開催場所:岡山国際サーキット
開催日:2025年4月12日(土)
本日、岡山国際サーキットでのSUPER GT 2025シーズン開幕戦公式予選が行われました。午前中の公式練習では想定外の気温上昇に持ち込んだタイヤコンパウンドのレンジが合わず、後れをとってしまいます。しかし、お昼を過ぎたあたりから空には雲が立ち込め、路面温度も7℃ほど下がり、ダンロップタイヤが想定していた温度域へと落ち着き、Q2進出への期待が高まります。その期待通りGT500クラスでも64号車 Modulo CIVIC TYPE R-GTが17秒台まで一気にジャンプアップ。大きくタイムを上げましたが、他の車両もタイムを縮めてきたため、Q1通過ギリギリのラインで残り3台のチェッカーを待つことに…。しかし、無常にもタイムは13番手となりQ2進出とはなりませんでした。
GT500クラス 結果
P.P. #14 ENEOS X PRIME GR Supra /BS
2位 #1 au TOM’S GR Supra /BS
3位 #24 リアライズコーポレーション ADVAN Z /YH
13位 #64 Modulo CIVIC TYPE R-GT /DUNLOP
全ての結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/58119
#64 Modulo CIVIC TYPE R-GT
伊沢拓也選手
「朝、太陽が出ている中で、持ち込んだタイヤが想定していた温度とかけ離れていたのでフィーリングは悪かったです。ただ、予選になって曇ってくれたおかげで、マシンのポテンシャルを大草選手が最大限引き出してくれたと思っています。明日の天気も難しそうですが頑張って走りますので応援よろしくお願いします」
大草りき選手
「正直悔しいっすね。公式練習のときの調子の悪さからは脱出きたのは良かったです。車両側の方でコーナーの入口からクイックに曲がるようにセットアップを変更したのが良かったです。Q2進出はできませんでしたが、決勝につながる予選でした。この変化をポジティブに考え、決勝も頑張りたいと思います」
一方、GT300クラスはダンロップタイヤを装着する6台全てがQ1B組に振り分けられるという珍事が発生します。公式練習で、11号車 GAINER TANAX ZはマシントラブルでQ2進出が危ぶまれ、61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTも車体の異常振動でピットにマシンを留める時間が多く、トラブルが未解決のまま公式予選を迎えてしまいます。しかし、Q1B組では終わってみれば6台中5台がQ2へ進出。今年からダンロップタイヤを装着する45号車 PONOS FERRARI 296もしっかりとQ2へと駒を進めました。そして勝負のQ2。61号車が最初にターゲットタイムをマーク。そのタイムを塗り替えたのは777号車 D’station Vantage GT3でした。しかし、最後の最後で4号車が僅かにこのタイムを更新しポールポジション。この結果、777号車は2番手フロントローから、61号車も3番手から明日の決勝をスタートします。
GT300クラス 結果
P.P. #4 グッドスマイル 初音ミク AMG /YH
2位 #777 D’station Vantage GT3 /DUNLOP
3位 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT /DUNLOP
8位 # 45 PONOS FERRARI 296 /DUNLOP
14位 #11 GAINER TANAX Z /DUNLOP
16位 #60 Syntium LMcorsa GR Supra GT /DUNLOP
19位 #96 K-tunes RC F GT3 /DUNLOP
全ての結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/58122
#777 D’station Vantage GT3
藤井誠暢選手
「Q1でチャーリーがはじめての岡山にも関わらず良い走りで通過してくれたのはとても嬉しかったです。ダンロップタイヤが昨年のタイヤをさらにアップデートしてくれたタイヤを持ち込んでくれたので、自分の想定よりもグリップしてくれて驚くようなタイムが出ました。個人的には6番手か7番手くらいと思っていたんですが、フロントローからスタートできてとても嬉しいです。明日の決勝もコンディションがどうなるか分かりませんが、レインタイヤも非常に良いアップデートがされているので雨なら雨で大丈夫です。イコールコンディションでレースができれば、表彰台に乗れると思っています」
チャーリー・ファグ選手
「今朝、走り出しのフィーリングは良かったです。ロングランのテストをしたときにもいいテストができました。予選ではニュータイヤを装着したとたん、ロングランのセットとは見違えるほど、マシンが生き返ったようにフィーリングが良くなって良いタイムが出せたと思います。明日の決勝は天候にもよりますが、良い結果を残して表彰台に乗れるように頑張ります」
最後にダンロップタイヤSUPER GTタイヤ開発統括の安田恵直は
「GT500クラスは午前中の公式練習では路面温度が高すぎてしまいレンジを外してしまいました。チームには内圧など、調整できることでサポートをさせて頂きました。ただ、公式予選では20℃まで路面温度が下がってくると思っていたのでそこまで心配はしていませんでしたが、最後の最後で少し足りなかったと思います。決勝はこの路面温度でもしっかりタイヤが発動域に入ることが証明できたので、先手を打っていきながらポイント獲得圏まで順位を上げて欲しいです。
また、GT300クラスは777号車が非常に良い走りを見せてくれました。昨年のタイヤを正常進化させたタイヤを持ってきたのですが、しっかりと路面に押し当ててくれてタイヤに仕事をさせてくれました。フェラーリも手応えがあったと思います。61号車は午前中のトラブルを井口選手のアドバイスを下にチームが解析してくれ、Q2で一気にタイムを伸ばしてくれました。トラブルのあったチームもありますが、しっかりチームをサポートできたと思っています」
とコメント。明日の決勝はさらに上の順位を目指してチームをより強くサポートしていきます。
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