第5戦 7月27日(日)  スポーツランドSUGO(宮城県)
DENSO DUNLOP SARD SC430が6位入賞をマーク
クスコDUNLOPスバルインプレッサは14位でフィニッシュ!

ウエットとなった金曜の練習走行でトップタイムをマークしたEpson NSX

 7月26~27日、スポーツランドSUGOを舞台に、2008年スーパーGTシリーズ第5戦が開催。アップダウンが続くテクニカルサーキットで、コースの高低差は約73m、最終コーナーからメインストレートまでの上り10%勾配から1コーナーへの進入では、激しいバトルが展開。スリリングなパッシングシーンが見られ、迫力あるレースが楽しめる。
 ダンロップタイヤ装着車は、GT500クラスは、第1戦10位、第2戦5位、第3戦7位、第4戦はリタイアに終わったEpson NSXと、今季からダンロップユーザーとなったDENSO DUNLOP SARD SC430の2台。GT300クラスは、ダンロップユーザーとして2年目を迎えた唯一のAWDマシンとして活躍するクスコDUNLOPスバルインプレッサ。第1戦6位、第2戦3位、第3戦では高いパフォーマンスを発揮し、第4戦セパンでは、圧倒的な速さでポール・トゥ・ウインを達成した。
 今回のタイヤは、GT500はハードとミディアムを用意し、2台ともにミディアムを選択、GT300はテストで好結果だったミディアムを1種類用意して、それを投入した。

スーパーラップ進出を果たしたDENSO DUNLOP SARD SC430

【GT500】

 今季、ロイック・デュバル選手と新加入の平中克幸選手というコンビで臨むEpson NSXは、アクシデントもあり、第4戦はリタイア、第2戦の5位がベストリザルトと厳しい戦いが続いている。昨年、NSXは最終戦を待たずにチャンピオンを決めたこともあり、今季のNSX勢にはシーズン当初から特別性能調整としてウエイトが搭載されていることもあってか、第4戦を終えてNSX勢の最上位も3位に留まっている。
 高木虎之介選手とアンドレ・クート選手がペアを組むDENSO DUNLOP SARD SC430は、今回、急遽、飯田章新監督が代役としてドライバーとして参戦することになり、チームオーナーの加藤眞サード代表が監督代行を務めた。まだ本来の力を出し切れてはいないが、チームは上昇気流に乗っている。
 前日の練習走行はウエットが主体だったが、土曜はドライとなった。予選1回目は、気温20度、路面温度30度で計測が開始。アンドレ・クート/DENSO DUNLOP SARD SC430は、2セットのタイヤを投入して、予選9番手をマークし、今季初のスーパーラップ進出を果たした。スーパーラップでは、ユーズドタイヤでのアタックながら、9番手グリットをキープして、決勝を迎えることとなった。
 一方のロイック・デュバル/Epson NSXは、予選1回目は12位に終わり、スーパーラップ進出は果たせず。ウエットだった金曜の練習走行ではトップタイムをマークしたEpson NSXだが、用意したタイヤがコンディションにマッチせず、練習走行もウエットだったため。ドライでセッティングする時間がなく、タイムが伸び悩んだ。

アクシデントのためにリタイアに終わったEpson NSX

 決勝当日、小雨が降る微妙なコンディションだったが、決勝スタートまでには、路面はほぼドライとなり、全車がスリックタイヤを装着。3万4800人の大観衆が、300km、81周で争われる決勝レースを見守った。午後2時12分にローリングスタートが切られた。予選9位のアンドレ・クート/DENSO DUNLOP SARD SC430は、ポジションをキープして1コーナーをクリア。1周目は8番手、2周目には7番手と順調にポジションをアップ、17周目には6番手まで浮上。上位勢ではピットインを遅らせ、トップを走行中の43周目にピットイン、高木虎之介選手に交代して6番手でコースに復帰。その後も安定した走を続け、6位入賞を果たした。
 予選12位のロイック・デュバル/Epson NSXは、1周目には10番手まで順位を上げ、17周目に9番手、36周目には8番手までポジションアップ。だか、37周目にバトルを展開していた後続車に、馬の背コーナーで追突されてコースアウト、マシンのダメージが大きく無念のリタイアとなった。

6位入賞を果たしたDENSO DUNLOP SARD SC430

「今回は、想定より路面温度が低くなり、ドライでの走行時間がなく、タイヤにマシンを合せ込むことができませんでした。アクシデントでリタイアとなってしまいました。次の1000kmでは、いい成績を残せるように頑張ります」と中嶋悟監督はレースを振り返った。
「バトルをしていて、後ろから押される形となりスピンしてしまいました。パフォーマンスはよくなかったのですが、8番手を走れていただけに残念です」とデュバル選手はコメント。
 第6戦(8月23~24日)は、鈴鹿サーキットを舞台に開催。国内屈指のテクニカルサーキットで、1000kmに渡るサバイバルバトルが展開される。いよいよポイントランキング争いも激しさを増すシリーズ後半戦に突入。苦戦していたDENSO DUNLOP SARD SC430も、今回のレースで確実な進化を見せた。ダンロップ勢のさらなる活躍に期待したい。





Global Race Category
Domestic Race Category
Motercycle
ニュルブルクリンク2014