第9戦・第10戦 鈴鹿サーキット 国際南コース

2014/12/26

ダンロップ・ユーザーが鈴鹿で上位を独占!
阪口晴南が2015シリーズのチャンピオンに輝く

 2015年度の熱戦の締めくくりは世界屈指の高速サーキット、鈴鹿国際南コースが舞台だ。ダンロップ・ユーザーの中では阪口晴南がポイントランキング1位、澤田真治が同2位で、3位・4位の宮田莉朋と朝日ターボもチャンピオンの権利を有している。さらに今季のKFヨーロッパチャンピオンを獲得したベン・ハンリーの参戦も、この大会の大きな話題となった。 第9戦ではポールのハンリーが素晴らしいスタートで1周目からリードを築くと、独走を続けて開幕ラウンドの第2戦に続く優勝を獲得。また、レース序盤で2番手に浮上した阪口を宮田が逆転して、宮田が2位、阪口が3位に。その後ろにもダンロップを使用する選手が多数続き、ダンロップ・ユーザーが1~8位を占める結果となった。
 第10戦では阪口がポールから好発進を切ると、背後で発生したアクシデントにも乗じて大きくリードを広げ、単独走行のまま24周を走り切った。阪口はこれで今季3勝目だ。阪口から3秒ほど後れて、宮田が2戦連続の2位でフィニッシュ。その宮田を懸命に追った山川仁也が、今季4度目の表彰台となる3位に。それに続いて、今回好調の前田樹が自己最上位の4位でチェッカーを受けた。 今季すべてのレースを終了した結果、KFクラス2年目の阪口が待望のシリーズチャンピオンを獲得。この大会を4位と13位で終えた澤田が、KFクラス初年度で堂々のシリーズランキング2位となった。コンスタントにポイントを積み重ねた宮田、朝日、山川がそれに続き、ダンロップ・ユーザーがシリーズランキング1~5位を占めて2015シリーズは幕を閉じた。

大小瀬 求

住友ゴム工業株式会社 ダンロップ モータースポーツ部

 素晴らしい結果でこの一年を終えることができたのですが、今年の私たちに決して余裕があったわけではありません。チャンピオンになった選手だけでなく、共にタイヤを開発してきたすべての方々に「ありがとう」と言いたい気持ちです。来年は追われる立場ではあるのですが、まずは我々自身が今年よりあらゆる面でいいタイヤを作ることに全力を注いで、次のシーズンに備えたいと思います。

3

阪口 晴南Sena SAKAGUCHI

タイムトライアル 4番手
第9戦予選 4番手 / 決勝 3位
第10戦予選 1番手 / 決勝 1位

 第10戦のゴールは、今までで一番うれしい瞬間でした。ペースのいいハンリー選手の後ろに着いていく作戦だったけれど、予想外の展開になって、幸運にも恵まれたと思います。新しいマテリアルに変わった年にしっかりチャンピオンを獲れてよかったです。

1

宮田 莉朋Ritomo MIYATA

タイムトライアル 7番手
第9戦予選 6番手 / 決勝 2位
第10戦予選 5番手 / 決勝 2位

 一番前でゴールしたかったですね。残念です。でも、今年は得たものがすごく多かったと思います。ヨーロッパで経験を積んできたメカニックの方と組んで、最終戦でやっといいコンビネーションを実感できました。支えて頂いた皆さんに感謝しています。

2

朝日 ターボTurbo ASAHI

タイムトライアル 6番手
第9戦予選 9番手 / 決勝 5位
第10戦予選 4番手 / 決勝 リタイア

 このシリーズを振り返ってみると、去年に比べて僕自身のミスも多かったし、マシンのトラブルで結果を出せないことも、度々ありました。今年は後ろから追い上げるレースばかりだった印象です。一発の速さも足りなかったし、難しい一年でした。

14

ベン・ハンリーBen HANLEY

タイムトライアル 2番手
第9戦予選 1番手 / 決勝 1位
第10戦予選 2番手 / 決勝 10位

 日本でのレースは今年2度目で、リラックスして楽しむことができました。優勝できたのは、チームがいいクルマを用意してくれたおかげ。ポールを獲っても油断できない状況で、楽なレースではなかったけれど、タイヤがすごくよかったことに助けられました。

20

澤田 真治Shinji SAWADA

タイムトライアル 1番手
第9戦予選 2番手 / 決勝 4位
第10戦予選 3番手 / 決勝 13位

 今年の結果に満足しているわけではないけれど、KFクラス1年目でポールを3回獲れて、速さを見せることはできたと思います。ダンロップの開発テストに参加させてもらって、勉強になることがたくさんありました。今までで一番収穫の多い一年でした。

12

山川 仁也Jinya YAMAKAWA

タイムトライアル 9番手
第9戦予選 5番手 / 決勝 6位
第10戦予選 7番手 / 決勝 3位

 全日本のフル参戦は今年で最後と決めていたので、ぜひ優勝したかったけれど、今回はこれが精一杯。現状で最大限のことはできました。今年はいろいろ問題も起きたけれど、常に表彰台に上がれるまでになって、チーム力も僕のスキルも向上したと思います。