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2010 D-1 Round5 Ebisu リポート



PIT風景

真夏のデュアルファイナルズ
 近年のD1マシンはパワーウォーズ、パワーは出せるだけ出しての速さの勝負になってきた。そんな中での真夏のデュアルファイナルズ2日続けての決勝であるこの2戦は2010シーズンを決める大事な2戦です。
 2009シーズンでもあった様にデュアルファイナルズは2戦共に勝つドライバーが出てくる。EbisuラウンドではRE雨宮の末永選手、FujiラウンドではGP sportsの川畑選手が2日間制していっきに50ポイントを追加してシリーズ゙順位を大きくアップした。Teamは現在2位に24ポイントの差をつけてはいるが2位や3位のteamに連勝されると逆転もありうるので重要な1戦である。また、2年連続のチャンピオンもみえてくるこの時期、ドライバーやteamにも目に見えてプレッシャーが掛ってくる。ましてや真夏の暑さが過酷さを極める、陽一君は暑さに負けぬ様、地元での練習量を増やし、体もランニングで鍛え直してEbisuにそなえた。BOSSはマシンをいつも以上に時間を割いてのメンテナンスをした、つまらないマシントラブルで2戦のポイントを捨てる様な事があっては大変である(これもプレッシャー?)........。

練習日5日
 デュアルイベントはいつもより1日早い木曜日にサーキットに入り午前中はピットの用意と午後の走行準備。
 今回陽一君と相談してマシンの温存と、ドライバーの体力の消耗を考えこの日の練習はなるべく軽くあげる様に務めたが最終コーナーが改装され新しいラインでの走行になった。この新コーナーは昨年と比べ進入車速で約20km/hから25km/h速くなった為例年以上にコンクリートウォールが近くに感じる様になりドライバーには非常に神経を擦り減らす事になった。マシンは取り合えず大幅な変更もなく、新しくなった最終コーナーに走りを合わせる事に集中して........。(あまりの暑さに)本日終了。

練習日&追走シュミレーション6日
 涼しさを期待して朝5時に起床したがHOTELの窓から見える空模様は8月の熱い1日を予感させる。暑さに負けぬ様、気合いをいれてサーキットへ向うがこの道中、車の中はプレッシャーなのかこれから始まる暑い1日に既に負けたのかいつもより会話が少ない。それともこれから何か起きるのか!.......。朝一の練習がスタートし順調に走行。スポッターからの指示で少しずつ車速を上げていく、最終コーナーの進入にてスピードガンで車速を計測する。TOPは斉藤大吾選手、2番手DUNLOPの古口選手、今村選手は5、6番手と悪くはないと思っていると無線で『リヤから変なバイブレーションがでる』との事で.取りあえずPitにもどる様指示。PITでリヤ周りを点検すると、なんとリヤメンバーを固定するピンがボディフレームからもぎ取れているのを発見した。完成から7年目のボディがついに悲鳴を上げた。基本的にD-1には不向きなグリップ仕様タイムアタック用のボディなので完成度が高く剛性も強く造り過ぎ為、ボディは何年でも安心して使えると思っていたが遂に『音を上げた』.....。急いでEbisuサーキットの熊久保支配人&井草さんにお願いして地元二本松市内のK-スタイルのPITと溶接機等の道具をお借りしての大手術、メンバーを降ろしてボディフレームにピンを溶接するのですが、この箇所は二重構造の袋状になっているので中も溶接しなくては危険という判断でピンに位置を仮付けしてその周りを切開し溶接して復旧作業は終了したのだが時間は既にpm4:00を過ぎており、本日の大事な練習時間は終了していた。またもやドライバーに大きな負担を掛けてしまう結果に.......。陽一君『すいません!!!』 です。そして気持ちよくPITを貸してくださった支配人&井草さん『ありがとうございます』。昨年もエンジントラブルで一日お借りした様な.....。もう一度『本当にありがとうございました』。こんな時は気持ちを切り替えてプラス志向に、1日走行しなくてマシンと陽一君の体力を温存出来たと勝手に考え、明日の本番に備える???本日終了......。

昼飯 ハンバーグカレー  晩飯 HOTEL内の居酒屋+ビー○+幸楽苑ラーメン(食べ過ぎて眠れなかった) 

Rd5 決勝日7日
 練習がまったく出来ていないで迎えた決勝日、天候は晴れ、今日も暑い!!! Team皆で"集中"を合言葉に朝一、唯一の練習走行を迎えた、新しくなった最終コーナー、実質1回目の練習、容赦なく照りつける太陽、チャンピオンへのプレッシャーと"不安"が重なるなか陽一君は安定した走りを魅せteamを安心させてくれた。

見事な単走
単走
 昨日の予選を勝ち上がった20人に外国人枠1人を加えた21人とシード10人で単走1回戦がスタートした。
 ここで事件が起こった、DUNLOP teamの古口選手が予選敗退。スポッターも同じ北澤氏で練習では1番評価の良かった古口選手が気合いの入れ過ぎか2本ともにミスしここで敗退した。1本目今村選手はプレッシャーからか得点が伸びず8番手。DUNLOP teamの野村選手は近くにいるし日比野選手は3位に付けているのでこのままではbest16での星の潰し合いが待っている。もう少し順位を上げようと2本目に臨むがデュアルファイナルズ、明日もある為、ジャンピング進入を"封印"した中での2本目、車速、角度、ラインと見事に決めジャンピング゙しない選手の中ではTOPの4位通過、毎度の事ながら、ここでの今村選手の走りには"脱帽"である。3位日比野選手と5位の野村選手に挟まれた格好になり9位通過の箕輪選手含めbest16での星の潰し合いがなくなって一安心。

best16 vs 手塚選手

best8 vs 野村選手
ベスト16追走
teamは、この暑さ集中を欠かさぬ様に首を冷やしたり"ぶどう糖"をなめたり、時には無線で大声や奇声を発してbest16追走に臨んだ。初戦は単走13位の手塚選手、手塚選手は2009シーズン最終戦までチャンピオン争いをした強敵で、ここEbisuも毎回上位にきます。サドンデス覚悟で迎えた1本目、今村選手の先行時、後追いの手塚選手が3コーナーで僅かにミスしてアドバンテージを得た。今村選手後追いの2本目は進入からビタビタにインに入り込み手塚選手を圧倒。これでbest8に進出。best8の対戦は早くもDUNLOPの同門対決となってしまった。相手は『アニキ野村』選手です、野村選手は現在シリーズ3番手、ここで負けるとポイント差を大きく詰められてしまいますし、今年は勝ったり負けたりの勝負が続いている。今村選手後追いの1本目ここでteamに大きなミスが出てしまった、2組前の対戦で松井選手がクラッシュしoilをまいてしまったのだが、暑さに集中力を欠いたteamはコースチェック無しにスタートさせてしまい、今村選手は新品のタイヤの皮むきが不十分でスタートしスポッターはコースOKとteam全員が大きな判断ミスをしてしまったのだ。案の定この1本目今村選手はコース上のoilに乗って大きく後ろに回ってしまった。百戦錬磨の野村選手相手にこの大きなミスをとり返せるはずもなくここで敗退、野村選手はこの後、斉藤選手も破り決勝に進出、今シーズン3回目のDUNLOP同門決勝で日比野選手に敗れはしたものの2位で21点を追加してポイントを77点まで伸ばしてきた。今村選手は6位となり12ポイントを追加したが16ポイント差に詰め寄られる結果になった。このラウンドも好調のDUNLOP team、日比野選手の優勝、野村選手2位の1-2で終わったがミスで自滅した格好になり明日のRd.6に向けて気を引き締めなければ更にポイントを詰められ最終戦のFujiに大きなプレッシャーが掛ってくる、明日はteam全員で"集中"です。

昼飯 ハンバーグカレー   晩飯 とんかつ + ○―ル