ダンロップモータースポーツ

SUPER GT 第1戦 決勝【レポート】岡山国際サーキット

開催場所:岡山国際サーキット

開催日:2022年4月16日

 
開幕戦から非常に荒れたレースとなってしまったSUPERGT2023シーズン。スタート進行は快晴の下で行われましたが、サイキングラップを終えローリングスタートでレースが開始されると空から雨が落ち始めます。すると数周でその雨は大粒となり一瞬で路面をドライからウェットへと豹変させてしまいます。各車タイヤ交換を行うために一斉にピットへ。タイヤ交換に手間取ったチームから脱落。その後、雨はやみ路面はドライアップしていくダンプコンディションに…。するとドライバー交換のタイミングと重なり、各車スリックタイヤへと交換。この2回のピットストップで順位を上げてきたのは60号車のSyntium LMcorsa GR Supra GTでした。予選19番手から順位を大きく押し上げポイント獲得圏内の9番手までジャンプアップに成功します。するとレースは再び雨によりコースアウトする車両が続出。雷雨の接近など安全上の理由から赤旗中断でレースが止まると、一瞬雨足が弱まりますがそれも束の間…。また、豪雨が岡山国際サーキットを包み込みレースは再度赤旗に…。最後、残り15分でレース再開が告げられますが、GT300 のマシンがストレート上にストップしてしまい、レースはこのまま終了となりました。
 
≪GT500クラス≫
優勝 #23 MOTUL AUTECH Z MI
2位 #3 Niterra MOTUL Z MI
3位 #8 ARTA MUGEN NSX-GT BS
10位 #64 Modulo NSX-GT DUNLOP
 

 
GT500クラス/10位
#64  Modulo NSX-GT
伊沢拓也選手
「天候的にもとても荒れたレースになってしまいました。その中でも、正直スピード的に厳しい部分もありました。特にスタート直後はタイヤの温まりが悪く、辛かったですね。でも、その後は良い部分もでてきて他メーカーのタイヤにも負けない部分もあったりといい発見もありました。そこら辺は去年からの課題の部分ですね。次戦、富士は距離も長くなります。しっかり準備してレースに臨みたいです」
 
太田格之進選手
「ドライコンディションからのスタートでしたが、途中雨が降ってきて非常に厳しいレースでした。伊沢選手が粘り強い走りをしてくれたので、しっかりコースに留まっていれば順位を上げられるチャンスはあったと思います。スリックにタイヤ交換をするタイミングでドライバー交代をしましたが、タイヤのフィーリングはとてもよく、前のマシンにどんどん追いついていける追い上げの展開でした。ただ、途中で再度雨が降ってきてしまい、チームが絶妙なタイミングでピットにいれてくれたのですが、不幸にもSCが導入されてしまいラップダウンされてしまいました。テストのときの課題も、いくつかはしっかり進化していることも実感できたレースでした」
 
 

≪GT300クラス≫
優勝 #18 UPGARAGE NSX GT3 YH
2位 #65 LEON PYRAMID AMG BS
3位 # 244 HACHI-ICHI GR Supra GT YH
8 位 #60 Syntium LMcorsa GR Supra GT DUNLOP
11位 #10 PONOS GAINER GT-R DUNLOP
14 位 #96 K-tunes RC F GT3 DUNLOP
22位 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT DUNLOP
DNS #20 シェイドレーシング GR86 GT DUNLOP
DNS #11 GAINER TANAX GT-R DUNLOP
全ての結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/43271
 
 
8位 #60 Syntium LMcorsa GR Supra GT
飯田章監督
「きょうのレースは天気予報を見ながらストラテジーを柔軟に変化させていったことが順位を上げられた要因ですね。今回、ウェット路面でのタイヤのマッチングが非常に厳しかったんですが、ピットインのタイミングが非常に良かったですね。でも、まだまだチームとしてもマシンの速さを引き出せていないと思っています。次戦に向けてもっといろいろと準備しなくてはいけませんね」
 
吉本大樹選手
「凄いジェットコースターみたいな一日でしたね。予選の位置が後ろで、周りにGT3勢がいるとこっちのペースが良くても全然抜けなくて苦しかったですね。でも、雨が降ってきたときに絶妙なタイミングでピットに入ってこれて順位を上げれました。でも、こういった雨の状況でダンロップ勢は今回非常に厳しい戦いを強いられていたので、ウェットの時間は辛かったですね。これからダンロップタイヤさんとともにもっといいレインタイヤを作っていかないといけないと思いました。とにかくチームがいい仕事をしてくれてポイントをとれました」
 
河野駿佑選手
「予選はコンディションが僕らとはマッチしなかったんで19番手スタートだったんですが、天候がとにかく振り回してくれて、僕らの完璧なピットタイミングで順位を上げられたのが良かったですね。ちょい濡れの状態でも一番速く走れたと思うんですね。途中、SC中のピットで渋滞に巻き込まれてしまったんですが、それでもあのタイミングがベストだったと思います。21年のときは岡山8位で富士優勝できたんで、得意な富士でしっかり戦って良いレースにしたいと思います」
 

 
そんな両レースを受け、タイヤ開発責任者の安田は今回のレースをこう締めくくりました。
ダンロップタイヤ開発責任者/安田恵直
「今週末はドイツで24時間、九州では全日本ラリー、広島では全日本ジムカーナと様々なイベントが展開していた週末でした。このレースは大混乱で正直なところコメントには困ってしまいます。順位として到底満足出来るものではないですがやってきたことの良かった部分は確認出来ましたし、まだ課題として残っている部分も確認できました。次の富士でもしっかりと各チームをサポートしてより良い結果に結びつけることができればと思っています」
 
2023シーズンははじまったばかりです。次戦、富士スピードウェイラウンドは450KMフォーマットで5月3日予選、5月4日決勝での開催となります。引き続きダンロップタイヤ装着車両の応援よろしくお願いいたします。

 

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