ダンロップモータースポーツ

【決勝レポート】SUPER GT 第2戦 – FUJI GT 3Hours RACE

開催場所:富士スピードウェイ

開催日:2024年5月4日(土)

 

 毎年恒例となったGWに開催されるSUPER GT第2戦 富士スピードウェイ。1年で最も多くの観客を動員する大会で今大会も2日間で88,400人の観客がこの大会を楽しみました。
 しかし、今大会はダンロップとしては非常に厳しい戦いに。GT500クラスではタイヤは安定して機能し、グリップダウンすることなくペースを刻むことができた一方、最もマイレージの少ない第3スティントで左リアタイヤがゴール直前でバースト。いままで実績のある構造だっただけに想定外のトラブルでした。ダンロップタイヤ全エンジニアでタイヤの破片を回収し、この原因究明にあたっています。
 また、GT300クラスではGT3勢でタイヤの摩耗が激しくトラブルが続出。チームへの内圧のサポートが徹底できなかった部分もあり非常に悔やまれるレースとなってしまいました。JAF-GT勢でダンロップ最上位を走行していたSUBARU BRZ R&D SPORTも最後の最後で燃料切れを起こしてしまい、最終ラップ直前にピットイン。燃料をチャージしピットを後にしますが、結果ガス欠でチェッカーを受けることはできず…。多くの課題を残す大会となってしまいました。
 

≪GT500クラス≫

優勝 #3 Niterra MOTUL Z BS
2位 #23 MOTUL AUTECH Z BS
3位 #17 Astemo CIVIC TYPE R-GT BS
12位 #64 Modulo CIVIC TYPE R-GT DUNLOP
#64 Modulo CIVIC TYPE R-GT
伊沢拓也選手
「岡山のときのような戦いはできていました。コンスタントにペースも刻めていましたし、ここからラップタイムを上げながらこの持続力をキープしていく作業をしていけば勝機はあると思います。次の鈴鹿も頑張ります」
大草りき選手
「もう少しペースがあると思ったんですがちょっと力不足でしたね。無事ではなかったですがチェッカーを受けられたのは良かったです。最終ラップのBコーナーでリアがロックするようになって、最終コーナーを立ち上がってバイブレーションがきてあのような事態になってしまいました。でも、次の鈴鹿はGT300でも2度ポールポジションも獲っているので相性の良いサーキットだと思っているので頑張ります」
 

 

≪GT300クラス≫

優勝 #88 JLOC Lamborghini GT3 YH
2位 #56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R YH
3位 #52 Green Brave GR Supra GT BS
15位 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT DUNLOP
16位 #777 D’station Vantage GT3 DUNLOP
17位 #96 K-tunes RC F GT3 DUNLOP
20位 #60 Syntium LMcorsa GR Supra GT DUNLOP
DNF #11 GAINER TANAX Z DUNLOP

全ての結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/52129
 

 

#61 SUBARU BRZ R&D SPORT
井口卓人選手
「山内選手のスタートからずっと良いペースで走れたレースでした。最後までタイヤもパフォーマンスを出してくれたと思っています。今大会も良い部分がいっぱいあったので、ポジティブな部分をしっかり見直して第3戦に向けて頑張りたいと思います」
#777 D’station Vantage GT3
藤井誠暢選手
「予選でアタックやめてからトラックリミットと言われてしまったので、グリッドが後方になってしまったのが誤算でした。タイヤトラブルはあったものの、ペースはとても良かったです。マシン側の課題も見えてきて、タイヤの良い部分もわかってきたので次戦以降に期待してください」
 

 
ダンロップタイヤ開発責任者/安田恵直
「非常に厳しい大会になってしまいました。GT500クラスでは安定して走行できることは評価できるのですが、グリップレベルとしてはもう少し上げたいと思います。最後のトラブルに関してはマイレージが一番少ないスティントでタイヤが破損してしまったことが非常に大きな問題だと思っています。信頼のある構造だったので、どうしてこのようなトラブルが起きてしまったのかきちんと精査する必要があると思います。GT300クラスでもGT3車両に多くのトラブルが出てしまいました。タイヤの摩耗が激しく、このコンディションでのレースでタイヤにかかってくる負荷を想定しきれませんでした。次の鈴鹿は鈴鹿専用の構造とゴムの配合を投入します。次戦もしっかりとチームをサポートしていきたいと思います」