【GT300】
JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430
ポールから今季ベストの4位入賞を果たす!

左からポールの田中哲也選手と平中選克幸手

「JIMGAINER」(ジムゲイナー)は、ベテラン田中哲也選手と若手の平中克幸選手が、昨年はJAF GT仕様のフェラーリF430で参戦。第8戦オートポリスで優勝を飾り、2度の表彰台を獲得してランキング3位に輝いた実績のあるチームで、今季から新たにGT300クラスのダンロップユーザーとして、戦うことになった。
 今季はFIA GT仕様の「JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430」で、第1戦鈴鹿では予選2位から決勝はアクシデントでリタイア。第2戦岡山は決勝7位、第3戦富士は決勝6位と、新たなタイヤと新たなマシンとの組み合わせで、本来の実力を出し切れていない。だがダンロップタイヤとチームの総合力とのコンビネーションで、着実な進化を見せている。
 第3戦富士のレース中に履いたタイヤに好感触を得たJIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430は、セパンに、同じ仕様のタイヤを持ち込んでレースに臨んだ。練習走行でも期待どおりの手応えを見せたタイヤで、予選1回目に2番手のタイムをマークして、スーパーラップへの進出を決めた。続くスーパーラップでも、田中哲也選手は、ほぼミスないアタックで2分9秒167トップタイムを叩き出した。最後の7号車・RX-7のタイムアタックはコンマ324秒届かず、JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430の初ポールが決まった。田中哲也選手にとっては、09年第1戦岡山以来、通算5回目のGT300クラスのポール獲得となった。
「第3戦富士の決勝中にいい感触を得たタイヤが見つかり、今日のフリー走行でポールを狙えると思いました。チーム、タイヤメーカー、すべての方に感謝したいし、みんながんばってくれたと思います。ボクらはFIA-GTマシンで燃費が少しよくないので、序盤にプッシュしてマージンを稼ぎ、後半もプッシュして優勝できればと思います」と田中哲也選手。
「今回はポールを獲れて優勝に一番近いところにいるわけですから、決勝レースが楽しみです。ボクは自分の仕事をして、あとは勝つだけと思っています」と平中選克幸手。

JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430を先頭にしたGT300クラスのスタート

 決勝レースは、田中哲也選手がスタートドライバーとなり、JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430は2周目まではトップをキープしたが、33周目に33号車・ポルシェにパスされて2位に後退。9周目には7号車にもパスされて3番手となってしまった。JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430には、マシンが振動するトラブルが発生していて、ペースが上げられない状態となっていた。
 結局、規定周回数となる15周目に早めのピットインをして平中克幸選手に交代、給油とタイヤ交換をしてコースに復帰した。後半は34周に及ぶロングランとなったが、ペースダウンすることなく、最後までプッシュしながら、今季ベストとなる4位でゴールした。

序盤の遅れを取り戻す果敢な走りで4位入賞

「予選では思い通りにポールが獲れました。決勝ではマシンに少し振動が出てしまい、25周以上走る予定でしたが、15周でピットインに入れました。残りが34周となってしまい、後半は厳しかったですが、なんとか4位でゴールできました。次のSUGOはフェラーリにとっては好調なサーキットなので、優勝を目指して頑張りたいです」と山本俊茂監督。
「ポールでスタートしたのですが、振動でペースが上げられずに早めのピットインとなりました。平中選手には迷惑を掛けましたが、頑張って走ってくれました」と田中哲也選手。
「予定外のロングランになりましたが、タイヤをセーブしつつプッシュができました。結果的に4位というのは今季ベストの成績なのですが、内容的にはポールからスタートしているし、課題の残るレースになってしまいましたね。とにかく、一戦一戦を全力で走るだけです。次のSUGO戦も勝ちを狙っていきます」と決意を語る平中克幸選手。
 着実な進化を続けながら、表彰台目前の4位入賞を果たしたJIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430。燃費の面で不利なFIA GT仕様のため、トップに立ってもコース上で大きなリードを築かなければ、ピットで逆転されてしまう可能性が高い。だが、パフォーマンスアップを続けているだけに、今季初優勝の期待も高まる。
 第5戦スポーツランドSUGO(7月24~25日)では、どんな好バトルを見せてくれるのか、さらなる進化が楽しみな一戦となるだろう。





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