今季はFIA GT仕様の「JIM GAINER DIXCEL DUNLOP F430」で戦う「JIMGAINER」（ジェイ アイ エム ゲイナー）。ベテラン田中哲也選手と若手の平中克幸選手が、昨年はJAF GT仕様のフェラーリF430で、第8戦オートポリスで優勝、2度の表彰台を獲得してランキング3位となり、今季から新たにダンロップユーザーとなった。第1戦鈴鹿では予選2位から決勝はアクシデントでリタイア。第2戦岡山は決勝7位、第3戦富士は決勝6位、第4戦マレーシア（セパンサーキット）では、ポールを獲得し、決勝では4位と健闘。今季は、ニュータイヤとニューマシンで臨んでいるため、序盤から厳しい戦いとはなっているが、確実にポテンシャルアップを果たしている。
　JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430は、練習走行では8番手、予選1回目では平中克幸選手がタイムアタックを担当して4番手のタイムをマークして、トップ8に権利のあるスーパーラップ進出を決めた。平中克幸選手はスーパーラップでも、ポジションアップは果たせなかったが、予選4位をマークした。

「タイヤは確実によくなっています。予選は好調なので、後はロングディスタンスでのタイムをアップできるように、さらなる挑戦をしていきたいでする」と山本俊茂監督。
「予選の一発のタイムは出るのですが、決勝でのコンスタントラップがまだまだ遅いですね。マシン特性もありますが、ストレートは速いがコーナーは厳しいという状況が続いています。もっと煮詰めて行きたいです」と田中哲也選手はコメント。
「今回、予選は４番手、朝のフリー走行ではトップタイムだったので、行けるかなと思ったのですが、レース内容としては厳しいレースになってしまいました。5戦が終わりましたが、決勝では苦しい展開が続いているが、とにかく頑張ります」と語る平中克幸選手。
　今回のレースでは十分なパフォーマンスが発揮できないままで、5位入賞となったJIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430。燃費の面で不利なFIA GT仕様だけに、さらなるタイムアップが望まれる。8月の富士テストでの飛躍が待たれるJIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430。第6戦鈴鹿サーキット（8月21～22日）では、待望の初優勝なるか、真夏の熱い鈴鹿バトルから目が離せない。