【GT300】
クスコ DUNLOP スバルインプレッサは、ダンロップ勢ベストの11位
厳しい戦いとなった宝山 DUNLOP Zの2台は、14位と18位で完走

前戦で2位入賞の46号車

 第8戦オートポリスで2位入賞を果たした佐々木孝太選手と横溝直輝選手の宝山DUNLOP Z 46号車、そして同じく6位に入った脇阪薫一選手と密山祥吾選手の宝山DUNLOP Z 47号車は、金曜日の練習走行から路面コンディションとタイヤの合わせ込みに苦労することとなり、それぞれ21位と24位とからタイムが伸び悩んでいた。
 それは、予選1回目になっても解消することが出来ずに、宝山DUNLOP Z 46号車は予選12位、47号車は21位となり、ともにスーパーラップ進出とはならなかった。第8戦オートポリスでは、予選1回目で山野哲也選手がスーパーラップ進出圏内の9番手のタイムをマークしたクスコ DUNLOP スバルインプレッサだが、その後クラッシュしてしまい、青木孝行選手が基準タイムをクリアできなかった。今回は、青木孝行選手がスーパーラップに進出すべくタイムアタックに臨んだが、最後に前車に詰まってしまい大きくタイムロスして予選13位に終わり、雪辱は果たすことはできなかった。だが、唯一のAWDマシンであるクスコ DUNLOP スバルインプレッサは、確実に進化を遂げているのが走りにも現れている。

着実にポジションをあげる47号車

 レースでも、やはり宝山DUNLOP Z勢には厳しい戦いが待っていた。宝山DUNLOP Z 46号車は横溝直輝選手、47号車は密山祥吾選手がスタートドライバーを担当したが、セッティングが完璧に決まっておらず、ペースアップできないままでの走行となってしまった。
 46号車は30kgのウエイトハンデを搭載していたが、それ以上にセッティングが決まらなかったことが大きく響いて、予選12位から1周目は14番手、6周目には47号車の直後となる20番手まで後退することになってしまった。それでも、46号車は佐々木孝太選手にチェンジして18位でフィニッシュ。予選21位の47号車は着実にポジションアップを続けて、14位でチェッカーを受けた。今回、OSAMU選手が第3戦以来となる参戦となったLEYJUN DUNLOP MT900は23位で完走を果たした。
「前回、いい流れでレースを終えたのですが、今回はウエイトハンデもあり、さらに予想より気温か下がってしまったことで、タイヤとクルマとのマッチングが悪くなって、苦しいレースでしたが、いろいろと勉強にもなりました。今年は、勝てるレースもありましたが、うまく生かすことが出来ず、悔いの残るシーズンになってしましました。一年間、応援、ありがとうございました」と佐々木孝太選手はレースを振り返った。
 ドライバーズランキングでは、佐々木:横溝組が7位、脇阪:密山組が9位。チームランキングでは、宝山DUNLOP ZのMOLAが、それぞれ7位と8位に入った。

11位でフィニッシュ77号車

 また、クスコ DUNLOP スバルインプレッサは、青木孝行選手がスタートドライバーとなり、1周目12番手、6周目11番手と順位をアップ。山野哲也選手にチェンジ後も順調に走行を続けて、最終戦を11位でチェッカーを受けた。
「今シーズンは予想以上に苦労しました。でも、今回はAWDの速さが見えて来年につながるレースになりまとした。来季は新型インプレッサを投入するので、ダンロップさんといっしょに、雨だったら間違いなく優勝できて、しかもドライでも速いというクルマとタイヤを開発していきたいと思っています。インプレッサはAWDとターボということで、レギュレーション的には2WDとNAに比べて厳しいところがありますが、さらに頑張って行きたいと思います」と大溝敏夫チーム監督は来季へ向けての展望を語った。
 山野:青木組は、ドライバーズランキング22位、クスコレーシングはチームランキング18位で、07年シーズンに幕を下ろした。来季は新型で挑むクスコ DUNLOP スバルインプレッサの飛躍に期待したい。





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ニュルブルクリンク2014