第3戦・第4戦 フェスティカサーキット瑞浪

2014/12/26

実力者の朝日とルーキーの澤田が快勝を遂げて
ダンロップが両レースの表彰台を独占!

 2015シリーズ二度目の大会は国内屈指の高速コース、フェスティカサーキット瑞浪が舞台だ。初日のタイムトライアルでは、16歳のルーキー澤田真治が唯一43秒を切るトップタイムをマーク。それに阪口晴南が続き、ダンロップ・ユーザーが1-2番手を占めた。
一夜明けて、決勝日は梅雨の合間の快晴に恵まれた。午前に行なわれた第3戦。澤田と阪口はグリッドのままの順位でゴールして、決勝のフロントロウに並ぶ。3番グリッドは朝日ターボだ。
22周の決勝が始まると、この3台がトップグループを形成して周回を重ねていった。レース中盤、澤田と阪口の戦いがにわかに熱を帯びる。すると、目の前のバトルに勝機を見出した朝日が気迫あふれるオーバーテイクで先頭の座を奪い、そのままチェッカーへ。
朝日が待ち焦がれた、昨年第4戦以来の優勝だ。2位の澤田は自己最上位。3位の阪口は今季2度目の表彰台。それにタイムトライアル最下位から懸命の追い上げを繰り広げてきた山川仁也が続いて、ダンロップ・ユーザーが1~4位を占める結果となった。
午後の第4戦も、決勝のフロントロウは澤田と阪口だ。澤田は絶好調で迎えた第3戦で勝てなかった悔しさを胸に、必勝を期してスタートすると、全身全霊の走りで逃げ切りを図る。すると、そのリードはレース序盤で1秒以上に。澤田はここでマシンを労わる走りに切り替えると、その後も後続とのギャップを広げて危なげなく22周を走り切り、待望の初優勝を飾った。2位は予選と決勝で21台を抜いてきた山川。3位は朝日。2戦連続のダンロップ・ユーザーによる表彰台独占で、瑞浪大会は幕を閉じた。

大小瀬 求

住友ゴム工業株式会社 ダンロップ モータースポーツ部

 今回はここ数年なかった梅雨の時期のレース開催で、コンディションを予測することが非常に困難でした。特に気温の部分に幅広く対応できて、なおかつグリップを向上させたタイヤを作るのは難しい課題だったのですが、新しい技術にもトライしつつ、それを達成することができました。両レースとも表彰台を独占できて、とてもうれしいです。今回得られた手応えを励みにして、次に向けてタイヤを開発していきたいと思います。

2

朝日 ターボTurbo ASAHI

タイムトライアル 5番手
第3戦 予選 3番手 / 決勝 1位
第4戦 予選 5番手 / 決勝 3位

 優勝はずいぶん久しぶりのような気がします。勝てずにいる間も、ダンロップの方々は僕のことをずっと気にかけてくれました。やっとそれに応えることができてよかったです。表彰台に黄色いキャップがずらりと並んだのは、すごくうれしい眺めでしたね。

20

澤田 真治Shinji SAWADA

タイムトライアル 1番手
第3戦 予選 1番手 / 決勝 2位
第4戦 予選 1番手 / 決勝 1位

 第4戦の決勝は、最初の4~5周でめいっぱい攻めて、その後は余裕を持って走れました。今回は勝つ気で来ていましたし、第3戦の悔しさを晴らすことができて、チェッカーを受けた瞬間はすごくうれしかったです。

3

阪口 晴南Sena SAKAGUCHI

タイムトライアル 2番手
第3戦 予選 2番手 / 決勝 3位
第4戦 予選 2番手 / 決勝 5位

 第3戦ではトップに立ってからのペースが悪かったことが敗因のひとつ。第4戦もそうだったのですが、前がいない状態で走る時のペースがダメでした。いらないところでバトルして後ろの選手に抜かれてしまったし、いろんな課題が出てきたレースでした。

12

山川 仁也Jinya YAMAKAWA

タイムトライアル 23番手
第3戦 予選 8番手 / 決勝 4位
第4戦 予選 8番手 / 決勝 2位

 タイムトライアルではメカトラブルでタイムを出せず、ものすごく落ち込みました。でも、応援してくれている人たちのためにも頑張ろうと思って、気持ちを奮い立たせました。チームも素晴らしい仕事をしてくれて、僕たちの実力を証明できたと思います。

1

宮田 莉朋Ritomo MIYATA

タイムトライアル 20番手
第3戦 予選 21番手 / 決勝 8位
第4戦 予選 10番手 / 決勝 6位

 悪かったタイムトライアルの順位から、なんとかポイントを取れるポジションでゴールしようと全力を尽くしました。ただ、TTで僕より後ろにいた山川選手に比べて速さの部分で負けていました。次の茂原では、応援してくれる方々のためにも絶対に勝ちます。