開催場所:富士スピードウェイ
開催日:2023年11月26日(日)
2023年11月26日(日)、TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup第7戦のクラブマンシリーズ決勝が富士スピードウェイで行われました。出走台数は45台。ダンロップはハイグリップスポーツタイヤ、DIREZZA ZⅢ CUP(ディレッツァ ズィースリー カップ)を全エントラントに供給しています。
天候は晴。決勝は9時55分から10周で行われ、ランキング1位の松井宏太選手(125号車)がポールポジションから順当なスタートをきります。しかし、3番グリッドの大崎達也(201号車)が好スタートをきると、1コーナーで松井選手に並びかけ、続くコカ・コーラコーナーでトップを奪取。先頭でホームストレートに戻ってきます。
オープニングラップ終了時のトップ6は大崎選手、松井選手、吉田隆ノ介選手(61号車)、大西隆生選手(557号車)、池島美紅選手(703号車)、北見洸太選手(30号車)の順。ランキングトップの松井選手は同2位の吉田選手に16ポイントの大きなリードを築いており、このままの順位でチェッカーを受ければチャンピオンが決まる状況です。
一方、なんとしても松井選手の前でチェッカーを受け、チャンピオンを獲得したい吉田選手は、ハイペースで周回。松井選手との差を徐々に詰めていき、6周目に抜き去ります。2位に上がった吉田選手は追い上げの手を緩めず、大崎選手に接近。当初1.1秒あった差がみるみるうちに縮まり、ファイナルラップにはテールトゥノーズとなります。
吉田選手はダンロップコーナーの進入でアウト側のラインをとり、大崎選手に仕掛けますが、抜くことはできず、勝負は最終コーナーへ。吉田選手は大崎選手のインに飛び込み、2台並んだまま最終コーナーを立ち上がります。モニターでは吉田選手が優勢のように見えましたが、大崎選手がチェッカー直前で抜け出し、0.034差で先着。スポット参戦ながら、今シーズンの初優勝を記録しました。
3位にはポジションを守り続けた松井選手が入り、念願のチャンピオンを獲得。4位は10番グリッドから6台抜きを見せた菱井将文選手(380号車)が入り、大西選手、池島選手までがトップ6となっています。
なお、ランキング2位は吉田選手、同3位は大西選手が獲得しています。
■クラブマンシリーズ第7戦 決勝 正式結果
1位 201 大崎達也(トヨタユナイテッド゙奈良 CHAUPY Racing)
2位 61 吉田隆ノ介(PROGRESS Racing)
3位 125 松井宏太(TEAM SAMURAI)
4位 380 菱井将文(徳島トヨタレーシング)
5位 557 大西隆生(オートバックス with G-7AUTOSERVICE)
6位 703 池島実紅(SAITAMATOYOTA MOTOR SPORTS)
7位 41 有岡綾平(TEAM HERO’S)
8位 311 塙 瞬佑(COROLLA SHIN-IBARAKI CSI Racing)
9位 21 高月瑠偉(高月瑠偉)
10位 310 岡田友輔(COROLLA SHIN-IBARAKI CSI Racing)
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■決勝1位ドライバーコメント
1位 201 大崎達也選手(トヨタユナイテッド奈良 CHAUPY Racing)
「ぶっつけ本番のレースウィークで、なかなかセットが決まらない中で走ってきたのですが、タイヤの内圧をしっかりセットするために、蹴り出しスタートにかけてレースに挑みました。スタートで大西選手を抜き、次のコカ・コーラコーナーで松井選手を抜くことができました。その後、後方で松井選手と吉田選手がやり合っているのが見えたので、ある程度逃げながら後半に向けたタイヤのマネジメントをしながら走らせてもらいました。途中から松井選手と吉田選手の順位が入れ替わったので、ちょっとペースを上げました。最終コーナーで吉田選手がインに入ってきて、うまく当たらずによけながらバトルができたと思います。ファイナルラップの最終コーナーでは、立ち上がりでは吉田選手が前でしたが、ぼくの方の伸びが少し良く、チェッカーまでに前に出ることができました」
■チャンピオンドライバーコメント
125 松井宏太選手(TEAM SAMURAI)
「いろいろな方にお世話になった1年だったので、ほっとしているというのが一番です。無理はしないということを決めて、レースに挑んだのですが、車両のランプが点灯し、ちょっと動揺しました。探りながら走ったのですが、なんとか最後までもってくれたというのが一番です。走り切れたのは奇跡だと思っています。このクルマをメンテナンスしてくれているメカニックや協賛していただいている方に感謝の思いでいっぱいです。幸せ者だと思います」