ダンロップモータースポーツ

【レポート】SUPER GT 第6戦 予選 – SUGO GT 300km RACE

開催場所:スポーツランドSUGO

開催日:2024年9月21日(土)


 
沖縄県沖に発生した台風14号が秋雨前線を刺激した結果、日本海側では線状降水帯が発生する中開催されたSUPER GT SUGOラウンド。前日から降り続く雨のためウェット路面で公式練習が開始されました。午後の予選で雨が強くなるという予報があったため、全エントラントがこの公式練習のタイムが予選結果になってもいいように、セッション開始とともにアタックに出ていきます。
 
通常通り、多くのチームが持ち込みタイヤのチェックからはじめる中、ダンロップタイヤを装着する64号車 Modulo CIVIC TYPE R-GTは2種類のコンパウンドを持ち込みます。ハード側では想定気温よりも低すぎる路面温度に、チームはソフト側のレインを選択。ウォームアップには数周かかる中、ステアリングを託された大草りき選手は着実にタイムメイクをしていきます。2度の赤旗中断を経て、雨が強くなる中そこまでのベストタイムを更新。14周目に26秒台をマークすると16周目にさらにそのタイムを更新し、6番手のタイムを記録します。そしてGT500クラスの占有走行を待つ大草選手。しかし、GT300クラスの占有走行の際、大きなクラッシュが発生!この処理とともに、強まる雨を懸念しGTAは公式練習をこの赤旗を持って終了します。
 
また、GT300クラスではミシュラン勢とダンロップ勢が上位を独占!ダンロップ最上位を記録したのはここまで不運が続いている61号車でした。持ち込みのセットアップから好調な走り出しではじまった61号車のステアリングを握った山内英輝選手が777号車を交わしてダンロップトップタイムを記録します。この結果、61号車がクラス2番手、777号車が3番手のタイムをマークしました。
 
そして午後の公式予選…。一瞬、雨が小降りになったかに思われましたが、GT300の走行がはじまる前にまた雨が強まります。危険な雨量になったため、GTAは10分間のディレイを宣告…。さらに10分間のディレイが告げられ、監督ミーティングが開催され、土曜の公式予選キャンセルが決定しました。

 

 
≪GT500クラス≫
P.P. # 38 KeePer CERUMO GR Supra /BS
2位 #100 ENEOS X PRIME GR Supra /BS
3位 #14 WedsSport ADVAN GR Supra /YH
6位 #64 Modulo CIVIC TYPE R-GT /DUNLOP
全ての結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/55614
 

 

 
#64 Modulo CIVIC TYPE R-GT
伊沢拓也選手
「フリー走行で大草選手がしっかりと良い走りをしてくれたのはとても良かったです。力強い走りで6番手のスタートは悪くない位置だと思っているので、前回のレース以上の位置でゴールできるよう頑張りたいですね。今回のSUGOも前回の富士と同様のスペックのタイヤを持ち込んでいるので、良い流れはあると思います。僕らはSUGOでもしっかりテストもやっているので、そのときのデータを使って良い戦いをしたいですね」
大草りき選手
「走り出しから持ち込みタイヤの確認と、念のためタイムを出しておくというタスクをきちんとこなせたのは良かったです。正直、ベストタイムも他車に引っ掛かっていたタイムなので予選をやっていれば僕らはもっと上に行けたと思っています。想定温度は予想していた部分もあって、きちんと発動してくれたのはとっても良かったです。他車も重くなってきているので、その分こちらに分があるところが多くなってきています。良い順位で帰ってこれればいいですね」
 

 
≪GT300クラス≫
P.P. #20 シェイドレーシング GR86 GT /MI
2位 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT /DUNLOP
3位 #777 D’station Vantage GT3 /DUNLOP
4位 #7 Studie BMW M4 /MI
5位 #45 PONOS FERRARI 296 /MI
6位 #60 Syntium LMcorsa GR Supra GT /DUNLOP
7位 #11 GAINER TANAX Z /DUNLOP
11位 #96 K-tunes RC F GT3 /DUNLOP
 

#61 SUBARU BRZ R&D SPORT
井口卓人選手
「全体を通してダンロップタイヤさんの高いパフォーマンスもありましたし、その中で予選がどうなるか分からない中でチームと練習走行にかける想いがありました。基本、僕が乗る機会はあまりありませんでしたが、素晴らしい位置からスタートできるので、ここまでの悪い流れを断ち切る走りをしたいと思います。また、今回の予選方式の変更は僕らにとっては大きなアドバンテージになると思っていました。予選Q2でニュータイヤが装着できるならば僕らはタイムの底上げが大きくできるのでしっかりと予選も戦いたかったですね。明日も頑張ります」
山内英輝選手
「タイヤが2セットある中で、いろいろな判断をする中で良いタイムも出せました。ちょっと20号車が抜きんでているように見えるかもしれませんが、見えないタイムではなかったので予選Q2を走れれば自分たちに自信はありました。想定よりも気温は低かったんですが、ダンロップさんがソフト側のタイヤでこの温度でも合わせてきてくれたので助かりました。今年良いタイヤを作ってくれたので雨でもしっかり戦えると思っています。明日もいけると思います」

 

 

ダンロップタイヤ開発責任者/安田恵直
「今回は500も300も悪くない結果となりました。GT500クラスはホンダ勢の中でもトップタイムもマークできたのは良かったです。ウェットの想定温度もバッチリ決まり良い仕事をしてくれました。正直、予選に向けて温存しようとしてしまったので、もう1周いければもっとタイムは上がったと思います。GT300 クラスは路気温ともに下がってしまい、予想を外してしまったんですがソフト側がギリギリレンジに入っていてくれたんでタイムは出せました。ただ決勝がこのままの路気温でこのままのタイムで走れるか…というのは疑問です。ただ、明日は気温が上がりそうなので、そこはもう一度切り替えていく必要があると思っています。決勝はドライという予報もありますが、スリックは路面温度の想定気温はぴったりとはまりそうです。予選が明日でウェットだったらポールポジションをとれるだけのパフォーマンスはあったと思います。決勝もチームをしっかりサポートしていきたいと思っています」
 
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