ダンロップモータースポーツ

【決勝レポート】SUPER GT 第4戦 – FUJI GT 300km RACE

開催場所:富士スピードウェイ

開催日:2026年8月2日(日)

 
【SUPER GT 2026 SERIES Round 4 決勝/FUJI GT 300KM RACE】

世界でも類を見ないタイヤマルチメイクレースとして長年愛されてきたSUPER GTシリーズ。しかし、本年をもってその歴史に終止符が打たれることは既報の通り。タイヤワンメイク化に当たり、2026年8月2日10時からのGTA会見で来季からタイヤ供給を行うタイヤメーカーが発表されました。多彩な車種がエントリーするGT300クラスの足元を支えるのはダンロップタイヤ。ハード、ミディアム、ソフトコンパウンドでの運用がすでに決定されており、使用コンパウンドが分かるよう、コンパウンドによって色分けを行うことも明示されました。
そんなホットなニュースが飛び交う中で迎えたSUPER GT第4戦決勝。55℃を超える路面温度の中、各車ウォームアップランへと入っていきます。しかし、グリッドに整列すると突然、大粒の雨粒が路面を濡らします。これで一気に路面温度が15℃近く下がってしまいます。前戦に引き続き天気に翻弄されることとなったレースがスタートしました。
 
■スタートでまさかの大クラッシュ – GT500
国内最高峰のGTカーレースであるSUPER GT。その中でもトップカテゴリーに位置するGT500クラスはトヨタ、ホンダ、日産の3メーカーが凌ぎを削るクラス。ダンロップタイヤを装着する唯一の車両である中嶋レーシングのModulo PRELUDE-GTはウォームアップに苦しめられることに……。走行開始直前に降った雨、そしてグリッド整列後のスタート前進行を襲った雨で路面温度は一気に下がり、より高温域を想定していたダンロップタイヤにとっては、ここまでの作戦が裏目に出ることとなります。スタートドライバーを務めたイゴール・オオムラ・フラガ選手からは発熱しないとの無線が入る中、SCが退去し、スタートが切られます。出遅れたイゴール選手に後続の2台が並びかけると接触。スピンを強いられた64号車は宙に浮いてしまいます。車体は横を向き屋根まで損傷する大クラッシュ。即赤旗が提示されイゴール選手の救出が行われます。イゴール選手は無事に救出され、ドクターヘリで病院へ。病院からも無事の報告を受けました。
 

 

【GT500ダンロップタイヤ装着車両結果】
DNF Modulo PRELUDE-GT
■GT500 Comment
大草りき選手
「イゴール選手が無事だったのは不幸中の幸いです。前回はソフト目だったことを考慮してコンパウンドを調整してきたのですが、裏目に出てしまいました。スタートまでにタイヤに熱を入れられなかったのも課題です。ドライバーの詳細な情報はまだ分かっていませんが、得意の鈴鹿だけにやることはひとつだと思っています。しっかり準備して大会に臨みたいと思います」
伊沢卓也監督
「まずはドライバーの無事が確認できたのは本当に良かったです。イゴール選手はドクターヘリで市内の病院へ運ばれ、精密検査を受けました。無線を聞く限りでは大丈夫だと聞いています。ただ、チームとしては鈴鹿に向けたマシンの復旧が課題です。レースに関しては、うちの車両のウォームアップが悪く、後続の車に並ばれてしまったことが悔やまれます。本当にチャンスのあるパフォーマンスを持って臨めた大会だけに悔しさが募ります。短いインターバルですが鈴鹿に向けて急ピッチで修復をしたいと思います」
 

 
■苦難の富士が再来!天気に振り回された週末に… – GT300

前述の通り、ウォームアップ走行前、全車がグリッドに着いたスタート進行前に路面をしっかり濡らすほどの雨に見舞われ、55℃を超えていた路面温度は一気に15℃近く下がってしまいます。当初、雨が降る前の路面温度をタイヤの発動域の下限値と据えていたダンロップとしては、非常に厳しい雨となりました。
スタートすると序盤はしっかりトップについていけた60号車 Syntium LMcorsa GR Supra GTですが、10周目を過ぎたあたりから一気にペースがドロップダウンしてしまいます。「タイヤがタレたのか?それともピックアップか?とにかくグリップ感がなくなっていきました」とはスタートドライバーを務めた河野駿佑選手。第2スティントを託した吉本大樹選手にも同様の症状が現れてしまい、ブロックラインをとるのが精いっぱい。順位を大きく落として11位でのフィニッシュとなりました。一方、61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTは終盤、左タイヤがバーストするという第2戦の悪夢が再来。後方からスタートを切った11号車は大きく順位を上げ19位でフィニッシュを果たしました。
 
【GT300ダンロップタイヤ装着車両結果】
11位 Syntium LMcorsa GR Supra GT
19位 GAINER TANAX Z
24位 D’station Vantage GT3
28位 SUBARU BRZ R&D SPORT
全ての結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/66574
 

 

■GT300 Comment
11位 Syntium LMcorsa GR Supra GT
 
吉本大樹選手
「正直、昨日のグリップが嘘のようにタイヤが食いませんでした。第1スティントを担当した河野選手も、中盤からグリップがなくなっていってた感じでしたし、朝のフリー走行から昨日の手応えはまったく感じることができなくなってしまいました。原因についてはこれからダンロップさんと相談していかないと分かりませんが……。次の鈴鹿は昨年失格になってはいますが、ポジティブな結果を残せたサーキット。良いイメージを持って鈴鹿に臨みたいと思います」
河野駿佑選手
「2番手からスタートを切れたので自分のペースを作りやすかったんですが、それでも10周を過ぎたあたりからいきなりタイヤのドロップが始まってしまいました。なるべくタイヤに無理をさせないように走っていたんですが、ピットイン5、6周前から結構しんどくなって厳しいレースになってしまいました。この後、しっかりダンロップさんと検証して、鈴鹿に向けた準備をしたいと思います」
 

 

■ダンロップタイヤ開発陣コメント
モータースポーツ部・安田恵直
「とりあえずイゴール選手が無事だったことは本当に良かったです。GT500クラスは非常にタイヤ的にも期待が持てていた分、走り切れなかったことは悔しい気持ちでいっぱいです。走行後のタイヤを見ても非常に良い削れ方をしていました。一方でGT300クラスは多くの課題が残るレースとなってしまいました。60号車、61号車に関しても、昨年よりもワイドレンジで設計をしていますが、タイヤの発動温度域に関しても今後の検証が必要だと思っています。777号車は前年対比で考えてもコーナリングや性能安定性の部分で良いデータが読み取れたのは今回の収穫だったかもしれません。来季からGT300クラスのタイヤ供給を担当させていただくことが発表されました。GTAに選択してもらったことは誇りに思いますが、責任の重さも併せて感じています。身の引き締まる思いです。スタッフ全員でエントラントの皆さんを足元からしっかりサポートさせていただけるよう、全員一丸となって取り組んでいきます」
 

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