DUNLOP MOTORSPORT
チーム紹介
第4戦 7月28日(土)~7月29日(日) スポーツランドSUGO(宮城県)
【GT300】
15番手スタートのGAINER DIXCEL R8 LMS
果敢な追い上げを展開し、6位入賞を果たす

GT300クラスのスタート

 3年目のダンロップユーザーとしてGT300で戦う「GAINER」(ゲイナー)。昨年はFIA GT耐久仕様のフェラーリF458 GTCを新投入し、田中哲也選手と平中克幸選手が最終戦までタイトル争いを展開したが届かず、ドライバー&チームランキング2位という結果を残した。
 今季のGAINERは、フェラーリから最新のFIA GT3仕様マシンであるAudi R8 LMS Ultraにスイッチ。3チーム4台が参戦するAudi R8 LMS。「GAINER」の投入した「Ultra」は、空力特性の改善やさらなる軽量化が進められた最新モデル。
 GAINER DIXCEL R8 LMSは、開幕戦岡山では、予選3位から抜群の速さを発揮して、待望の初優勝を達成。第2戦富士スピードウェイでは、ウエットの予選でポールポジションを奪うなど好調さを見せている。だが給油流量の制限の関係でピットストップが長くなりがちなため、コース上で大きくリードを広げても、ピット作業時間の長さで抜かれてしまうことも多い。コース上の速さとピット戦略をさらに磨かないと勝つのは、なかなか難しい状況となっている。

GAINER DIXCEL R8 LMS

 予選日は、午前8時15分からスーパーGTの公式練習がスタート。最初のセッションは合同、次にGT300のみの走行が午前10時05分まで行われ、残りはGT500のみのセッションとなる。ここではGAINER DIXCEL R8 LMSは、9番手のタイムをマークして、予選のタイヤは、決勝の暑さを想定して、ハードをチョイスした。
 午後12時40分から行われた予選1回目では、平中克幸選手がタイムアタックを担当したが、タイヤが路面コンディションと合わずに、14番手となり、トップ10に権利があるスーパーラップ進出は果たせなかった。
「暑くなるであろう決勝レースを考慮して、タイヤはハードを選んだのですが、タイムが思うように伸びませんでした。でも、明日の決勝では、いいパフォーマンスを発揮できることを期待しています」と平中克幸選手。

平中克幸選手と田中哲也選手

 決勝日も朝から気温は急上昇。波乱のレースが予想された。GT500のスタートは、トップ3が絡むアクシデントとなったが、GT300クラスのスタートは、大きな混乱もなく1コーナーをクリア。予選15位の田中哲也選手は14番手にアップして1周目を終えた。
 その後も攻めの走りを見せて、2周目に12番手、4周目に11番手、9周目には10番手と着実にポジションアップ。28周目には7番でルーティンのピットインを行い、平中克幸選手にチェンジ。後半のスティントも、前半と同じハードタイヤをチョイスして、平中克幸選手はさらなるアタックを続けた。終始タイヤの性能は安定していて、終盤でもタイム落ちもなく走行を続けられたという平中克幸選手。
 73周目には、ライバルであるBMW Z4の0号車をパスして6番手に浮上して、チェッカーを受けた。これで開幕戦優勝、第2戦5位、第3戦7位と連続入賞を果たし、ポイントランキングでは3位につけた。次戦の鈴鹿1000kmは、ボーナスポイントもあるため、タイトル争いでは重要な1戦となるだけに、上位入賞に期待が掛かる。

バトルを展開するGAINER DIXCEL R8 LMS

「予選で沈んでしまったので、レース序盤は苦しかったです。平中選手の頑張りで、0号車の前でゴールしてポイントが獲れました。鈴鹿1000km次第で、チャンピオンの芽は残るので、ぜひ上位入賞してタイトル争いに絡み続けたいですね」と語る山本俊茂監督。
「現状では、レースで抜きに行ける一発の速さがないので、もう少しパフォーマンスアップが必要です。ハードタイヤに関しては、もっとグリップが欲しいですね。今回は、硬めのタイヤを選んだので、予選ではタイムが出ませんでしたが、レースでは、グリップダウンもなく安定して走ることができました。予選で前からスタートできないと厳しいですね。次の鈴鹿1000kmと富士300km、この2戦が今シーズンを決めるレースになるので、ドカンとポイントを獲りたいです」と小笠原康介エンジニア。
「予選は、決勝向けのタイヤを選んだので、ちょっと苦しみましたが、決勝ではタイムダウンしないで、着実にポジションを上げることができたので、ポテンシャルとしては安定していたと思います。かなり厳しい戦いでしたが、その中で最低限のポイントを獲れたのは、タイヤが粘ってくれたおかげです。もう少し予選の順位を改善しないと、あのあたりしか行けない。1000kmでは、今日のような追い上げ型の展開だと、差が開く一方になってしまい、トップ10にも入れないですね。もっと攻める気持ちを持って、次は頑張ろうと思います」と田中哲也選手。
「今回は、コンディションにタイヤがマッチしなかったので、本来のパフォーマンスを発揮することができませんでした。それがずっと続いて、予選は14番手になってしまった。レースでは、思ったほど、周りのタイムが落ちず、レースは後半まで苦労しました。最後までグリップのレベルとしては、安定していたので、Z4や911に追いつくことができて、Z4は抜けました。苦戦した中では、最善の結果を出せた。ポイントランキング的にも上がることができた。鈴鹿では、レース前半に後続を引き離せるようにできるように努力したいです。レースが長いので、さらにいろいろなことが起きると思うので、アクシデント車両にならないようなレースをして、いい成績を残せるように頑張りたい」と平中克幸選手。

鈴鹿1000kmでの活躍を期待したい

 今回は6位でチェッカーを受けたGAINER DIXCEL R8 LMS。ドライバー&チームランキングは、ともに3位(2位と同ポイントで、上位入賞数の差で3位)につけている。ダンロップタイヤとともに3年目を迎えた「GAINER」。連続入賞を続けて、さらなるポイントランキングアップを狙う。第5戦鈴鹿(8月18~19日)は、さらにヒートアップした戦いが見られるだろう。





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