ダンロップモータースポーツ

【決勝レポート】SUPER GT 第7戦 – AUTOPOLIS GT 3HOURS RACE

開催場所:オートポリス

開催日:2026年10月18日(日)

 
今年もダンロップは乳がんの早期発見・早期治療を推進する「ピンクリボン運動」を応援すべくDUNLOPロゴマークを黄色からピンク色にすることで乳がん啓発活動をサポート。2戦連続のWポールポジションで臨むこととなったオートポリスラウンド。レースは既報の通り、もてぎの土曜のレースがハーフウェイトとなるため、本大会でのSW(サクセスウェイト)はフルウェイト。ウェイトの軽い車両にとっては上位を狙う最後のチャンスです。タイヤへの負荷が高いここオートポリス。しかも3時間という非常に過酷なフォーマット。レースはSCが2度も導入される荒れたレースとなりました。
 

■ピックアップに課題を抱えて…
事前から予想はされていたものの、やはりここオートポリスで課題となったのはピックアップでした。路面に落ちているタイヤクズ、前の車両から引きちぎれたタイヤカスが自車のタイヤに張り付いてしまい取れなくなる現象です。このピックアップが発生すると路面への接地面積は減少し、タイヤの性能をまともに引き出すことができなくなります。このピックアップがレース前のウォームアップから顔を出し始めます。クリアラップが取れればすぐに剥がれてくれるのですが、GT300クラスと混走していると状況はさらに悪化するといいます。
スタートドライバーを任されたイゴール・オオムラ・フラガ選手。スタートからしっかりとディスタンスを構築。2周目にはこの日のベストラップとなる1分36秒783をマークします。しかし、スティント後半になると後続がじわじわと距離を詰めてきます。それでも、1度抜かれても首位へ返り咲き、また抜かれてもまたトップへ戻る展開。1度目のピットタイミングではSC明けすぐにイゴール選手を呼び戻すかと思いきや、数周引っ張ってからボックスの指示。タイヤのウォームアップの差があらわれ順位を大きく下げてしまいます。すると、集団の中に入るとピックアップ問題が顕著に表れます。タイヤのピークグリップは得られず、摩耗も激しく進み始めます。その後、大草選手に代わってもこの状況は悪化する一方。悔しくも12位でレースを終えることとなりました。
 


 

【GT500ダンロップタイヤ装着車両結果】
12位 Modulo PRELUDE-GT
全ての結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/68275
 
■Driver’s Comment
大草りき選手
「厳しいレースでした。予選の結果が良く、手応えもあっただけに悔しいですね。終始ピックアップに悩まされたレースになってしまいました。クリアラップが取れれば外れるって聞いていたんですが、自分のスティントのときはそんなことはなく、最初についたピックアップにずっと悩まされました。路面温度が下がって、ゴムの相性は良いと思っていたんですが……。最終戦に向けていろいろと考え直さないといけないと思っています。最後の2戦、どちらかでも良いのでしっかり走って終われるように準備したいと思います」
 
イゴール・オオムラ・フラガ選手
「出だしは悪くありませんでした。数周するとタイヤのパフォーマンスが落ちてきて、先行を許す場面もあったのですが、とにかく安定して走れたことは良かったです。運も味方につけたような展開だったんですが、自分のできることをしっかりやることだけ考えて走りました。でも、徐々にピックアップが付き始めるとパフォーマンスがガクンと落ちてしまいましたね。集団の中にいるとピックアップも取れないのですが、GT300の集団の中に入ってしまうとピックアップが取れない……、ラインを外してでも抜きに行くと新しいゴミを拾ってしまう……。それの堂々巡りでした。正直、僕らはポイントをきちんと取れていないのが現状。まずはポールポジションを狙って1点1点積み重ねなくてはいけないと思っています」
 
伊沢拓也監督
「本当に期待をして臨んだレースだっただけにとても残念です。正直想像もしていなかった結果ですね。ドライバーふたりに苦しいレースをさせてしまったのは申し訳ないと思っています。ピットインのタイミングはいろんな状況を踏まえて決めました。他車の給油時間なども考慮に入れて決めたタイミングです」
 

 
■路面のラバーに苦しんだダンロップ勢

61号車はポールポジションから、60号車は4番手からのスタートとなった本大会。レース序盤は順調にトップを快走する61号車でしたが、徐々に路面にGT500クラスのラバーが乗ってくると、ダンロップタイヤのゴムとこのラバーの相性が悪くタイムが落ち始めます。一方でSC導入の原因となったクラッシュ直後、777号車はピットへいち早く飛び込みます。この好判断で一時はトップに躍り出る大躍進。しかし、給油リストリクターの問題や燃費の悪さもたたってしまい、2度目のピットで下位へ沈んでしまう結果に……。11号車はホイールが破損してしまい再びピットへ……。トラブルとアクシデントに翻弄されたダンロップ勢……。ここオートポリスは非常に厳しい結果となってしまいました。

 

【GT300ダンロップタイヤ装着車両結果】
15位 61  SUBARU BRZ R&D SPORT
22位 777 D’station Vantage GT3 ※
26位 60  Syntium LMcorsa GR Supra GT
25位 11  GAINER TANAX Z
※レース後2周減算のペナルティが課せられました
全ての結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/68278
 

 

■Driver’s Comment
藤井誠暢選手
「序盤は戦略的に上に上がったんですが、後半路面温度の低下とともに順位を落とす結果となってしまいました。ピックアップが凄く多くて悩まされた感じです。ちょっとでもラインを外すとどんどんピックアップが発生してしまい、どうにもならなかったですね。最終戦は2戦あるので、一度仕切り直ししなくちゃいけないですね」
 
チャーリー・ファグ選手
「SCのタイミングでピットに入ることができて幸運でした。トップに立つところまでいけたのはとても良かった。でもその次のSCでそのアドバンテージを失ってしまい、最終結果は10位フィニッシュで終わってしまいました。僕のスティントではタイヤは非常に良く機能してくれました。右コーナーが多いので左フロントタイヤの継続的な管理は必要でしたが、燃料も温存しつつしっかりとチームにマシンを戻すことができました。もてぎは予選でしっかり前に行ければ可能性はあると思っています。最後2戦も良い結果で終わりたいと思っています」
 

 

■ダンロップタイヤ開発陣コメント
モータースポーツ部・安田恵直
「GT500クラスもGT300クラスもSCに翻弄されたレースとなってしまいました。特にGT500クラスの64号車はピットタイミングもあり、課題であるウォームアップを幾度と強いられる展開になったのはとても辛かったです。ゴムの摩耗とピークグリップという面では評価できるデータは取れているのですが、ピックアップの問題も顕著に出てしまい、レースのような路面と十分に接地しないときにピックアップが取れなくなる悪循環に入ってしまいました。GT300クラスも路面のラバーとうちのゴムの相性に問題があったようです。777号車は非常に丁寧にタイヤを路面に接地してくれているので、終始安定したペースで走れていました。ただ、最終スティントは厳しい結果となってしまいました。次戦もてぎでは64号車用にいままでの構造の改良版を用意しています。タイヤマルチメイクの最後の年、最後までダンロップタイヤを装着してくれる全チームを全力でサポートしていきたいと思います」
 

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