平中/ビルドハイムが3戦連続の表彰台を獲得
GT300クラスには今回も24台の車両がエントリー。「GAINER Rn-SPORTS SLS」(10号車=植田正幸/山内英輝)、「GAINER DIXCEL SLS」(11号車=平中克幸/ビヨン・ビルドハイム)の2台がダンロップタイヤを装着してエントリー。ランキング2位の11号車は52kg、また10号車は2kgのハンディウェイトを搭載しての参戦となった。
11号車と10号車がそろってコースイン
31日午後、気温30℃近い暑さのなか始まった公式予選Q1では、13位までに入らないとQ2への進出はできないが、ミディアムタイヤを装着した10号車の山内は7位、11号車のビルドハイムは10位となり2台ともQ2へ駒を進めることとなった。そのQ2では11号車の平中が5位、10号車の植田が11位となりこれで決勝のグリッドが確定した。「(ハンディ52kgの)重さが効いています。ポイントリーダーの4号車が後ろ(15位)なので今回は何としてでも上位でゴールしてポイントを詰めたい」と平中は話した。
3号車との3位争いを展開する11号車
決勝レースは11号車がビルドハイム、10号車が山内はスタートを担当。オープニングラップで1台をかわした11号車のビルドハイムは3位の3号車に追いつくと20周目の第2ヘアピンでこれをかわしてFIA GT3車両のトップとなる3位へ浮上した。ビルドハイムは4位との差を徐々に広げながらポジションをキープして30周でピットインし平中へ交代した。平中は6位でコースに戻ると他車両のピットインもあり39周目には3位に順位を戻した。2位との差は30秒以上あり、また4位の3号車はほぼ真後ろにいる状態だった。44周目に1コーナーで大きなクラッシュがあり、また白煙を吹いて停車した車両もあったことからセーフティカー(SC)が導入。これで各車両の差は一気に縮まった。7周ほどでレースが再開されると、平中は追いすがる3号車を抑え込み3位でゴール。3戦連続の表彰台を獲得しポイントリーダーとの差を3点まで縮めることになった。
今季初入賞を目指し走行する10号車
一方、10号車の山内もオープニングラップで2台をかわして9位へ。さらに序盤の14周目までに6位まで順位を上げることに成功した。28周でピットインした山内は植田に交代。植田は12位でコースに戻ると、他チームのピット作業がほぼ落ち着いた37周目には8位へ。さらに43周目には6位まで上がったが、ここでSCランとなった。SCが解除されて再スタートを切った植田は5番手におり上位入賞が期待されたが、タイヤかすを拾ったのかペースが全く上がらず、わずか2周で12位まで大きく順位を落としてしまい、その順位でゴール。残念ながらポイント獲得はならなかった。
平中とビルドハイムが3戦連続の表彰台を獲得しポイントリーダーに肉薄
「ビヨンがいいレースをして3位に上がってくれましたが、前の2台は速くて追いつきませんでした。SCが入って後ろとのギャップが埋まってしまい、また3号車の方がストレートは速かったのですがラップ遅れに気をつけながら3位を守りました。タイヤは最後まで良くもってくれました。今回大きなポイントを取れたのはシーズンを考えたら大きいです。この流れを大事にしながら戦っていきたいと思います」と平中。植田は「再スタートの時にタイヤが冷えちゃったのかタイヤかすを拾ったのかペースを上げられず、100Rで寄せられた時に避けてコースからはみ出てしまったりと、これまでのレースのなかで一番悔しい結果になりました。山内もよく頑張ってくれたのですが」と悔しさを隠さなかった。