2010年 D1 GP 第6戦 エビスレポート
デュアルファイナルズ2日目も快晴
8日(日)第6戦決勝
デュアルファイナルズの初日を準優勝で終え、今村選手との差は16ポイントまで縮まりました。2日目の第6戦を上位で終えることができれば、シリーズチャンピオンへの道が更に近付きます。前日と同じ様に猛暑の中での戦いとなりますが、全く気を抜けない状況がまだまだ続きます。
又、前日のコースレイアウトとは一転し、2日目の単走は最終コーナーのシケインを使って出てくるラインが要求されました。デュアルファイナルズを面白くする為のコース変更でしたが、短い練習走行の時間でスピードを乗せて出てくるラインを探さなければなりません。
猛暑の中気合が入った走行が続きます
1回戦単走
1本目、野村さんは最終コーナーのグリーンを若干跨ぎながらジャンプし、1コーナーのアウト側を狙って飛んで行きますが、前日よりも全体的な車速が下がっている為にイン側の小さめのラインに乗ってしまいます。この走りは高得点こそ獲得できませんでしたが、99.46点を獲得して暫定で14位となりました。
この時点でベスト16進出が確定していましたが、2本目は更に順位を上げる為に攻めて行きます。
のむ:「今、チョット怪しかったねぇ」
あべ:「2コーナーはギリギリッスよ」
のむ:「次は120点を狙うよー!」
気合いを入れた2本目でしたが、最終コーナーの脱出に若干ミスがあり、1本目と同じ様に小さいラインに乗ってしまいました。・・・残念ながら1本目の点数を上回ることができず・・・14位で1回戦単走を終えることになりました。
マシンは結構なダメージ!
追走トーナメントベスト16
デュアルファイナルズ2日目、ベスト16初戦の相手は今村隆弘選手です。今村選手はシケインを使った最終コーナーのラインを完璧に見つけており、最終コーナーのスピードはトップレベルです。
野村さんはシリーズチャンピオンに向けてポイントを取りこぼすことはできず、ここから先も一つ一つが大事な戦いとなります。
野村選手の後追いから始まった1本目・・・そこで悲劇が起こりました。
最終コーナーを直線的に飛び出し、今まで以上に角度を付けて1コーナーに進入しようとした瞬間に右リアがコンクリートウォールにヒット・・・。
その反動で車の向きが変わってしまい、そのまま減速すること無く真っすぐタイヤバリアに直撃・・・。
マシンは大破して走行不能となりました。
野村さんは自力で車から降りて来ることができず・・・そのまま救急車で病院へ・・・。
その後、幸いにも野村さんは無事であると言うことが確認されましたが・・・
残念ながらこの時点で、僕らのシリーズチャンピオンの夢も閉ざされました。
最終戦富士頑張りますよ!
2010年D1グランプリ第5戦、第6戦総括
今年のシリーズチャンピオン争いにおいて最も重要となったエビスのデュアルファイナルズでしたが、初日は準優勝と幸先の良いスタートを切ることができました。
野村さんも好調でしたし、レース中は車両のトラブル等も無く、全てが順調に思えたその瞬間に・・・悲劇が起こりました。天国と地獄とはまさにこのことであり、自動車を使った競技である以上、今回のような大きなクラッシュはいつでも起こり得る事であると、改めて痛感したラウンドとなりました。
残念ながらシリーズチャンピオンを逃してしまいましたが、野村さんが大事に至らなかった事だけが唯一の幸いです。
最終戦富士、残り1戦を残してシリーズチャンピオンは今村陽一選手に輝きました。
同時にDUNLOPタイヤの装着マシンが、初めてシリーズチャンピオンを獲得した瞬間でもあります。
よーちゃん、そしてチームM7 BOSS SGC with DUNLOPの方々、本当におめでとうございます!!
・・・ですが、僕らはシリーズチャンピオンの獲得だけがD1に参戦している目的ではありません。
最終戦の富士までに必ず復活し、最後は有終の美を飾るとともに、より一層のファンサービスに徹したいと思います!!
最後は優勝だーーーっ!!!