2024年10月6日（日）、TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup第6戦のクラブマンシリーズ決勝が鈴鹿サーキットで行われました。出走台数は43台。タイヤはダンロップのハイグリップスポーツタイヤ、DIREZZA ZⅢ CUP（ディレッツァ ズィースリー カップ）のワンメイクで、第4戦から内部構造を最適化した改良版を使用しています。
　
日曜日の天候は曇り。決勝は9時51分から8周で行われ、ポールポジションの岸本尚将選手(41号車)がトップをキープして１コーナーへ。オープニングラップのトップ4は岸本選手、池島実紅選手(703号車)、佐藤凌音選手（180号車）、菱井将文選手（380号車）の順。予選3位の大西隆生選手（557号車）は5位に後退しています。
　
2周目、池島選手がヘアピンコーナーで岸本選手をかわしてトップに立つと、3周目の同じコーナーで今度は佐藤選手が岸本選手のインに飛び込み2位にポジションアップ。その間に池島選手はギャップを広げ、独走態勢を築きます。
　
しかし、4周目にコースアウト車両が発生。クルマはサンドトラップにはまっており、セーフティカーが導入されます。これにより池島選手が築いていた2秒のリードは帳消しに。女性ドライバー初の優勝が見えていた池島選手にとって、非常にアンラッキーな展開です。
　
レースは7周目から再開。池島選手はリスタートこそポジションをキープしたものの、佐藤選手がダンロップコーナーで池島選手のインを奪いトップへ。さらに岸本選手、菱井選手、大西選手にも抜かれ、5位までポジションを落としています。
　
7周目終わりの最終コーナー。佐藤選手がトップをキープしてファイナルラップに入ると思われましたが、挙動を乱し、岸本選手がトップに返り咲きます。さらに菱井選手と大西選手も佐藤選手に襲いかかり、上位争いは大混戦に。後方では箕輪卓也選手（707号車）が池島選手をパスし、5位に上がっています。
　
岸本選手がトップをがっちりキープし、2戦連続のポールトゥウィン。2位は佐藤選手が死守し、菱井選手が3位表彰台を獲得しました。4位は大西選手で、以下、箕輪選手、大森和也選手（522号車）までがトップ6。池島選手は6位でチェッカーを受けましたが、5秒のタイムペナルティが科されたため、12位となりました。
　
クラブマンシリーズ第6戦 決勝 正式結果
1位 41 岸本尚将 (TEAM HERO’S）
2位 186 佐藤凌音 (AVANTECHracingteam)
3位 380 菱井将文 (徳島トヨタレーシング)
4位 557 大西隆生 (オートバックス with G-7AUTOSERVICE)
5位 707 箕輪卓也 (T by Two CABANA Racing)
6位 522 大森和也 (GR Garage 浦和美園 with GB)
7位 27 村上凌晟 (村上凌晟)
8位 180 田上蒼竜 (IBARAKI TOYOPET RACING TEAM)
9位 337 DEKATO(DEKATO)
10位 311 岡田友輔 (COROLLA SHIN-IBARAKI CSI Racing)
全ての結果はこちら
　

　

　

　
■決勝1位ドライバーコメント
1位 41 岸本尚将 (TEAM HERO’S）
「激しいレースの中で、1回沈みましたが、それでもトップに戻ることができました。前戦の岡山はペースが良くて逃げ切りのレースでしたが、今回はバトルの強さも証明できたかなと思います。ポイントランキング的にもとても有利な状況になったので本当に良かったなと思います。最終戦はもちろんチャンピオンを狙っていますが、岡山大会の専有走行からずっと一番のタイムと順位をキープできているので、最後まで一番で気持ちよく終わりたいと思います」
 
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