し始めます。しかし、ストレート上でクラッシュが発生。SC導入で大草選手が築き上げたギャップがゼロになってしまいます。SC中、大草選手はタイヤの摩耗をチームへ打診。チームはバックアップ用に用意していたハード側のタイヤでイゴール選手を送り出すことを決定します。レースが再開されると各車一気にピットへマシンが流れ込みます。64号車はこの混乱を避け、1周遅れてピットイン。しかし、タイヤ交換に手間取ってしまいアンダーカットを許してしまいます。ウォームアップに課題を抱えたハードタイヤ。1周目にイゴール選手は大きく順位を落としてしまいます。しかし、タイヤが温まると一気にペースを上げ驚異の追い上げを見せます。ですが、GT300クラスの処理に手間取ってしまいペースを下げられてしまうとピックアップが発生。ピックアップが外れるまでペースを上げるとGT300が現れる不運の悪循環……。他車との接触でタイヤを傷めてしまい再度タイヤ交換が必要となり2度目のピットイン。勝負権を失った64号車は12位でフィニッシュすることになりました。
 
【GT500ダンロップタイヤ装着車両結果】
12位 Modulo PRELUDE-GT
全ての結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/67710
 

 

■Driver’s Comment
大草りき選手
「僕のスティントは展開にも恵まれて、序盤から後続を引き離すことができました。でも、SCでチャラになっちゃったんで、自分たちに流れがなかったってことですね。あそこで構築していたギャップがあればまた違った展開になっていたと思います。SC明けすぐにピットに入らずクリーンなエアで走ることもできたのですが、タイヤにグレイニングが発生してしまい、僕自身もタイヤが厳しい状態でした。引っ張る選択肢はあまりなかったですね。オートポリスは去年成績が良かった思い出のサーキット。しっかり走ればおのずと結果は付いてくると思っています。何より僕らは軽いんで……。予選からグイグイ行きたいと思います」
 
イゴール・オオムラ・フラガ選手
「ウォームアップは辛かったんですが、一度スイッチが入ってしまえばペースはありました。スティント前半は好循環の中で走れて、どんどん順位も回復していったんですが、中盤あたりから流れが変わっていき、GT300に引っ掛かるタイミングだったり、順位争いをしている同じクラスのマシンと接触したりなどツキがありませんでした。ペースがあっただけにとても悔しいです。ただ、タイヤもマシンも非常に進化しています。力強い走りができました。オートポリスは足りなかった部分をエンジニアさんとミーティングをして、改善策を練って準備したいと思います」
 
伊沢拓也監督
「ファーストスティントは非常に良かった。SCが入って大草選手が稼いでくれたマージンがなくなってしまったのは残念でした。イゴール選手は前半スティントを受けて、少しタイヤの種類を変えて出したんです。アウトラップがしんどいことは承知していたんですが、イゴール選手のスピードがあれば巻き返してくれると信じていました。ただ、急にグレイニングが発生してしまいペースが落ち込んでしまい、さらにそこで接触があったりと……。自分が走らないレースがこんなに難しいものだと痛感しています。全く自分のコントロール下に置けないことで1ポイントがこんなに遠くなるんだと……。次のオートポリスはなんとか形にして終わりたいと思っています」
 

 

■ダンロップタイヤ開発陣コメント
モータースポーツ部・安田恵直
「GT300は60号車が快走してくれ、61号車も今シーズン初表彰台と内容的にも良い結果で終わったと思います。60号車の前半は良かったんですが、後半ちょっと苦しいところもありました。SUGOは非常にタイヤの摩耗が進むサーキット。今回も左右の異なるタイヤを用意して臨んだんですが、それでもギリギリでした。56号車のタイヤ無交換は想定外でしたが、河野選手が冷静にトップを奪還してくれ安心しました。61号車も大きなトラブルなくしっかりと成績を残してくれたので、次戦以降また優勝争いにしっかり戻ってきてくれると思います。GT500クラスはスピードはあったものの、いろいろと不運やトラブルが重なってしまい満足いく成績は残せませんでした。しかし、他メーカーと比較しても十分なペースを再現できたのは収穫だったと思います。オートポリスでは新配合を投入します。今度こそ勝って終わりたいと思います」
 

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