ダンロップモータースポーツ

SUPER GT 第5戦【GT500クラス 決勝レポート】

開催場所:鈴鹿サーキット

開催日:2022年8月28日

2022 AUTOBACS SUPER GT Round 5 SUZUKA GT 450KM RACE

 
ここまで4戦を終了し、好ましい成績が残せていない今シーズン。テストではしっかりとした手応えをつかんではいるものの結果が結びつかないレースが続いています。本大会でもダンロップタイヤは16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTと64号車Modulo NSX-GTにタイヤを供給。2台のNSX-GTに同一のタイヤで本大会に臨みました。
 
 昨日の予選は明暗が分かれてしまいましたが、決勝はスタートから2台ともに良いペースでラップを刻みます。特に3番手スタートの16号車はいままでにない強い走りを披露。序盤こそタイヤの温まりの速い前の2台に先を越されてしまうものの、すぐにその差を挽回します。全体でみても2番手のペースで前にプレッシャーをかけ続ける展開に。いままでにない高いスピードでラップを刻むダンロップタイヤ。16号車は27周目にピットイン。笹原右京選手から大湯都史樹選手にドライバー交代すると、先にピットインしていた23号車の前で復帰。しかしコールドタイヤでは太刀打ちできず、裏の2番手で中盤へとレースを進めます。しかし、大湯選手はここから猛追。31周目のシケインで裏のトップを走る23号車を仕留め、ついにトップに躍り出ます。そのままトップをキープ。途中、38号車が激しいプレッシャーをかけてきても安定した走りでトップを守り続ける大湯選手。
 
しかし、49周目にGT300クラスのマシンが130Rで大クラッシュ。これが原因でSCが導入されます。するとこのタイミングでピットを済ませていた17号車が裏の1位に…。再スタートを切り、大湯選手は後続とのマージンを稼ごうと猛プッシュ。誰よりも速いラップでGT300を次々とオーバーテイクしていきます。1位に7秒ものマージンを稼ぎますが、残念ながらこれでもピット作業に必要な時間には足りません。59周目にピットインすると、本来ならば笹原選手にドライバー交代する予定だった16号車はそのまま大湯選手がダブルスティントへ。7位でコースに復帰します。
 
その後、前を走る車両がクラッシュ。これで繰り上げの6位でフィニッシュとなりました。また、64号車は上位にも迫る非常に良いラップタイムを刻みますが、予選順位の厳しさとレース展開にも恵まれずジャンプアップすることはできませんでした。優勝も狙えるペースだったこともあり、非常に残念な結果となってしまいましたが、しっかりとトップで戦える大会となりました。

 


 
<GT500クラス 結果>
優勝 #12 カルソニック IMPUL Z/BS
2位 #17 Astemo NSX-GT Z/BS
3位 #39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra/BS
4位 #3 CRAFTSPORTS MOTUL Z/MI
5位 #23 MOTUL AUTECH Z/MI
6位 #16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT/DUNLOP
12位 #64 Modulo NSX-GT/DUNLOP
 
詳しい結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/37703

GT500クラス 6位 16号車 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT


 
<大湯都史樹選手 コメント>
チームとしてもやれることは全部やりつくしたレースだったと思います。ファーストスティントからサードスティントまで良いパフォーマンスが示せたと思います。タイヤの進化を実感できたレースでした。ダンロップタイヤも得意な鈴鹿ということもありますが、このパフォーマンスを他のサーキットでもしっかり発揮できるようにしていかなくてはいけないと思います。もし、SCが導入されなければと聞かれれば、優勝できていたと思いますね。苦しい時間もありましたが、サードスティントのペースも速かったと思います。SUGOはもともと不得意なところですが、予選・決勝ともに前にいられるよう努力していきます。

<笹原右京選手 コメント>
スタートは前の2台が速いのは分かっていたので、グリップが上がってペースが落ち着いてからは、高いアベレージでペースをキープできました。ピックアップは起きていましたが、他車に比べては悪くない走りができたと思います。タイヤマネージメントもしっかり考えて走りました。選択肢を広げるために27周目まで引っ張って、自分ができるファーストスティントを完璧にこなせました。実際に17や23号車よりも速かったし、本当に完璧でしたね。タイヤを変えて大湯選手に代わってからも16号車が1番速かったですし、それが救いですね。次のSUGOこそ、周囲のサクセスウェイトも重くなるので僕らにもチャンスがあると思います。今回は僕らにレース展開が向かなかったですが、次のSUGOでは僕たちにも十分にチャンスはあると思っています。

ダンロップタイヤ開発責任者/安田恵直

悔しいですけど、仕方ないことだと思います。タイヤは段々と良くなってきていると分かりました。このレベルをしっかりと維持しつつ、改善できるところを改善していけば優勝できるチャンスは必ずあると思っています。走行前から不安視されていたピックアップの問題も発生はするものの、ピックアップが発生しづらいセットアップにしてくれたことも助けになって大きな問題にはなりませんでした。非常にチャンスはあったレースでしたね。次のSUGOはテストもしていて、こちらもどういったゴムの配合がいいかは検討がついています。次もしっかり良いレースができるようサポートしていきたいと思います。

メディア情報

SCに振り回されるレースとなってしまいましたが、しっかりと開発の方向性を示せたレースとなりました。
次回は9月17-18日にスポーツランドSUGO(宮城県)で開催されます。引き続きダンロップタイヤ装着車両へ熱い応援よろしくお願いいたします。
 

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