第7戦・第8戦 スポーツランドSUGO 西コース

2016/01/01

スリックタイヤでまたも菅波がトップタイム!
ウェットコンディションでは課題を残す

いよいよ2016シリーズの終盤戦に突入した全日本カート選手権KFクラス。宮城県・スポーツランドSUGO西コースで行なわれた第7戦/第8戦で、ダンロップはタイヤサプライヤーとして8名のドライバーをサポートした。
大会初日、タイムトライアルは曇り空の下で行なわれた。コースには空からわずかに雨粒が落ちてくるのだが、まだ路面が濡れるほどではない。降雨の強まりを心配した各車がタイム計測開始と同時に一斉にコースへなだれ込むと、菅波冬悟が早い段階でトップタイムをマーク。

このタイムに手応えを感じた菅波は早めに走行を切り上げ、2大会連続でタイムトライアルの1位を獲得した。さらにルーキーの角田裕毅も3番手に着け、ダンロップ・ユーザーたちはドライコンディションの下で好発進を切った。

翌日の大会最終日は一転、朝から雨が降り続くウェットコンディションの一日になった。気温は午後になっても上がらず、場内には厚手の上着を着込む人の姿も見受けられた。ダンロップが用意したウェットタイヤはこのコンディションに完全にマッチすることができず、ダンロップ・ユーザーたちはレースで徐々に順位を下げていった。そんな中でもドライバーたちは奮闘を見せ、第7戦の決勝では朝日ターボが7位、宮田莉朋が9位、菅波が10位とベスト10圏内でフィニッシュ。
第8戦の決勝ではドライコンディションで不振だった澤田真治が復調し、12位でポイント獲得を果たした。
第8戦を終えてのポイントランキングは、宮田がトップと9点差の2位、朝日が同11点差の3位。また、菅波と角田も今年最後の鈴鹿大会にチャンピオン獲得の可能性を残している。

大小瀬 求

住友ゴム工業株式会社 ダンロップ モータースポーツ部

去年はSUGOで優勝できなかったので、その反省をふまえて、自分たちが納得できるタイヤを持ち込めるよう全力を尽くしました。その結果、スリックタイヤは良好なポテンシャルのものを用意できたと思います。一方、ウェットタイヤに関してはレースの結果が表すとおりで、明確な課題が残りました。次回はチャンピオン争いをしているドライバーたちの“強い武器”になるタイヤを用意できるよう、できる限りの準備をしたいと思います。

4

朝日 ターボTurbo ASAHI

タイムトライアル 12番手
第7戦予選 11番手 / 決勝 7位
第8戦予選 15番手 / 決勝 13位

朝日 ターボ今回はレースウィークのテスト期間が短かったこともあって、いいタイヤを見つけられませんでした。今年はこの大会を一番のテーマにしてタイヤ開発を進めてきたわけですから、開発ドライバーの僕も含めて、この結果を深刻に受け止めるべきだと思います。
Miyata_f

3

宮田 莉朋Ritomo MIYATA

タイムトライアル 11番手
第7戦予選 12番手 / 決勝 9位
第8戦予選 21番手 / 決勝 20位

Miyata特にリヤタイヤのグリップが上がらず、苦しいレースになってしまいました。次の鈴鹿大会は、チャンピオンを狙ってポイントを計算しながら走るのではなく、ルーキーの時のよう「とにかく1勝を!」という気持ちで貪欲に走って、2レースとも優勝したいです。
Miyata_f

18

菅波 冬悟Tohgo SUGANAMI

タイムトライアル 1番手
第7戦予選 9番手 / 決勝 10位
第8戦予選 18番手 / 決勝 14位

菅波 冬悟タイムトライアルではしっかりとタイヤを温め、他車に影響されないタイミングでアタックしてトップタイムを出すことができました。ウェットコンディションでは以前から兆候のあったリヤグリップの問題が顕著に出てしまい、すごく悔しさの残るレースでした。
Sawada_f

2

澤田 真治Shinji SAWADA

タイムトライアル 18番手
第7戦予選 19番手 / 決勝 13位
第8戦予選 11番手 / 決勝 12位

Sawadaドライコンディションのタイムトライアルは今までで一番悪い順位で、自分のドライビングを考え直さなければ、と思いました。第8戦はいい結果ではなかったけれど、ダンロップ・ユーザーの中でトップになれたことには幾分意義があったと思います。