ダンロップモータースポーツ

【プレビュー】SUPER GT 2022シリーズ 第4戦

開催場所:富士スピードウェイ

開催日:2022年8月6日−7日

2ケ月のインターバルを終え、いよいよシリーズも中盤戦へと入っていくことになる2022 SUPER GT。第4戦「FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100Lap RACE」の舞台は第2戦でも熾烈なバトルが繰り広げられた富士スピードウェイです。大会名からも分かる通り、100Lap(450KM)というフォーマット。前回の富士では大規模なクラッシュにより、今シーズン誰もまだ走り切ったことのないロングディスタンスが勝負の分かれ目となりそうな予感がします。しかも、例年以上に暑い今年の夏!今年は波乱の富士になるかもしれません。

ダンロップタイヤは今大会に向け下記の7チーム8台の車両に最新型のレーシングタイヤディレッツァを供給。本大会も2台のトラックに400本以上のタイヤを積み込んで会場に向かいます。

GT500

#16 TEAM Red Bull MUGEN/Honda NSX-GT(笹原右京選手/大湯都史樹選手)
#64 Modulo Nakajima Racing/Honda NSX-GT(伊沢拓也選手/大津弘樹選手)

モータースポーツ部 開発責任者 安田恵直 コメント

ダンロップタイヤはこの2ケ月のインターバル期間にオートポリス、富士スピードウェイ、スポーツランドSUGOという3つのサーキットでタイヤテストを実施しました。モータースポーツ部開発責任者の安田恵直は前半戦とテストを振り返りこうコメントします。

「正直なところ前半3戦はタイヤ開発で上手くいっている部分と、いっていない部分とがありました。GT500クラスでは少しでも不安材料が即結果につながってしまいます。浮き彫りになった課題はふたつ。
一つは昨年末に実施したタイヤの構造変更。その結果トレッドゴムの仕事の仕方が大きく変化しました。その変化にトレッドゴムのレンジをシフトできなかったこと。
二つめはその新構造を最初にトライしたときに感じた手応えがなくなっていたことです。AP、富士、SUGOの3回ともゴム配合のレンジの確認に多くの時間を割り当てました。特に富士では10種類以上の配合を用意し、適正なポジション(ロングランを安定走行でき、かつ高いグリップを引き出す)を探りました。さらに、SUGOでは2つめの課題であったフィーリングの復活にも時間を割き、複数の構造を用意することでフィーリングが戻ってきたことを確認できました」

今シーズン初となる450KMフォーマットの壁。第2戦富士ではGT500クラスもタイヤ1回交換という作戦を用意するチームが多数いましたが、今大会に向けてダンロップタイヤが用意するタイヤについても安田はこうコメントしました。

「本大会に投入するタイヤは決勝での安定性の向上を目的として、熱に対する強さという点でも開発を進めてきました。450KMをタイヤ交換1回で走り切ることを想定したテストもしていますので、作戦としてあり得ないことではないと思っています。今回も16号車、64号車ともに同スペックのタイヤでレースへ臨みます」

Modulo Nakajima Racing 伊沢拓也選手 コメント

「このインターバルで新構造のスペックに対して最適値を探しこんでいくテストを行いました。評価したタイヤは従来型を中心に、それをしっかりどう使うかを確かめられたテスト。冬から構造をいじってきて、開幕戦と第2戦で全く新しいものを投入して、それが上手く発動しなかったのが問題だったんですが、この3回のテストで進化を実感できたテストでしたね。
この冬、テストで上手くいかなかったことが、上手く回りだしたと思っています。他車比較をしていないのでハッキリとは分かりませんが、次の富士でも最低限ポイントを、表彰台争いはしなきゃいけないですよね。僕や中嶋レーシング、ダンロップを応援してくれる皆さんのためにも、今年に入ってからなかなか目立つこともできず苦しい前半戦の悪い流れを断ち切るために、一発気合入れていこうと思います。応援よろしくお願いします」

GT300

#61 R&D SPORTS/SUBARU BRZ GT300(井口卓人選手/山内英輝選手)
#10 GAINER/NISSAN GT-R(富田竜一郎選手/大草りき選手)
#11 GAINER/NISSAN GT-R(安田裕信選手/石川京侍選手)
#20 SHADE RACING/TOYOTA GR 86 GT(平中克幸選手/清水英志郎選手)
#60 LM corsa/TOYOTA GR Supra GT(吉本大樹選手/河野駿佑選手)
#96 K-tunes Racing/LEXUS RC F GT3(新田守男選手/高木真一選手)

モータースポーツ部 開発責任者 安田恵直 コメント

GT300クラスは61号車が予選で比類なき速さを見せています。富士でここまで3戦連続のポールポジション。その速さは他を寄せ付けません。また、前回の富士ではGT-R勢が速さの上に強さを見せました。そんなGT300クラスを安田はこう考えます。

「GT300クラスは前半3戦を終え、まずまずの結果だったと思っています。しかし、得意なはずの鈴鹿で振るわなかったことはタイヤに原因があるとも考えています。今回のテストでも夏場の性能変化を押さえるためのテストを重ねてきました。狙い通りにしっかりと機能したのでとても良かったです。
本大会にはテストで好感触を得たタイヤを準備しました。暑さ故、GT-R勢の圧勝とはならず混戦が予想されますが、ダンロップタイヤ装着マシンが常に安定してポイント圏内でフィニッシュし、シリーズタイトルを獲れるように全面的にバックアップしていきます」

メディア情報

今回も見どころ満載のSUPER GT第4戦。
予選は8月6日(土) 15:00から開始。決勝は8月7日(日) 14:00スタートの予定です。
BS衛星放送のJ-SPORTS4チャンネルをはじめ、SUBARU LIVE配信でもご視聴頂けます。
本大会もダンロップタイヤを装着して走るマシンとドライバーたちへ熱いご声援よろしくお願いいたします。

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