ダンロップユーザーとして2年目を迎えたクスコDUNLOPスバルインプレッサ。スーパーGTに参戦する唯一のシンメトリカルAWDマシンとして、新たな可能性を秘めた期待の1台となっている。3年連続でGT300チャンピオンを獲得して、昨年チーム入りした山野哲也選手と、佐々木孝太選手が新加入。2人は04年のGT300チャンピオンペアでもある。

「10番手から一時はトップまで追い上げて、3位入賞をできたのはうれしいですね。今次へ進むための1つめのステップが終わったという感じです。これから頂点を目指して、2つ目、3つ目とステップを超えて行きたいです。今年になってからは大きなトラブルは出ていないので、それが結果に結びついています。まだ、AWDのクルマで500kmのレースは走り切っていませんが、トラブルなく完走できれば、必ず結果はついてくると思います」と、第1目標である表彰台獲得を果たした大溝敏夫監督は語った。
「3月の富士テストは、とても調子がよく、クルマのポテンシャルがアップしたのを実感できたので、今回は表彰台に行ける手応えはありました。孝太がミディアムで、ボクがハードを装着したのですが、タイヤのタレも少なく、最後まで安定したラップで走れました。ラストの10周くらいは、ライバルと比べてもラップタイムが速かったです。そういう意味では、タイヤの耐久性の高さが確認できたレースでした。明るい兆しが見えてきました。次の富士は、2回ピットインしなければならないので、勝つのは難しいとは思いますが、シングルフィニッシュをずっと続けることによって、またいい展開になると思います」と山野哲也選手。
「決勝は目一杯追い上げようと思っていました。前回の富士で、AWDのタイヤの使い方も完璧になりました。まだクルマがピーキーで乗りにくい所もあります。でも、AWDf立ち上がりのトラクションで有利なので、次の富士も全開で頑張ります」と佐々木孝太選手。
第1戦は6位、第2戦では3位入賞を果たしたことで、チームとドライバーのランキングで、それぞれ5番手につけた。AWDインプレッサとダンロップタイヤのコンビネーションも、日々進化しているだけに、第3戦富士では、さらなる好結果も期待できそうである。