ダンロップモータースポーツ

【決勝レポート】GR86/BRZ Cup クラブマンシリーズ 第7戦

開催場所:モビリティリゾートもてぎ

開催日:2024年11月24日(日)

 
 
2024年11月24日(日)、TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup第7戦のクラブマンシリーズ決勝がモビリティリゾートもてぎで行われました。出走台数は45台。タイヤはダンロップのハイグリップスポーツタイヤ、DIREZZA ZⅢ CUP(ディレッツァ ズィースリー カップ)のワンメイクで、第4戦から内部構造を最適化した改良版を使用しています。
 
日曜日の天候は晴れ。決勝は8時26分から10周で行われ、ポールポジションの箕輪卓也選手(707号車)がトップをキープして1周目を終了。2位は予選2位の大森和也選手(522号車)、3位には予選4位の北見洸太選手(30号車)がつけています。ランキングトップの岸本尚将選手(41号車)は4位、同2位の菱井将文選手(380号車)は5位。このままの順位でチェッカーを受けた場合、岸本選手のチャンピオン獲得となります。
 
ところが、5周目の1コーナー進入で岸本選手のすぐ後ろにつけていた菱井選手が挙動を乱し、2台前の北見選手に追突。アクシデントを寸前でかわした岸本選手が3位に浮上します。菱井選手のマシンダメージは深刻で、コース復帰は難しい状況。菱井選手のリタイアにより、岸本選手のチャンピオン獲得が濃厚となります。
 
この間に箕輪選手と大森選手が集団を抜け出し、トップ争いを展開。3秒後方では岸本選手、咲川めり選手(6号車)、池島実紅選手(703号車)が3位争いを繰り広げています。大森選手が箕輪選手の背後からプレッシャーをかけますが、箕輪選手は落ち着いて走行。どちらが優勝してもGR86/BRZ Cup初優勝であり、譲れない戦いが続きます。
 
3位争いの3台がトップに接近。9周目に追いつき、トップ争いに加わります。しかし、箕輪選手は集中力を切らすことなく、トップチェッカー。うれしいGR86/BRZ Cup初優勝を記録しました。2位は大森選手で、3位は岸本選手。以下、咲川選手と池島選手が続き、6位には予選14位からジャンプアップした、佐藤凌音選手(186号車)が入りました。なお、シリーズチャンピオンは岸本選手が獲得しています。
 
クラブマンシリーズ第7戦 決勝 正式結果
1位 707 箕輪卓也 (T by Two CABANA Racing)
2位 522 大森和也 (GR Garage 浦和美園 with GB)
3位 41 岸本尚将 (TEAM HERO’S)
4位 6 咲川めり (BUZZ PROGRESS Racing)
5位 703 池島実紅 (埼玉トヨタ自動車株式会社)
6位 186 佐藤凌音 (AVANTECH racing team)
全ての結果はこちら
 

 

 

 
■決勝1位ドライバーコメント
1位 707 箕輪卓也 (T by Two CABANA Racing)
「スタートがストール気味になってしまいましたが、そこからの立ち上がりが速かったのでポジションをキープできました。前半勝負だと思ってタイヤの内圧を高めにしていましたが、後方を振り切ることができず、逆に後半が苦しくなってしまいました。残り2周で燃料の警告灯が点灯したので、エンジン回転数をセーブして燃料を節約しました。今年苦戦を強いられましたが、チームや家族、友人が支えてくれてポールトゥウィンでシーズンを締めくくることができました。感謝しています」「激しいレースの中で、1回沈みましたが、それでもトップに戻ることができました。前戦の岡山はペースが良くて逃げ切りのレースでしたが、今回はバトルの強さも証明できたかなと思います。ポイントランキング的にもとても有利な状況になったので本当に良かったなと思います。最終戦はもちろんチャンピオンを狙っていますが、岡山大会の専有走行からずっと一番のタイムと順位をキープできているので、最後まで一番で気持ちよく終わりたいと思います」
  

 
■シリーズチャンピオン ドライバーコメント
1位 41 岸本尚将 (TEAM HERO’S)
「岡山、鈴鹿の連勝で良い流れでしたが、もてぎは慣れないコースな上に練習走行が少なく不安でした。それでもチームが色々なセットを試したり、他のドライバーからアドバイスをもらったりと、チームが体制を作ってくれたことで本番を戦える準備が整いました。決勝は菱井選手がどこかで仕掛けてくると予想して後ろを見ていたので接触を避けることができました。そこからは表彰台を守るつもりで淡々と走行してチャンピオンを決めることができました」
 
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