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Epson NSX CONCEPT-GT、最速ラップを記録
11月15~16日、ツインリンクもてぎ(栃木県)においてSUPER GT最終戦(第8戦)がシリーズ最短の250kmレースとして開催された。ダンロップは昨年同様GT500クラスのNAKAJIMA RACING「Epson NSX CONCEPT-GT」(中嶋大祐/ベルトラン・バゲット)、GT300クラスの「GAINER Rn-SPORTS SLS」(10号車=植田正幸/山内英輝)、「GAINER DIXCEL SLS」(11号車=平中克幸/ビヨン・ビルドハイム)の2台、計3台にタイヤを供給。今回はGT500/300両クラスともミディアム/ハードの2種類のタイヤを持ち込んだ。
入場者数:予選日15,500人 決勝日 32,000人

Epson NSX CONCEPT-GTが2014年シリーズ最終戦に臨んだ

SUPER GT最終戦は秋深まるもてぎでの開催で、この週末は好天に恵まれた。最終戦はこれまでの7戦全戦に出場した車両はハンディウェイトがゼロとなり、レース車両が本来持つポテンシャルでのレースとなる。またレース距離も通常の300kmより短い250kmとなり、激しいバトルが演じられそうだった。もてぎはストップ&ゴーのコースレイアウトで、また後半にはアップダウンもあり、タイヤとブレーキには厳しいコース。

中嶋とバゲットの活躍もあり予選は6位。3列目からのスタートとなった

15日朝に行われた公式練習で、Epson NSX CONCEPT-GTは1分40秒379と調子が上がらず14番手にとどまった。しかし公式予選までセッティングを見直して中嶋がQ1に出走すると、最後の最後に4番手となる1分39秒379をマーク。見事にQ2進出を果たすこととなった。トップ8で争われるQ2ではバゲットが1分39秒224で6番手となり、これで決勝のグリッドが確定。「タイヤが素晴らしい! ホンダの中でも2番手になれて明日の決勝が楽しみです」とバゲットは終始笑顔だった。

中嶋がスタートでつまずくも最速ラップをマークして追い上げを開始した

多くのファンを集めた16日の決勝日も朝から晴天となった。決勝レースは13時にパレードラップがスタート。13時7分にグリーンランプが点灯すると全車両が1コーナーになだれ込んだ。直後の3コーナーでEpson NSX CONCEPT-GTの中嶋がコースアウト。何とかコースに戻るがこれで順位を最後尾にまで落としてしまった。これはブレーキのオーバーヒートによるものだった。中嶋は慌てずブレーキを冷やしながら徐々にペースを上げていき、3周目には1分40秒802というこのレースでのファステストラップをマークしながら前を追いかけた。

中嶋からバゲットへつないだがマシントラブルもあり14位でゴール

そして中嶋は6~9周目には毎周ひとつずつ順位を上げて11位へ。上位陣のピットインが始まった20周目にはついにトップ10入りする走りを見せた。ライバル勢のピット作業の間、22周目には8位まで順位を上げて中嶋はピットインしバゲットに交代した。バゲットは11位でコースに戻り26周目には10位に上がったが、なかなかペースが思うように上がらない。それでも10位という順位は守っていたが、40周目にピットイン。ターボの配管のトラブルだった。修復後にレースへ復帰するが、既にトップとは4周の差がついた14位で、前の車両とも2周近い差が開いておりこのままの順位でチェッカーとなった。

レース後のフィナーレでファンとのふれあいを楽しんだ中嶋とバゲット

「ブレーキの温度がどこまで上げられるのか限界をつかみきれず、フォーメーションラップの間にブレーキトラブルを起こしてしまいました。これは僕のミス。コースアウトしてブレーキを冷やしてからのラップタイムは非常に良かったし本当にもったいないことをしてしまいました。もっとブレーキのことを知らないとダメですね。ダンロップタイヤは今年一気に良くなって、本当にレースが楽しくなりました。スタッフには感謝しています。今年は表彰台にも上がれましたが、もっともっと上を目指したいと思っています。来年はもっと活躍したいと思っています。応援ありがとうございました」とレース後に中嶋は笑顔で一年を振り返った。





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ニュルブルクリンク2014