2022年11月20日（日）、TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup第6戦のプロフェッショナルシリーズ決勝（12周）が岡山国際サーキットで行われました。出走台数は33台。プロフェッショナルシリーズでは、ダンロップのハイグリップスポーツタイヤ、DIREZZA β05（ディレッツァ ベータゼロゴー）が承認タイヤとなっており、7人のドライバーがダンロップ製を選択しています。
　
岡山ラウンドは第5戦と第6戦のダブルヘッダー制。競技規定により、使用できるタイヤは1セットのみと定められており、土曜日の予選と第5戦で使用したタイヤで第6戦を戦います。
　
決勝は11時05分から行われ、予選1位のダンロップユーザー、冨林勇佑選手（504号車）が順当なスタート。トップで1コーナーに進入します。2位は第5戦で0周リタイアとなったダンロップユーザー、菅波冬悟選手（10号車）。第5戦でほとんどタイヤを使っていないため、スタート直後から冨林選手を上回るペースで走行。バックストレートで冨林選手を抜き、早くもトップに立ちます。
　

　
オープニングラップ終了時のトップ3は菅波選手、冨林選手、宮田莉朋選手（60号車）の順。すべてダンロップユーザーです。菅波選手は周回を重ねるごとに冨林選手との差を広げ、逃げ切りを図りますが、これに待ったをかけたのが、他社製タイヤを使用する、予選8位の堤優威選手（7号車）。

堤選手は毎周のように順位を上げると、6周目に冨林選手を抜き、菅波選手のすぐ後ろ、2位までポジションアップ。堤選手はさらに8周目の1コーナーで菅波選手のインを奪い、トップに立ちます。堤選手は2秒以上のリードを築いてトップチェッカー。2位は菅波選手、3位は冨林選手で、ダンロップユーザーが2つの表彰台を獲得しました。
　
肝心のランキングは、冨林選手が堤選手に3ポイント差をつけ、GR86/BRZ Cupプロフェッショナルシリーズのチャンピオンを獲得。ダンロップユーザーが栄えある初代王者に輝きました。冨林選手に続く、ダンロップユーザーの上位選手はランキング4位の伊東黎明選手（80号車）で、松井孝允選手（123号車）は5位、菅波選手は6位。ランキング上位10人中、半分をダンロップユーザーが占め、DIREZZA β05の優れたパフォーマンスを裏付けました。
　

　
■住友ゴム工業株式会社　モータースポーツ部　小川貴臣（GR86/BRZ Cup担当）
「2位と3位の表彰台をとれ、冨林選手がシリーズチャンピオンを獲得でき、感謝の気持ちを申し上げたいです。1年間、我々と戦っていただき、本当にありがとうございます。レースの結果、内容については、他社製タイヤと比べて、ロング走行の性能では負けているところがあります。なんとか来年の開幕までにうちの弱いところを修正していけるようにしたいと思います。終盤、苦しい状況でも頑張っていただき、タイヤの使い方や持たせ方などを工夫してくれたドライバーとチームのみなさんに感謝したいと思います」
　

　
■プロフェッショナルシリーズ第6戦 決勝 正式結果
1位     7         堤 優威 (T by Two CABANA Racing) BS
2位     10       菅波冬悟(OTG MOTOR SPORTS) DUNLOP
3位     504     冨林勇佑 (デルタモータースポーツ) DUNLOP
4位     121     蒲生尚弥（ネッツ兵庫レーシングチーム) BS
5位     160     吉田広樹 (埼玉トヨペットGreen Brave) BS
6位     60       宮田莉朋(OTG MOTOR SPORTS) DUNLOP
7位     34       佐々木雅弘（オグラクラッチwithレボリューション) BS
8位     18       中山雄一（IBARAKI TOYOPET RACING TEAM) BS
9位     98       元嶋佑弥 (DTEC TEAM MASTER ONE) BS
10位   82       谷口信輝（KTMS KOBETOYOPET MOTOR SPORTS) BS
　　
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