第1戦 3月15日(土)~16日(日) 鈴鹿サーキット
Epson NSXは予選7位から10位でフィニッシュ!
クスコDUNLOPスバルインプレッサは6位でゴール


 3月15~16日、2008年スーパーGTシリーズ第1戦が開催された。舞台となる鈴鹿サーキットは、低速と高速コーナー、長いストレートが組み合わされた高速タイプのテクニカルコースなので、タイヤの負担は大きく、ドライバーにとっては攻めがいのあるコースだ。
 今季、ダンロップタイヤを装着するのは、GT500クラスは昨年に引き続いてEpson NSX、そして新たに加わったDENSO DUNLOP SARD SC430の2台。GT300クラスは、ダンロップユーザーとして2年目を迎えるクスコDUNLOPスバルインプレッサというラインナップとなっている。
 開幕前のテストは、GTAの公式テストのほかに、開幕3連戦の舞台となる鈴鹿、岡山、富士で単独テストを行い、タイヤの開発を進めた。今回、サーキットに持ち込んだのは、ミディアムとソフトという2種類のコンパウンド。2クラスともにスタートではソフトを装着し、第2スティントはミディアムを装着して戦った。

08年カラーリングは一般より公募した   Epson NSX

【GT500】
 昨年の最終戦富士スピードウェイを優勝で締めくくったEpson NSX。開幕戦の舞台である鈴鹿サーキットは、06年の最終戦でも優勝しているだけに、上位入賞の期待が掛かる。今季、ロイック・デュバル選手のパートナーは、昨年のファビオ・カルボーン選手に代わって平中克幸選手となった。
 事前テストから好タイムをマークしていたEpson NSXだが、土曜日の予選1回目でL.デュバル選手が8位につけた。続くスーパーラップでは、予選1回目のタイムの更新はできなかったが、7位にポジションをアップ。今回は、事前に予想された路面コンディションと大きく異なり、用意したタイヤとのマッチングが悪く、十分な感触を得られなかった部分もあり、ポールには手が届かなかった。
 今季からダンロップユーザーとなったDENSO DUNLOP SARD SC430は、チーム体制も変更となり、移籍した高木虎之介選手と5年目を迎えるアンドレ・クート選手、そして新たに監督に就任した飯田 章監督という強力なメンバーが揃った。だが、セッティングが決まらず、予選16位という結果だった。

予選8番手からスタートする平中選手

 決勝当日は好天に恵まれ、暖かいコンディションの開幕戦となった。52周の決勝レースは、平中克幸/Epson NSXが、2コーナーで1つポジションを落としたが、直後のS字でクラッシュがあり、7番手をキープしたまま1周目を終えた。たが、3周目には後続車の追撃を受けて8番手にポジションダウン。その後も8番手をキープしたまま、22周目にピットイン。L.デュバル選手が追い上げを狙って健闘したが、路面とタイヤのマッチングが合っていなかったこともあり、追い上げならず10位でチェッカーを受けた。

ドライバーに高木虎之介選手が加わり期待のかかるDENSO SARAD SC430

 予選16位のDENSO DUNLOP SARD SC430は、A.クート選手がスタートドライバーとなり、1周目に14番手にポジションを上げ、9周目には13番手、10周目には12番手までポジションをアップ。23周目にピットインして、高木虎之介選手が後半を担当。13番手で周回を重ね、42周目に6番手走行中のマシンのリタイアで12番手となり、そのままチェッカーとなった。
「今回は、ダンロップとの初めてのレースということで、手堅くいったのですが、テスト不足もあって、目標していたレベルには到達できませんでした。レースではピットミスで、1つ順位を落としたのは残念です。次回は、気を引き締めて、さらに上位を目指します」と飯田章監督。


 開幕戦は、路面とタイヤとのマッチングが合わなかったこともあり、予想外のリザルトとなってしまったが、第2戦の岡山国際サーキットはテストでも確かな手応えをつかんでいるだけに、ダンロップ勢のパフォーマンスが十分に発揮されることが期待される。





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