第2戦 富士スピードウェイ
2014/12/24
序盤の着実な追い上げで次戦に手応えをつかむ
Epson NSX CONCEPT-GTは無念の12位に。
5月2〜3日、SUPER GTシリーズ2015の第2戦となる「FUJI GT 500km RACE」が、富士スピードウェイで開催された。開幕戦ではマシントラブルにより、無念のリタイアとなったNAKAJIMA RACINGの「Epson NSX COCEPT-GT」(中嶋大祐/ベルトラン・バケット)ながら、チームのホームコースでのレースだけに、ドライバーとチームの士気は上がっていた。もちろん、ダンロップにとっても、GT500で結果を残したいという思いは同じであり、ひとつでも上のポジションを目指して、SUPER GTを戦っていく。
この週末の富士スピードウェイは好天に恵まれ、特に土曜日は雲ひとつない、さわやかな快晴の天候の下、まずは1時間45分の公式練習が行われた。決勝レースがドライコンディションになることが予想される中、走り込みを行い、「Epson NSX CONCEPT-GT」はクラス12番手となる1分29秒898のベストタイムを記録して、セッションを終えた。土曜日の午後には公式予選が行われ、Q2進出を目指して、開幕戦の中嶋大祐に代わってベルトラン・バゲットがQ1に出走したが、本来のパフォーマンスを発揮することができず、1分29秒301のタイムでQ2進出はならなかった。そして、迎えた決勝。日曜日もやや雲はあるものの、好天に恵まれた富士スピードウェイで決勝レースが行われた。12番手からのスタートとなった「Epson NSX CONCEPT-GT」はバゲットがスタートドライバーを務め、110周のレースのスタートが切られた。
バケットは堅実なドライブでポジションを少しずつ上げ、9周目には9番手、そして16周目には7番手に上がってきていた。しかし、その後は一進一退の展開となり、トラブルも発生したことでピットインの回数が増えたという状況もあったが、セカンドスティントを担当した中嶋は積極的な走りを見せた。そして、最終的にはバゲットが12位でチェッカーを受けることとなった。レース後、中嶋大祐は「7位になれそうな状況だったので、とても残念です。ただ、この第2戦でレースペースが悪くないことは証明できたと思います。今後のレースもチーム一丸となって頑張りたいと思います」とコメント。そして、ダンロップモータースポーツ部の斉脇課長は「季節が変わり、夏に近づいてきた気候の中で、ライバル勢とある程度は勝負ができる状況になってきたと感じています。我々にとって、やるべきことが見えてきましたし、いい手応えを感じています。タイ、菅生、鈴鹿と暑い季節の中でのレースが続きますが、十分行けるのではないかと考えています」と語っていた。